風森美絵の”焚火・イズ・ジャスティス”#6~アニメで目にする、焚火と鉄鍋~

印象深い、あの名作の焚火シーン

焚火で作る煮込んだ何かとか、焼いただけの何かって、どうしてあんなに美味しそうなんだろうーー。

あ、アニメや漫画の話です。


焚火で料理してるシーンと聞いて連想されるもの。

わたしは“ムーミン”のスナフキンが煮込んでるスープみたいなものだったり、“もののけ姫”のジコ坊が作るお粥だったのだけど、最近は“ハクメイとミコチ”の炒豆のスープを思い出します。

ドラゴンボールでは大きな魚や恐竜を狩って、これまた大きな焚火でガンガン焼いてるシーンも魅力的だった。

そういったシーンのように(ドラゴンボールはちょっと置いておいて……)外ごはんしたいなぁと思って、たくさん焚火で調理をしてきて、そしてアニメを見返して気づいたコトがあるんです。

どっしりとした“鉄鍋”という共通点

物語の中のキャラクター達は、焚火があると鉄鍋で料理を作る。

暮らしの中でも旅の途中であっても。

ジコ坊なんて茶釜みたいなものに鉄脚の五徳まで持ってた。重いだろうに。

時代背景抜きにしても熱源が焚火しかないという状況だと、調理器具が焚火向けになるのではないかと。

“ハウルの動く城”のベーコンエッグ焼くときも、あれは鉄のフライパンだったと思う。


そうだ! アニメや漫画のなかでみんなどこかへ行くとき、鉄鍋持っていってる!! どこに入れてるか分からないけど……。

焚火と鉄鍋の相性はとてもいいものと気づいた頃から、焚火シーンでこのセットがやたら目に入るようになった。


アルミ鍋とは違った趣がある

キャンプを始めた頃は、焚火のときもアルミのクッカーを使っていた。

火力調節の難しい焚火では、気をつけないと中が焦げてしまったりして少々気が抜けないのがアルミ鍋。

そんな手のかかる子もかわいくて、今でもたびたび焚火のときに使ったりしているけれど、鍋そのものに熱がいきわたる鉄鍋は、多少放っておいても大丈夫なので焚火には最適なのだと思っている。

ちょっと重いけれど

ということに気づいてからは、小さなダッチオーブンとスキレットを持って焚火をしに行っている。

わたしが使用しているのは小さいタイプのもので、ダッチオーブンは重さ約2.8kg。スキレットは約2kg。

車でピューっとどこかに行くようなときはもちろん、バックパックで行くキャンプにも持っていっている。

重たくてどちらか選ぶときはダッチオーブンを。

気持ち的に軽くなる


キャンプの目的が焚火だと、それと相性の良いものを持っていくととても楽に過ごせる。

そうすればわたしの中では『重さ』を回避できる。

もし、数字的な重さを回避するのは難しくても、他のものを軽くしたり、そもそも相性がいいので持って行く道具の数が減らせたり。

気持ちが『軽く』なるのは自分にとって大事なコト。

それになにより、焚火しながら鉄鍋で何か煮込みたい。

鉄のフライパンでベーコン焼きたい。

美味しそうだから! 画的にも好きだから!

鉄鍋は火にかけるだけでおいしい


実際に煮込んだり焼いたりしてみるとそれはそれは美味しくて。

外はカリッ! 中はフワッ! だったり、野菜の水分だけで蒸すことができたり。

簡単にオーブン料理ができたり。

ずっと使われ続けてるのには理由がある

火にかけておけば美味しくできる鉄鍋だから、アニメの中のみんなはそれを分かっていて使っているのでしょう。

日本の囲炉裏にかかってる鍋も鉄製だし、他の素材ができた現在でも使われ続けているということは、昔からやっぱりみんな知ってたんだ。

人それぞれの楽しみかたを

自分の持てる容量を把握して、どうやって焚火を楽しむか。

どこにポイントを置いて道具を選ぶかは人それぞれ。

憧れるシーンや道具、何かで見て引き込まれた物語など、そこから始まっていくのもなんだか楽しい。

次はどんな場所でどんな焚火をしようかな。

そういったコトを考える時間も、すでに焚火の一部なのかもしれません。

~第7回に続く~


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