「キンジャ」と「トゥピケ」の新世代感
アウトドアギアの中でツーバーナーというアイテムは昔からありましたが、大柄で嵩張るものだったりかなりファミリーよりに振ったものだったりという存在でした。
それが最近、そのイメージを一新する「キンジャ」と「トゥピケ」という二台の新たなツーバーナーがフィールドをざわつかせています。
この新世代のツーバーナーでは1つのガスで2口のコンロが同時に使用可能。これは過去にない革新的な点火システムです。
この他にも優れた点が多数でデザインも新鮮。この二台を皮切りに、今後こういったツーバーナーが増えそうなムードです。
「キンジャ」と「トゥピケ」の違い
パッと見では、ただの色違いかと思うほどに似ている両者ですが、実はけっこう性能面でも違いがあるんです。この注目の二台、どういう違いがあってどちらを選ぶべきなのか? ここを探っていきたいと思います。
まず、2つの共通点
この二台のツーバーナー、外観からもわかるように共通点が多々あります。サイズやコンロの仕様、レギュレーター機能が搭載されている点も含めてベースの構造は同じ。
レギュレーター機能とは使い始めのガス流量を調整することで、気化熱によって奪われるガス缶の冷えを抑制する機能のこと。これにより調理中ずっと安定した火力をキープしてくれるため、ツーバーナーで放置の煮込み調理などにも最適。価格の安いキンジャもこの基本性能は同じです。
重量差は580g
重量差は580g。「トゥピケのほうが重い」という関係です。アウトドアギアでは「軽いアイテムほど高い」ケースが通常ですが、この二台に関しては「コンフォートキャンプギア」そんな視点で見ていくと真の価値が見えてきそうです。価格差は10,000円
価格はキンジャが¥25,000でトゥピケが¥35,000。それぞれの価格差は10,000円ほど。
基本構造が同じツーバーナーのこの金額差はいったいどんな部分にあるのか?
10,000円の差は大きく4つ
10,000円の価格差のカギとなるキンジャとトゥピケの大きな違いはずばり以下4点。
・「圧電式点火装置」
・「スタンド」
・「マグネット脱着サイド風防」
・「デザイン」
圧電式点火装置とは、ソロストーブなどについているカチカチやるアレです。価格が上のトゥピケには二口分ついてます。アルパインストーブでは確実性と軽量化という点からわざわざ外すケースもありますが、キャンプにはライターいらずでやはり便利ですね。キンジャは点火装置なし。
スタンドもトゥピケのみ。平置きのみのキンジャよりも、置く場所に合わせて安定させることが可能です。またキンジャは背面風防のみですが、トゥピケには脱着可能なサイド風防もあります。フィールドの風は変わりやすく立体的、一度風が吹けば一方向の風防で対応できるほど単純ではないケースが多くあります。サイド風防も魅力的。
そしてデザインですが、トゥピケにはディテールに生木まで使われています。近年プリムスのアイテムでもウッド混デザインが増えましたが、処理や造りが面倒になる木を取り入れるアイテムは、基本的に野外で使うアウトドアギアではラグジュアリーな演出。
キンジャにウッドDIYで対応するという手もありますが、水に弱く変形する生木、やってみるとその手間とフィニッシュの難しさを実感するはずです。
トゥピケは純粋にキンジャの上位互換
トゥピケの明確な優位点が見えてきましたね。改めてキンジャとトゥピケの関係性を考えると、車のベースグレードとラグジュアリーグレードという関係性に近いといえます。
基本構造がおなじ二台、トゥピケはよりキャンプにおける利便性が増していて、デザイン面では上位の作りこみがなされています。
ソリッドにツーバーナーを使いたい方はキンジャでも充分納得なはずです。その上でキャンプでより快適な空間を楽しみたい方にとっては、10,000円という価格差を超えても、トゥピケは満足をもたらしてくれるはずです。
収納ケースや、一緒に使いたいキッチンツール
トゥピケかキンジャを手に入れたら必ず揃えたい機能的な収納ケースと、おすすめのキッチンツールをご紹介。せっかくならツーバーナーに合わせてプリムスのキッチンツールを合わせてみては? 色味と質感が統一されてよりワンランク上のキッチンスタイルを作ることができますよ。
見た目もいい専用収納ケース
トゥピケ、キンジャどちらも使えるキャリングバッグ。本体と500サイズのガス缶2本をぴったり収納、専用設計ならではの使勝手。デザインもスタイリッシュで文句なしの完成度です。合わせて使いたい調理グッズ
プリムスの関連調理グッズも洗練されています。クックウェアはロールケースに収納できるセットで、オーク材×ステン中心のこだわりのマテリアル。ナイフは15cmと12cmをラインナップ。
鍋類は洗いやすくルックス的にも美しい18/8ステンレスの光沢系の仕上げ。アームにレザーアクセを付ける等細部まで作りこまれています。それぞれ使勝手もデザインも納得のクオリティ。
●重量:360g
●素材:ステンレス、オーク材
●重量:570g
●素材:ステンレス、オーク材
●重量:1250g
●素材:18/8ステンレス
●重量:1540g
●素材:18/8ステンレス製
こんなに実用性と見た目のいいツーバーナーは他にない
ツーバーナーといえば、今までもっさりしたイメージをもっていましたがこの二台を見て完全にその印象が変わりました。キンジャとトゥピケは「機能的でスタイリッシュ」を具現したようなギアでした。
これまでツーバーナーが注目されることはあまりなかったと思いますが、あらためて最近のシーンを考えてみると、キッチンが大きくおしゃれになった現代キャンプにジャストな存在といえるかも。今後革新的なツーバーナーが存在感をましてくるかもしれません。
「キンジャ」と「トゥピケ」、そして「オンジャ」
ユニークかつスタイリッシュなデザインで人気の「オンジャ」という同社のツーバーナーも見逃せませんよ。- The next-generation two burner does camping comfortably.
次世代ツーバーナーがキャンプを快適にする。