すぐできる!長谷部雅一・自然遊びのたからばこ#5 ~ワイルドフラワー アレンジメント~

女の子にぴったりの春の遊びを紹介!


春も少しずつ進んでいくと、自然の中は赤や白、黄色や緑などのグラデーションの野の草花が目に入ってきます。

すべての生き物が夏に向けてグングンと成長していくためのエネルギーが自然の中に満ちあふれている季節です。

この季節は、昆虫好きの男の子だけではなく、女の子にとってもワクワクする楽しい時期でもあります。キャンプ場や近所の公園ではきっと時間を忘れてお花摘み遊びがはじまるはず。
この時期はたくさんの野の草花を目にすることができる
今回はせっかく摘んできた野の草花を、遊びの次の展開としてフラワーアレンジメントにしてみたらいかがだろうか? 完成品は、きっと食卓やキャンプサイトを綺麗に彩ってくれるはず。

フラワーアレンジメントの遊び方

まずは、必要な道具から紹介

小瓶はなるべくシンプルな物にしてあげると、草花を生けた際に見栄えがグンと良くなる
必要な道具は、2つだけ!
・フラワーアレンジメントをする瓶
花を生ける瓶は、基本的にはなんでもかまわないがあまり大きすぎないものがオススメ。また、口が細くなっているタイプだと、草花を入れたときのバランスが良いので使いやすい。
・ハサミ
ハサミはなくてもいいが、草花の茎が子どもではむしりにくい硬さのときなどに活躍する
茎が硬い場合はハサミをつかうと子どもが自分ですべてできるので達成感が大きく変わってくる

遊び方① 草花摘み

草花摘みは、一度はじまるともう止まらない。この日は2時間近く楽しんだ
まずは春の自然を存分に楽しもう。気になる草花を摘みながらお散歩をするだけ。後で花を生ける際にアレンジしやすいので茎の長さを長めに摘むのがコツ。

たくさん摘むことが出来たら、一時保護者が預かってあげるのも子どもの機動力に繋がる。

遊び方② フラワーアレンジメントをする

アレンジメント作業も子どもは夢中になって楽しみます。この日は2つのフラワーアレンジメントを同時に制作した
子どもが思うがままに、水を入れた小瓶に草花を生けていく。もしも気温が高い場合は、摘んだ草花がしおれてしまうので一時水に浸けておくといい。草花の長さが長いものは、ハサミで切って調整する。

遊び方③ 完成したものを活用する

完成したフラワーアレンジメント。写真を撮る際は、どの角度からみたら一番綺麗なのかを子どもに聞くのがオススメ
完成した生け花は、食卓などに飾ってあげよう。活用することでこの遊びが完結し、子どもの達成感に繋がります。

子どもがもっと夢中になる、保護者の関わり方

草花摘みをじっくりと楽しもう

草花摘みは、ただその行為だけが目的なのではなく、「歩く」「感性を刺激する」「コミュニケーション」の3つが込められています。

草花を探すことで、気づけば不整地をたくさん歩くことが出来ます。そして様々な自然の色に触れることで、感性を刺激されます。

また、保護者が積極的に「それ面白いの見つけたね!」「それどこで見つけたの?」などコミュニケーションをとることで子どもの気づきが増えたり、保護者と子どもの関係性もより深まっていきます。

草花を生ける際は、子どものイメージを最優先にする

制作系の作業をしていると、ついつい保護者は手や口を出したくなるもの。だけどそのひとことが子どもの感性が豊かになるチャンスを邪魔してしまう場合があります。

子どもが思うがままに、自由に完成までいっしょに時間を共にすることを心がけよう。

この遊びで気を付けたいこと!

野の草花の採取は、大概が「雑草」に属するので何も言われることはないでしょう。

しかし場所によっては許可が必要だったり、誰かがが育てている草花の場合もあるので注意するようにしましょう。
お気に入りの草花を見つけるたびに子どものやる気はどんどん高まっていく。「かわいい〜」「これ面白い!」と、元気な声が森に広がる

~第6回につづく~


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