レイアウトには動きやすさも見た目も求めたい……!
ロケーションや新しいギアの導入など、さまざまな要因で変わるベストレイアウト。また、「こう置いたら使いやすいけど、なんだか見た目がスッキリしない……」といった具合に、導線もオシャレさも両立したレイアウトって意外と難しいもの。コレが正解というカタチがある訳ではないので、いつもレイアウト決めに悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで、インスタグラムの「#camphack取材」タグの中から、ロケーションやギアの特性を上手く活用したレイアウト例をピックアップ。効率的かつオシャレなレイアウトのコツや、テクニックについて徹底解説していきますよ!
スムーズに動けて見た目もオシャレ!お手本レイアウト
その① 移動するだけでOK!テーブル+焚き火テーブル並行レイアウト
できるだけ車の積載量をおさえるなら、囲炉裏テーブルだけで十分としたいところ。ですがこちらはあえてダイニングテーブルも持参して並行に置いたレイアウトに。焚き火を囲んだり、BBQする時は焚き火テーブルの方へ椅子ごと移動すればOK。“キッチン&リビング”と“火のエリア”を分けることでスッキリと使いやすく、小さな子どもにも安心なレイアウトになっています。
その② faxe4+自作ソファでミニマムなのにゆったりレイアウト
テントとキッチンをタープ下へIN、リビングを外へ出したレイアウト。軽くてコンパクトなfaxe4を選んでギアの総量をミニマムにおさえつつ、自作ソファが主役のゆったりリビングを確保。細かいものが多く、移動させるのが面倒なキッチン周りはタープ下なので、調理中に雨が降っても困りません。雨が降ったらリビングは使えませんが、優先順位が明確でスマートなレイアウト例ですね。
その③ 役割&素材別にギア配置をエリア分け!便利で統一感のあるレイアウト
木の素材が多いキッチン&リビングエリアとアイアン素材が多い焚き火エリアを明確に分けたレイアウト。エリア別に関連グッズを集中させることでそれぞれの作業効率がアップ。また、ギアの数が多いのに統一感があるのは、各エリアごとにギアの素材を揃えているから。現地でレイアウトする時だけでなく、ギアを購入する段階から計算された秀逸な例ですね。
その④ トンネル型テントにALL IN!不動のレイアウト
広いリビングを備えた2ルームトンネル型テントならでは、キッチンもリビングも寝室もすべて入れた全部入りのレイアウト。急な雨の時や就寝前でも、シェルター内に椅子やテーブルをしまう必要ナシ。一度設営したら不動のキャンプが可能です。ただし、縦長スペースのため寝室⇄キッチン間の行き来がやや不便で、いったん外へ出て周り込む導線に。頻繁にみんながアクセスするエリアを真ん中に配置するなどの工夫が必要ですね。
その⑤ タープとテントを平行貼りで、間口広々リビング
テントに対してタープの長辺が並行になるように配置し、間口が広く使いやすいリビングに。キッチン⇄テント、リビング⇄テントなど、どの行き来も互いのエリアが邪魔にならずスムーズです。ただし、間口が広く開放的な分、周囲から全て見えてしまうので生活感を出さない工夫が必要です。こちらの例は、ゴミ箱や収納ボックスなどの「色」や「素材」をテントやチェアと上手に合わせていますね。
その⑥ 天候や気分に合わせて!中にも外にもキッチンスペース
キッチンスペースをシェルターの中と外の2箇所に配置したレイアウト。ガスバーナーもクーラーボックスもそれぞれ別にあるので、天候や気分に合わせて好きな方で調理を楽しめます。また、2つのキッチンエリアを対面でも並行でもなく、どちらも重ならないよう展開することで導線が被らずスムーズな行き来が可能に。シェルター内の開放感も妨げず、広々と見晴らしの良いサイトを上手に活かしたレイアウト例ですね。
その⑦ ポーランド幕×2を連結してゴチャゴチャカバー
こちらはなんとタープの両脇にポーランド軍幕2つを連結したレイアウト! 陣幕的な使い方で、見せたくないゴチャゴチャを隠しちゃう驚きのアイディアです。しかも陣幕のようにエリア全体を囲うのではなく、見せたくない“モノ”をスポットで囲うだけなのでタープの開放感はそのまま。さらに、軍幕の男前さと秘密基地感もサイトにプラスされ、とにかく見た目がカッコいい! 車の積載量に余裕があればぜひ真似したいレイアウトですね。
その⑧ 料理に超集中できる!コの字型システムキッチン
キッチン関連アイテムをぐるりとコの字型に集中配置。あちこち移動することなく、この中で調理の全てが完結できるシステムキッチンさながらのレイアウトです。さらに、リビングスペースをやや前に出すことで、テントとキッチン間の導線も確保。細かい部分も配慮しながらタープ下に全て収めたコンパクトレイアウトのお手本ですね。
その⑨ アポロンにヒルバーグINで縦長スペース維持のカンガルー
縦長で全面フルオープン! アポロンの開放感を最大限に活かしたレイアウトです。同じく縦長のヒルバーグを並行にINすれば、片側3面全開の景色を遮るものがありません。キッチンもリビングも横並びの外向けレイアウトで、常に目の前の美しい景観を堪能できます。ヒルバーグ横のキッチンスペース後ろはやや狭いですが、デュオキャンプなら十分なスペース。アポロンならやっぱり開放感を優先したいですよね。
その⑩ リビングをぐるりと巨大陣幕で囲って強風でも安心
シェルタータイプのタープよりは開放感を求めたい、だけど風が強い時はちょっと困る……という時にピッタリのレイアウト例がこちら。L字型に2面だけ陣幕でリビングを囲ったレイアウトです。この陣幕、防風だけでなく、激コミのキャンプ場ではプライバシーもしっかり確保してくれる優れもの。2面だけで上部も空いているので極端な強風は防げませんが、ちょっとした風や目線が気になる時にあるとうれしいですね。
経験値がモノを言う、レイアウトテクニック
先輩キャンパーのレイアウトはさすがの一言。ヒントやアイディアがたくさん詰まっていますが、全く同じように真似してもロケーションや天候まで同じというわけにはいきません。結局、キャンプ経験を積むことがレイアウトテクニック上達への近道なんです。この記事を参考に、ぜひあなたのベストレイアウトを模索してみてくださいね。