【買ってよかった】キャンプ歴30年の親父が、「SUPキャンプ」にデビューした本音を報告します

アイキャッチ画像・記事内画像撮影:筆者

念願のSUP購入!湖畔キャンプへ行ってきた


暑い時期は標高の高い湖畔のキャンプ場へ涼を求める人も多いと思います。実際に訪れてみて気がつくのはSUPキャンパーが急増しているということ。

筆者は、8歳からキャンプをはじめ、昨今はファミリーキャンプに勤しむ2児の父です。いままで湖畔キャンプ場でのアクティブティといえば、カヌーやカヤックが定番と思っていましたが、昨年あたりからSUPをやっている人の方が多い印象がありました。


そんな光景を見ているうちに「あれ、SUPって実はキャンプと相性いいんじゃない?」と思うようになり、実際にSUPをやっている先輩キャンパーたちの話を聞いていると、みなさん大絶賛。

筆者もついに購入を決意! 今回は、夏にSUPキャンプ初デビューをした筆者のリアルをご報告します。

SUPって?


SUPとはStand Up Paddleboardの略で、その名の通りボードの上に立って、パドルを漕いで水面を進むアクティビティ。サーフボードよりも長くて大きいため「持ち運びが大変そう」と思っている人も多いかもしれませんが、そんなことはありません。詳しくは後述しますが、大型テントをもう一幕追加するくらいの積載量で済みます。

また、運動経験の少ない女性や小さな子どもでも一緒に楽しむことができるので、実はハードルがめちゃめちゃ低い。ボードの上では立つのはもちろん、座ったり、寝転んだり、自由に姿勢を変えられるのも、SUPならではの魅力です。

それでは早速、SUPとキャンプの相性を確かめていきましょう!

キャンプにぴったりのインフレータブルタイプ

SUPの基本セット


SUPといっても種類はさまざまですが、最近の主流はインフレータブルタイプ。付属のポンプを使ってエアを注入していくタイプなので、未使用時は折り畳めますし、想像以上にコンパクトになります。

必要な道具はボードのほか、パドル1本、空気入れ、フィン、リーシュコードで、これらがオールインワンになったエントリーモデルが各ブランドから発売されています。値段はピンきりですが、安物はすぐに穴が空いたり、浮力が少なかったりするのであまりおすすめできません。

ラゲッジルームにも十分収まります


スバルのフォレスターの荷台に積んだ状態がこちら。クーラーボックスやテント(右隅)と比べるとサイズ感がわかると思いますが、折り畳んだ状態であれば、積載スペースもそこまでいりません。

ソロ~デュオキャンプであれば、車内積載は余裕で可能なサイズ感です。パドルが分解できるものがほとんどなので、ポールが数本増えた程度とお考えください。

キャリアを使えば、濡れたままの収納も気になりません


我が家は4人家族なので、キャンプのときはラゲッジルームはもちろん、後部座席まで荷物でパンパンです。SUPを収納するスペースがないので、ルーフキャリアを導入しました。

これだと濡れたままの状態でも収納できますし、SUPに不可欠のライフジャケットも4人分収納できるので買って正解。2艇入れても余裕で収まりました。

テント設営より簡単!準備はたったの5分

まずはエアの注入


インフレータブルタイプなので、まずは付属の空気入れでエアを注入していきます。かかる時間は約5分ほどですが、目安の空気圧までしっかり入れないとスペック通りの浮力が得られませんので、最後まできっちりプッシュする必要があります。

これが、炎天下だと結構シンドイ。1万円前後で電動空気入れも売っているので、体力に自身がない方や少しでも楽をしたい場合は、あわせて用意してくとよいでしょう。

フィンの取り付け


空気を入れ終わったら、ひっくり返してフィンを取り付けます。大きなセンターフィンは直進安定性を増すためのもので、クルージングには不可欠。

左右のサイドフィンは回転性や回転した時の安定性に影響しますので、忘れずに取り付けます。

10kg前後なので持ち運び楽々


膨らませたSUPは全長3m前後になりますが、素材の進化によって重量は10kgくらいが最近の主流です。男性であればセンターに付いているストラップをつかめば、片手で軽々持ち運びが可能。

女性や子供にお手伝いしてもらう場合は、前後にあるストラップをそれぞれ持つことで、簡単に運べるのが嬉しいところです。カヤックだと、こうはいきませんから。

ライフジャケットとウォーターシューズも忘れずに


ボードとは別に用意しておくべきものが2つあります。まずはライフジャケット。水遊びする上では、ひとりひとりにピッタリのサイズのジャケットを用意しておきましょう。

そしてもうひとつがウォーターシューズ。湖の場合、足場が岩のことが多いのでビーチサンダルはおすすめできません。ボードに乗ってしまえば裸足でも大丈夫ですが、そこまでのアクセス用に準備しておくとよいでしょう。

デビュー戦は湖畔キャンプ場がベスト

初心者でもすぐに立って漕ぎ出せる


湖畔キャンプ場の場合、湖へのエントリーがしやすい場所が多いので、初心者にも安心。川や海と比べて波が少なく、流れもない湖はSUPデビューにうってつけの場所です。

とはいえ、最初うちはゆらゆら揺れるのでなかなか立ち上がることはできませんが、すぐにバランスを取るコツがわかるのでご安心を。15分もあれば、立って漕ぎ出すことができます。

浮力が大きいモデルならタンデムできる


SUPボードはモデルによって最大浮力が変わってきますが、浮力が大きいものだと子供を乗せてのタンデムツーリングも可能。「SOUYU STICK」のスカイウォーク10.6は、最大浮力120kgなので、体格の大きな男性でも大丈夫。

子供と一緒に、湖の真ん中まで繰り出して、疲れたら座って休憩なんてゆる~い感じもキャンプとの相性ばっちりです! ちなみに、海でもこのスタイルを試しましたが風が強く、波もあるためまったく落ち着けませんでした。

凪を狙ってすぐに漕ぎ出せる


湖は時間帯によって水面が穏やかになる時があります。そのタイミングでキャンプサイトからさっと繰り出せる手軽さもSUPキャンプの魅力。

写真は朝6時30分くらいの本栖湖の様子です。この時間帯は凪の状態が多いそうで、早起きしてこの景色を見に行くSUPキャンパーが多い理由に納得の一言。

湖上の水遊びの拠点に


カヌーやカヤックの場合、できる限り転覆はしたくないものです。でも、SUPは落ちて当たり前、濡れて当たり前のアクティビティ。景色のよいところまで漕ぎ出したら、そこで休憩。

SUPを拠点に、子どもたちは飛び込み、しばし水遊びなんてこともできてしまいます。ちなみに、写真の奥に見えるのが宿泊したキャンプ場。少し離れるだけで、誰にも邪魔されないプライベートプールの完成です!

アウトドアなデザインが魅力のSOUYU STICK


今回、筆者が購入したSUPはMade in Japanにこだわる日本発のブランド「SOUYU STICK」のモデル。ボードのデザインが木目調というのが惹かれた最大の理由で、マリン系のデザインが多い中、「SOUYU STICK」はキャンプサイトに置いても違和感なく溶け込んでくれます。

エントリー向け、旅向け、釣り向けなど、複数のカテゴリーを用意しているので、目的に合わせて選んでみてください。SUP道具一式が入るトローリーバッグも付属するので、将来、沖縄や海外に持っていって漕ぎたいというときも重宝してくれそうです。
ITEM
SOUYU STICK

SUPキャンプはとにかく楽しかった!


ファミリーキャンプに行き始めて9年になりますが、ここまでキャンプ場で充実した時間を過ごしたのは久しぶりでした。景色を見るために早起きはするし、バランス感覚が必要なので体幹も鍛えられる。のんびりとしたキャンプ時間もいいけど、SUPがあるだけで一日の充実感がここまで違うとは……正直驚きでした!

読者のみなさまもSUPキャンプ、ぜひご検討ください! 自信を持っておすすめします。

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