日々の生活を支えながらも非日常を体感させてくれる――風変わったコンセプトを持つ自転車を紹介します。
神奈川県茅ヶ崎市在住のサイクルアーティスト谷信雪氏が、「どきどきする自転車とはなんなのだろう」という探求から始めたというサイクルギアブランドCycle boy。このブランドでは、「乗り手が愛情を持ちながらいつまでも使えるような自転車」をテーマにしており、オリジナルデザインのハンドメイド自転車や当時物の部品だけで作られたビンテージカスタムの自転車など、同氏のこだわりが強く反映された自転車が販売されています。今回取り上げるトランクもそんなこだわりのあるギアの一つです。
湘南をはじめとしたサーフィン人口の多い場所では、サーフボードを積んで走れるビーチクルーザーなど、その地のカルチャーに特化した自転車が多く見られますが、このトランクはどちらかといえば日々の生活を支えるというコンセプトのもとで作られています。
そして、大きい荷物を積むという実用性を持ちながらもスタイリッシュなデザインを両立させた自転車を追求した結果、バイクを参考にしたフレームの設計を思いついたとのこと。バイクのエンジンに相当する場所に荷物の積載スペースを設置することで、水を入れたポリタンクのような重い荷物を積んでも女性が普通に運転できるような重心設計になっています。
また、見た目が長いように見えるトランクの長さは27インチ自転車とほぼ一緒。駐輪場や狭いスペースへの駐輪も難なくこなしてくれるでしょうし、荷物の運搬を伴わない日常生活でも高い実用性を発揮できることでしょう。更に、キャンプやバーベキューといったアウトドアなど、短距離の荷物移動が辛くなってしまうようなシーンにおいても活躍が期待できます。
働く自転車としてのデザインを追求したトランク。男性からの人気だけでなく意外にもママチャリの代わりに買っていく女性も多いとのことで、幅広いユーザーのライフスタイルに対応できることでしょう。