写風人の駒ヶ根アウトドアライフ~第2章#5~:薪ストーブ的、焚火奉行になる秘訣

季節を問わず、火を焚く日々

駒ヶ根アウトドアライフは火のある暮らしでもあります。

本来冬の暖房器具でもある薪ストーブは、たとえ7月でも肌寒ければ焚きます。

雨の日でも部屋がカラッとして洗濯物も早く乾くのです。

キッチンもまだ改装されていないので料理の熱源としても活躍しています。

薪ストーブの焚き始めは至って簡単


まず薪の組み方は、太めの薪を炉床に数本並べます。

その上に中太の薪を重ね、火口となるスギの葉(スギッパ)をのせます。

そして燃えやすい針葉樹の小割を一番上にのせます。


たくさん必要となる小割と火口は常に十分な量を確保しています。


マッチでスギッパに着火。

スギッパはどこでも誰でも手に入りやすい自然の着火材です。


スギッパに点火すれば、上の小割までメラメラと勢いよく燃え上がります。


一旦火を点ければ、途中で薪を追加することなく炉床の堅木まで火は移っていきます。


湿気の多い時期には、扉を開放しファイヤースクリーンを装着。

ただし、これを装着すると非常に燃えやすくなるため堅木でのチョロチョロ焚きが理想です。

(誤った使い方をされる場合があるので、現在このファイヤースクリーンは販売されていません)

このような薪の組み方をすれば、薪ストーブに付きっきりになる必要がなく、最後の堅木が安定するまでその時間を有効に活用できます。


屋外での焚火も、考えかたは同じ


ただ野外での焚火に使用するたきぎは、薪ストーブ用から除外されたような雑木ばかりです。

焚き付けは折れ枝や枯れ枝を常に拾い集めてストックしておきます。


焚火の組み方は大きめの原木を2本枕木として横たえ、その間に枯れ枝、その上にスギッパ、細枝の順にのせていきます。


スギッパにライターで着火。


乾いているかを確認するため、小枝の焚き付けを手で割ってみます。

パキパキ割れるようならよく乾いているので問題ありません。

ミシッと鈍い音がして割れない場合は、まだ生木の状態なので焚き付けには不向きです。

いい薪なら炎は自然に持続する


十分に乾いた薪なら煙も少なく透明感のある炎が持続します。

注意することは、燃えている最中にやたら突っついたり薪を必要以上にくべないこと。

まったく手を触れなくてもジワジワと美しい炎で自然に燃えていきます。

薪を追加するタイミングは、炎が消え、枕木の中に熾き火(おきび。薪が燃えたあとの赤くなった状態)が十分に残っているとき。

料理をしたいなら、その枕木の熾き火だけでも十分調理できます。


特に鉄鍋などで調理する場合には、炎よりも多くの熾き火が必要になります。

熾き火さえあれば炎を復活させることはいとも簡単なことです。

堅木で火持ちのいい熾き火を豊富に作ることが焚火奉行に近づく秘訣だろうと思います。

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