すぐできる!長谷部雅一・自然遊びのたからばこ#8 ~子どもはお手伝いで成長する~

キャンプで子どものお手伝い意欲アップ!


子どもたちの夏休みも始まり、世はまさにキャンプシーズン到来。梅雨明け宣言も早くて気象がだいぶおかしな昨今だけど、貴重なキャンプシーズンなのは間違いないでしょう。

テント泊でも、コテージ泊でも、そして日帰りでも、長期でも。どうせキャンプをするのであれば、特別な思い出を作るとともに、子どもの成長のきっかけにしたいと思うのが親心。というわけで今回は、子どものお手伝い意欲を高める方法をご紹介します!

”子ども目線”だとうまくいく

キャンプでしていることは日常生活の延長なのに、“外”というだけですべてがおもしろそうに見えるもの。子どもの「おもしろそう」の気持ちがわき上がってきたところを、スッとすくい取ってお手伝いしてもらうのが理想です。

大人の視点だけでお手伝いをさせても、子どもにとってはつまらなくなってしまうものです。なので、以下のことに注意しながらお手伝いをしてもらうようにしましょう。


ちょっと挑戦させてみる

子どもが何かをするときにやりがいを感じるのは「挑戦」です。簡単にできることではなく、子どもにとって”ちょっと挑戦”できる内容がオススメです。

この「ちょっと」を越えてしまうような内容だと「やりたい」が「できない」に変わってしまいますし、簡単すぎると「ワクワク」が「つまらない」に変わってしまいます。このさじ加減を考えてあげましょう。
「ちょっと挑戦」と「ちょっと怖い」も紙一重。それが「やりがい」に繋がる。

ストーリーを見せてあげる

子どもが今手伝っていることが何に繋がっているのか、それをちゃんと見せてあげながら作業を一緒にしてあげましょう。

たとえば、荷物を運ぶお手伝いをしているとしたら、その先に自分たちの寝場所が完成するとか。先の目標が理解できれば、子どものモチベーションは大きく上がります。
楽しい遊び、美味しいご飯は心地よい眠りをもたらす。
ストーリーを知れば、自分の寝床を自分で片付けるようになる。

役に立っている、ことの実感

大人もそうですが、今の行動が誰かのためになっているということが実感できれば、それは大きな原動力になります。

子どもにとっての”誰のため”は家族や友だちなど小さなコミュニティーの世界です。「ありがとう」「助かるよ」など声をかけてあげることで、貢献をしっかりと表現してあげましょう。
安全管理はしつつ、親子で一緒の作業をする。やっていることが大人と同等の価値があると感じられるようにしてあげる。

やる気を出させる環境づくり

子どもがお手伝いをする上で大切なのは、環境設定です。この環境の意味は、場のセッティングと空気感の両方です。

たとえば、高すぎる台の上では作業がしにくいので低い台を用意してあげます。親がまったく違う楽しそうなことをしていたら子どもは集中出来なくなってしまうので一緒に作業をするようにします。こういう工夫が環境設定です。
子どもが調理しやすいようテーブルの高さを低く。細かい環境設定が子どものやる気を持続させる。

子どもの時間の流れに寄り添う

子どものお手伝いは、親からすればとかく時間がかかるもの。日常生活において大人は分単位の暮らしをしている人も少なくないでしょうが、ここはキャンプ。自然の流れに身を任せる環境の中で、子どものゆっくりとした作業スピードに寄り添ってあげましょう。
親がやってしまえばあっという間の作業でも、あえて「ゆっくり、じっくり」子どもの成長を楽しもう。

大人には正直まどろっこしく感じることもあるかもしれませんが、家族みんなでキャンプを楽しむことを心がければ、自ずとそのような環境設定ができるでしょう。


子ども向きお手伝いベスト5

子どもが好きなお手伝いは、変化が楽しめ、そして大人と同じことをしている実感が得られるものです。子どもが好きなキャンプのお手伝いベスト5を紹介します。

1、料理
2、テント設営
3、薪運び
4、買い物
5、寝床づくり

先の成果が見えやすいのがこれらのお手伝い。ぜひ子どもに体験させてあげてください。

ステップを作ってあげる

子どもが夢中になれるお手伝いでも、ちゃんとステップを作ってあげないと成長には結びつきづらいです。ここでは料理シーンを例に紹介しますので参考にしてみてください。

ステップ1:お湯を注ぐ・取り分ける

簡単な作業なのに、すぐに楽しい食事シーンに繋がるお手伝いです。

熱いものを取り分けるときは火傷には十分注意しましょう。
慎重にスープを取り分ける。美味しいものが注がれていく様子は、簡単な作業でも子どもにとって満足いくお手伝いだ。

ステップ2:玉子を割る、焼く

熱いスキレットの中に食材が入る、これほどそそられる瞬間はありません。これにさらに玉子を割る作業も加わるとなると、子どもにとってワクワクが止まらないお手伝いになります。
玉子を割り入れる。全神経を集中させるワクワクの瞬間。
玉子を割る作業が楽しすぎて大家族料理に……。それをみんなで平らげるのもまた幸せな時間だ。

ステップ3:切り物をする

包丁を使う作業はちょっと危ないけれど、子どもにとってはより料理の実感がわく。難易度は高くなるが、大人がじっくり付き合ってあげれば安全で楽しい作業になる。
すべる、硬すぎる、丸い食材は避ける。包丁で切りやすいものを時間をかけて切るように。
集中ばかりしていると途中で気持ちが途切れてしまう。休憩タイムではちょっとしたおふざけや遊びを忘れずに!

ステップ4:洗い物をする

洗い物は、料理に関わること、それをおいしく食べることとセットでいっそうやりがいが出るお手伝いです。簡単な作業なのでつい最初のステップに入れがちですが、料理というその前の、やりがいがある作業あっての洗い物なのです。
料理をしたあとなら洗い物も楽しいお手伝いになる。
洗い物が終わったら、食器運びまでぜひ一緒に。

このステップを完結すると、お手伝いが大きな自信へと変わります。小さな成功体験を積み重ねることこそ子どもの成長の大きな栄養になります。ぜひ楽しいキャンプの時間を親子で過ごしてください。


▼気軽に、子どもが夢中になれる! 長谷部雅一の過去連載はこちら

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