ヘルメットをしたまま仲間と通話。SONYのスノースポーツ専用ギア NYSNO-10
SONY が開発した NYSNO-10 は、スノースポーツを楽しみながら、仲間との会話やハンズフリー通話などを可能にするスノースポーツ専用コミュニケーションギア。スノースポーツ用ヘルメット外側の後頭部付近に、付属のマウントを接着した上で、ワンタッチで装着して使用。
ヘルメットのシェルを直接振動させることで音を作り出す技術を採用しているので、耳をふさがず、滑走音など周囲の音も聞きながらコミュニケーションや音楽を楽しめるというものです。
「グループトーク」機能では、NYSNO-10 同士を3台までグループ登録でき、Bluetooth 通信で最長約1km離れた相手との同時会話が可能です。
実際に雪山で使ってみたところ、まず音の聴こえ方としては、相手の声が周りで鳴っている環境音のようにはっきりと聞こえてきます。
実際に1kmの距離で会話できるかは残念ながら試すことができなかったものの、障害物がなく、相手の姿が見えている範囲では、声が聞きとりにくくなることはありませんでした。
スマートフォンを介さないので、電波の届かない場所でも、はぐれた仲間とすぐに連絡が取れるのは嬉しいところです。また、マウントを含めて150gと軽量なので、重さが気になることはありませんでした。
他にもスマートフォンなどと Bluetooth で接続すると、ハンズフリー通話や音楽再生を楽しむこともできます。
リストバンド型リモコンのボタンひとつで電話の着信への応答、リダイヤルや音楽の再生・停止ができるため、スノースポーツ中も簡単に操作が可能です。
NYSNO-10 は、雪山の厳しい使用条件にも耐えられるよう、防水、防塵、耐衝撃、耐低温性能(-10℃まで)を兼ね備えています。
また、マウントを接着する範囲に凹凸がなく、本体を装着する範囲に突起物がなければ、どのブランドのヘルメットにも装着可能。ただし、ロードバイク用のメットのように、穴がある構造の場合はうまく音が響かないとのことです。
製品名 :NYSNO-10
メーカー:SONY
価格 :オープン
販売 :ロータスインターナショナル
curator/gearedエディター
MTBによるトレイル探索に、新しいPRO TREK Smartがかなり使える
自転車を担いでトレイルに入って、面白そうなルートを丸一日かけて探索することが好きで、よくやっています。そこで見つけたトレイル(のコース)を持ち帰って、親しい友だちに「おもてなしライド」に連れていくのが自分的にすごく面白いんです。
※編集部注: 本稿は千代田高史さんの談話をもとに、geared編集部が文章化しています。
僕が住んでいる高尾、そして秋川、奥秩父、越生、上野原、といったあたりにも、細かいけどいいマウンテンバイクルートが隠れている。「山と高原地図」[*1] には載っていないようなそこらへんの里山にも案外きちんとルートがあることが多いんです。
基本的には破線ルート[*2] を中心に探すのですが、破線ルートと破線ルートの間に、ここキツそうだけど鞍部を越えればどうにか行けるかも…という道が見つかったりする。
探索のときはスマホアプリでルートをログに取っておいて、次回はそれを地形図に重ねて表示させて、それを見ながら走っていました。
でもここに来て、強力なツールに気づきました。新しいPRO TREK Smart(WSD-F20)は標高と方角が瞬時にわかって、しかも精度が高い。衛星はアメリカのGPS、ロシアのGLONASS、日本のみちびきに対応している。
これを使うようになってから、自転車を担いで山を登っているときにスマホを出して確認するのがかなりのストレスだったんだということを自覚しました。
地形図を事前にダウンロードして入れておくことができるので、オフラインの環境下で詳細な地図を閲覧することもできます[*3] 。
ルートのポイントを先にPCで登録しておけるし、トレイルにいるときに音声とログでその場でメモができるところも気に入ってます。
林業関係の人が作った新しい作業道ができていて、でも地図にはまだ反映されていないということもよくある。そんなときもすぐにメモできる。探索しながらその場で全部できるというのが自分にはよくて。
ロードバイクだと、ハンドルバーにスマホをマウントして使う人も多いですね。でも、トレイルをダウンヒルしているときは、振動でスマホが外れたり、転倒時にスマホを壊してしまう可能性もある。
そういう意味で、僕の里山ライドでは、腕時計型に合理性があるんですね。
いま、バイクパッキングが日本でも少しづつ浸透してきていますが、欧米と日本国内では、スタイルが変わらざるを得ない。
僕らは日本の山で遊ぶんだったらやっぱり自転車担いで上がるのは不可欠だと思っているんです。だからむしろ、日本のかつての山サイ(山岳サイクリング)の世界に近いですよね。
たいへんですし、トレイルに入っていく上でマナーも重要になりますが。でもそっちのほうが面白いって僕は思うから。ウルトラライトのギアを使うということについても、このスタイルの方が必然性がありますよね。
あるいは、僕たちがやってるバイクパッキングって、泊りのバックカントリー・スノーボードに近いかもしれない。誰も滑ってない最高の斜面を狙いに、登山客も入っていない場所を探し出して、そこから最高のラインを描く、みたいなものなんですよ。
舗装された林道サイクリングまではスマホとGoogle Mapの組み合わせでもいいかも知れないんですが、そこにトレイルのセクションが加わると、PRO TREK Smartのようなアウトドア・スマートウォッチにアドバンテージが出てくるのかなと思います。
製品名 :PRO TREK Smart WSD-F20
価格 :¥51,000(税別) ※WSD-F20X-BKは¥56,000(税別)
メーカー:CASIO
curator/千代田高史
撮りたい星座をARでナビ。天体撮影のためのスマートカメラ Tiny1
いまやスマホでも簡単にハイクオリティな撮影ができてしまいますが、こと星空の写真となると、専門の機材や技術、そして知識が必要になってくるはず。しかし、そんな認識を打ち破るプロダクトをご紹介します。Tiny1 は星空の撮影に特化したカメラ。113mm×69mm×22mmのポケットサイズで、背面はスマホのようなタッチパネル式のディスプレイになっています。
このディスプレイで星座や星の名前などを検索すると、どの方向に位置するかがナビゲーションされます。そして、カメラが捉えたリアルタイムの夜空に、インストールされている星マップがAR表示されるのです。
一般的なデジカメで夜空を撮ると、真っ暗になったりノイズだらけになったりしてしまいがちですが、Tiny1 は最適な明るさに自動で調整。画面上のノイズを取り去る独自のアルゴリズムも搭載しています。
400万画素という比較的少ない画素数も、ノイズを取り込まずに天体を美しく捉えるためにチョイスされたスペックなのだそう。もちろん静止画だけでなく、動画撮影も対応します。
アダプターを使うことで、市販のレンズや望遠鏡を取り付けることも可能。また、専用のスマホアプリが用意されており、スマホで本体をコントロールできます。手ブレなしで、良いショットが押さえられるはず。このアプリ経由で、撮影写真をSNSでシェアすることも簡単に行えます。
天体撮影の敷居を下げるという意味では、リーズナブルな価格もポイントでしょう。
ロマンティックな写真がカジュアルに撮れて、かつARによる案内人がついてくるというのはなかなか魅力的なのではないでしょうか。
製品名 :Tiny1
メーカー:TinyMOS
価格 :$479(2017年11月現在)
curator/gearedエディター
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