壁を叩くとライトがつく……そんな未来を実現するデバイスが注目を集めています。
Knocki は、ごく普通のテーブルや壁を、さまざまな家電を操作するリモコンにしてしまうというスマートデバイスです。使い方は、Knocki を取り付けた平面をタップするだけ。電気をつけたり、テレビを消したり、エアコンの温度を設定したり、コーヒーメーカーを起動させてコーヒーを淹れたり……などなど多種多様な操作を行うことができるのです。
基本的には、Nest などのスマートホームシステムを対象としています。とは言え、そうしたハイテク邸宅専用のものではありません。Wi-Fi接続する製品であればコントロールできます。iPhoneやAndroidスマホは、音楽を再生したり、アラームを設定したり、スマホが見つからない時にアラートを鳴らしたりと、いろいろな操作が可能とのこと。
割り当てられる操作は最大で10種類。タップの回数に応じて機能を割り当てます。「2タップ+3タップ」といった2アクションの組み合わせもOK。こうした割り当て設定は専用のスマホアプリで行います。一度設定してしまえば、操作にスマホは介しません。
Knocki はタップの音ではなく、叩いた時の衝撃を感知し、指示を判断します。テーブルに物を置く時などに起きる生活上の振動を読み取ることはないそうで、音声コントロールデバイスが指示内容を聞き違えるような誤作動は起きないとメーカーはアピールしています。
音声によるコントロールを便利と見るかは人それぞれのように思います。どこか面倒に感じる向きもいるでしょうし、操作のために声を出すこと自体に抵抗があったりもするでしょう。
Knocki の叩くだけというインターフェイスは相当にシンプルかつ簡単ですし、子供や高齢者も直感的に扱えるでしょう。生活に溶け込むことを求められるIoTデバイスとして、なかなか理想的なアイデアを提示しているのではないでしょうか。
Knocki はKickstarterにてプレッジを受付中ですが、すでに目標額の15倍を超える60万ドルを獲得。日本への発送にも対応します。