人気キャンプ場の思い切った決断とは。「オートキャンパーズエリアならまた」のアフターコロナ対策

提供:オートキャンパーズエリアならまた

徹底した「安心安全」が快適キャンプのキーワード


関東屈指のカヌーの聖地でもある人気キャンプ場「オートキャンパーズエリアならまた」(群馬県利根郡みなかみ町)。近年ではSUPの利用者も増加しており、今年の春も多くのキャンパーで賑わう予定でしたが、コロナの影響で2020年6月上旬までの休業を決断。

そして休業が明け、キャンパーが再び安心して過ごせるように考案した数々の感染対策について、支配人の野村忍さんに聞いてみました。

群馬県は5月14日に緊急事態宣言が解除されましたが、都心からのお客様が多く、しっかりした対策がなければ「キャンプを楽しめる雰囲気は作れない」との思いから、すぐの営業は行ないませんでした。

5月の売上は0円、ようやく再開にこぎつけたのは6月6日。それまでに行なった、数々の対策をご紹介しましょう。

安心安全の感染対策は「受付」から

接触を防ぐため、受付場所の変更を実施


オートキャンパーズエリアならまたでは、管理棟の扉から入ってすぐ左側にあった受付場所を正面奥に変更。幅の広い受付用カウンターをDIYで自作し、人数が重なった場合でも利用者同士の距離を保ち、屋根付きの室内で待ってもらえるよう工夫しています。

提供:オートキャンパーズエリアならまた
また、今まで口頭で行なっていたキャンプ場のルールやマナーについての説明は、建物の扉に貼られているQRコードを読み取ってもらうことで省略。

受付後は画像奥の左へ一方通行で外へ抜けられるため、利用者同士がすれ違うことはありません。この受付場所の改善は3日ほどかかったそうですが、建物の構造を活かしたアイデアですね。

飛沫感染防止フィルムの設置。スタッフはマスク、手袋を着用


受付場所には飛沫感染防止フィルムを設置し、スタッフはマスクと手袋の着用を徹底して利用者を迎えています。

消毒用除菌水の貸し出し


また各グループには消毒用除菌水の貸し出しも行なっています。こうした配慮は、利用者の安心感に繋がりますね。

オートキャンパーズエリアならまたでは準備を徹底していますが、できる限り除菌アイテムは携行しましょう。


共用部の清掃(消毒)回数は従来の数倍実施


炊事場など共用の施設では清掃の回数をこれまでの数倍にし、清潔を徹底。感染リスクが比較的少ないと言われるキャンプ場でも、多くの人が利用する共用部は細心の注意が必要という考えによるものです。

街中の飲食店などと同じくらい、気を遣っていることが伺えます。

サイト間の距離はしっかりと取っています


オートキャンパーズエリアならまたの敷地は広大で、隣接サイトとのテント同士が密集するケースはそう多くないそう。しかし夏休みなどの繁忙期を想定したアイデアがこちら。

写真の赤いラインはこちらで加工しましたが、普段はそこに薄いラインが引いてあり、隣接サイトとの接触を避ける工夫が施されていました。

また共用施設付近のサイトは予約不可とし、あえて空間を作っています。さらに現在稼働しているサイトは通常の80%程度ですね。

安心安全のための対策は、細部にわたり見事!

大切にしたい!お互いを「思いやる気持ち」

6月6日に営業を再開したオートキャンパーズエリアならまたには、徐々に利用者が戻ってきたそうです。今までのように焚き火をしたりバーベキューをしたり変わらない様子とのこと。

そんな中、野村さんは「気になったこと」を神妙な面持ちで話してくれました。

人と接するシーンではマナーとして「マスク着用」の徹底を

出典:PIXTA

来場されるお客様のおよそ8割はマスクをしてくださっていますが、2割の方は着用していない方も。正直なところ「着用している方」と「着用していない方」が混在してしまうのは好ましくないと考えています。

しっかりと距離が確保できている場所であれば着用していなくても問題ありませんが、受付のときや共用部を利用する際はマナーとしてマスクを着用していただきたいです。施設側も、そしてご利用いただくお客様もお互いに対策をして思いやることが大切ですね。

誰かが対策を怠ると、楽しいと思える雰囲気が作りづらいだけでなく、不安を与えてしまう可能性もあります。

やっぱりね、キャンプは楽しくないと(笑)。自然の中でリラックスしてさ。……だからアウトドアメーカーがカッコよくてイケてるマスク作ってくれないですかね(笑)。

あの真っ白な、いつものマスクじゃなくて、ファッション感覚で着けられるようなカッコいいやつ! そしたらみんな忘れないよね? ……そんな簡単じゃないか(笑)。

と軽快に笑いながら話す野村さんの様子は自然を愛し、ホスピタリティあふれるアウトドアマンに見えました。

安心してキャンプを楽しめる工夫が満載でした!


野村さんの話の中でとくに興味深い内容がありました。例年の6月より小さな子供連れのファミリーが多いとのこと。

「GWにキャンプができなかった反動かも?」と野村さんは感じていたようですが、それだけではないように思います。受付や共用部への徹底した感染予防策が、小さなお子さんを持つ親御さんの「安心安全に対する意識」に繋がり、利用者の増加を促したのではないでしょうか。

このような洗練された「安心安全」はこれからの時代、快適にキャンプを楽しむための欠かせないキーワードになりそうです。オートキャンパーズエリアならまたの詳細はこちら

キャンプ場の検索・予約サイト「なっぷ」ではオートキャンパーズエリアならまたのように安心・安全に繋がる対策に取り組んでいるキャンプ場をまとめて掲載しています。

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