今回アイテムを紹介してくれる、アートディレクター・高原真人さん
アートディレクターとしてカタログや雑誌のアートディレクションやデザインをおこなう高原真人さん。幼少の頃からキャンプや渓流釣りに親しみ、ここ7~8年でキャンプに行く機会が増えたそう。
多いのはソロキャンプや友人たちとシングルテントを持ち寄ったグループキャンプですが、最近は子どもを連れてファミリーキャンプをすることもあります。僕にとってキャンプは食事を楽しむことが目的のひとつなので、地のものや旬の食材を調達することもキャンプの一環です。
そんな高原さんがキャンプ道具を選ぶうえで意識しているのは、“統一感と安全性”。
ソロキャンプで使うものは、統一感が出るようにオリーブやコヨーテなど渋めの色を。ファミリーキャンプの道具に関してはやはり安全性が第一なので、ランタンはLED、コンロも卓上で安定して使えるものにしています。キャンプ道具は収納に限界があるので、家でも使えたり、飾っておけたりするかも意識しますね。
ソロキャン、グループキャンプ、ファミリーキャンプとさまざまなスタイルでキャンプを楽しむ高原さんの愛用アイテムとは?
①デッドスペースのない《シェルター》
ゼインアーツ「ギギ1」
ソロテントも持っているけど、ギギ1を手に入れてからはコットを使って寝ることが増えました。テントとタープの両機能を併せ持っているので、くつろぎタイムから就寝までギギ1ひとつで十分なんです。
2019年の春、突如あらわれたテント界の新星ゼインアーツ。ギギ1はパネルの開け閉めや跳ね上げにより多彩なアレンジを可能にした自由度の高いモデルで、唯一無二の美しいデザインも愛好家を魅了している理由のひとつ。高原さんもフォルムにひとめ惚れだったんだとか。
サイドに2本のポールを立てる独自構造なので、室内左右のデッドスペースが少なく、広く使えるところも惹かれたポイント。引き裂き強度が高いので、ハードに使えるところもいい!
ワンポールテントは真ん中に支柱を立てるため左右の空間が狭くなりがちで、居室のレイアウトがしにくい弱点がありました。それに対しギギ1は、メインポールに加えて両サイドに拡張用ポールを使っているため、2人が対面で座れるような“余白”を生み出しています。このアイデアが秀逸……!
今はギギ1用のインナーテントを狙っていますが、いつも即完売なので今度こそ手に入れたい…!
過ごしやすくて、かっこよくて、価格は39,800円(+税)というこのクラスではありえない良コスパ。ゼインアーツのテントは発売後すぐに完売してしまうので、狙っている人は在庫を見つけたら即買い必至!
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②実用性で選んだ《マルチツール》
スタンレー「マルチツール」
キャンプへ行くときマルチツールを持っていると安心するという高原さん。
ナイフを忘れたときや、キャンプ道具が壊れてしまったとき、マルチツールがあればほとんど解決できます。僕はキャンプ帰りに釣りをすることもあるので、プライヤー(魚から釣り針を外す道具)としても使います。それに釣り具の補修にも役立つんですよ。
マルチツールは思わぬトラブルを解決に導いてくれる救世主。とはいえ、いろいろ種類があってどれを買えばいいのか分からない、実際に使いこなせる自信がない、なんてキャンパーさんも多いはず。
小さすぎると使い勝手が悪いので、実際の出番を考えてサイズ感、スペックともにちょうどよかったスタンレーを購入しました。ツールの出し入れがスムーズで、しっかり握れるサイズかどうかがポイントです。握りやすいと、力も入れやすい。
それに、無骨な見た目とコスパのよさも購入の決め手になりました。
ナイフ、ボトルオープナー、ドライバーなど、これひとつで12の機能を兼ね備えています。
・ロングノーズプライヤー
・カーブジョープライヤー
・ワイヤーカッター
・ノコギリ
・ドライバー(6mm)
・ナイフ(小)
・栓抜き
・ドライバー(8mm)
・ヤスリ
・ナイフ(大)
・プラスドライバー
・マイナスドライバー(3mm)
③火いじりに欠かせない《ダウンジャケット》
グリップスワニー「ファイヤープルーフダウンジャケット」
難燃性のダウンジャケットを買った理由は、ずばり冬キャンの寒さから。
冬のキャンプで焚き火をするとき、日中はオイルドジャケットを着ていますが、夜になるとオイルドジャケットでは寒くて。それで難燃素材のダウンジャケットを探していたんです。機能はもちろんですが、着心地がよくてデザイン性も高いから、普段使いできるところも気に入ってます。
カラーはオリーブドラブとチャコールブラックの2色展開。ダウンを封入しているためボリューム感はありますが、難燃素材でありながら生地にしなやかさをもたせているので、デイリーでも着回ししやすくなっています。ベルクロとファスナーが同色なところも、スタイリッシュに見えるポイント。
首回りやフードにもしっかりとダウンが入っているので、極寒のキャンプでも保温性は十分。それにポケットが多いので、手袋やスマートフォンなど頻繁に出し入れするアイテムの管理がラクになりました。
■サイズ:M,L,XL
■素材:
表地:綿100%
裏地:ポリエステル100%
詰め物:ダウン80% フェザー20%
リブ部分:ポリエステル97% ポリウレタン3%
④ソフトでたためる《大型トートバッグ》
エルエルビーン「グローサリー・トート」
レジ袋の有料化に伴い、高原さんがファミリーキャンプ用の買い物バッグとして購入したのがグローサリー・トート。
母と姉がエルエルビーンのトートを長年愛用していたので、強度やデザイン性のよさは知っていました。僕が選んだグローサリー・トートはエルエルビーンのトートの中で安価な部類に入りますが、サイズも強度も十分なので安心して使えます。
エルエルビーンといえば、“ビーンブーツ”と並んでトートバッグを思い浮かべる人も多いでしょう。それもそのはず、現時点でオフィシャルサイトには50以上のモデルが販売されており、豊富なデザインのなかからお気に入りを選ぶことができます。
僕が重要視したのは、トートバッグとしてのトータルバランス。丈夫さはほしいけど、たためないと使わないときにかさ張るし、かと言って薄すぎると重いものを入れたときに不安がある。グローサリー・トートは適度な厚みで、折りたたみもしやすい。いい塩梅なんです。
使い勝手のよさから、今では日々の買い物で使ったり、子どもが脱いだ上着を入れたりデイリーに活躍しているそう。
無駄なデザインがなく、飽きがこないので長く使えそうです。
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⑤ノスタルジックさ漂う《LEDランタン》
ベアーボーンズ「エジソンストリングライトLED」
購入のきっかけは、ツールームテントの前室に3連で飾りたかったから。昨年エイアンドエフのショップで見かけて、ずっと欲しいと思っていたんです。間接照明のつもりでしたが、思いのほか明るいので空間がとても華やかになります!
ノスタルジックさが漂う、ベアーボーンズのLEDランタン。かの有名なトーマスエジソンが発明した“エジソン球(白熱電球)”を彷彿とさせるレトロなデザインですが、機能は現代的で、USBケーブルで繰り返し充電可能。IPX4の防水性も備わっています。
歴史を感じるフォルム、クラシカルなディテールが何よりも美しいです。エジソンタイプなので、明かりが優しくキャンプにぴったり。明るさは2段階調整できるので、シーンで使い分けできるのもいいですね。
LOWモードは40ルーメンで7時間、HIGHモードは250ルーメンで2.5時間連続使用できます。食後のまったりムードをより癒しの空間に仕上げてくれますよ。
■HIGHモード:250ルーメン/4.8ワット/2.5時間連続使用可能
■防水性:IPX4
■素材:鋼鉄
趣味時間は、こだわりのギアに囲まれて
高原さんこだわりのキャンプサイトは、雑誌『男の隠れ家2020年11月号』のソロキャンプ特集でも詳しく紹介されているので、ソロキャンプの情報を集めている方はそちらもチェック。ひとりを愉しむためのアレコレ、たくさん掲載されていますよ~。
Website/男の隠れ家2020年11月号 https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11556