ありそうでなかった Bluetooth 対応ヘッドライト PETZL REACTIK+

ありそうでなかった Bluetooth 対応ヘッドライト PETZL REACTIK+
e95hmi-reactik_highres

ヘッドライトの進化を考えるなら、PETZL の商品は見逃せません。大光量モデルからミリタリー仕様の防爆防塵モデルまで豊富なラインナップを誇るメーカーで、特に近年ではPCから自分好みの光量や照射時間をプリセットできるようにしたヘッドライト、Tikka RXP が注目を集めました。

※編集部注: 本稿は土屋智哉さんの談話をもとに、編集部が文章化しています。

ヘッドライトに求められるスペックは状況によってさまざまです。たとえば、夜間行動が少ない山行であれば照度よりもバッテリーを優先するべきですが、やむをえない事情で短時間だけ闇の中で活動する必要が生じたときには光量を出す必要がある。そのたびにヘッドライトを替えるのでは面倒ですから、ひとつのライトでいろんなシチュエーションに対応できるようにPCで設定を変えられるのは便利ですよね。

これをさらに発展させて Bluetooth でスマートフォンと接続できるようにしたモデル、REAKTIK+ が発売されました。PCと有線接続して事前にいくつかのパターンをプリセットして使い分ける方式から、無線接続によりその場で調整ができる方式に進化しています。アウトドア用のヘッドライトのなかでは、今までありそうでなかったギアです。

アプリの操作画面とアイコン。詳細なステータス表示と設定がすぐにできる。

アプリの操作画面とアイコン。詳細なステータス表示と設定がすぐにできる。

たいていのヘッドライトはインジケーターでバッテリーの残量を把握できますが、スマートフォンにつなぐとより詳細にステータスを確認できるし、残量や状況に応じて即座に設定も変えられる。細かく自分で設定を考えるのが面倒な場合には、トレイルランニング、アルピニスト、トレッキングなど、シーンにあわせてデフォルトで設定されているモードを利用することもできます。

カラーはトップ掲載のオレンジと黒の2種

カラーはトップ掲載のオレンジと黒の2種

ヘッドバンドは後部のみストレッチ素材を採用。激しく動いてもフィットし、洗濯も可。

ヘッドバンドは後部のみストレッチ素材を採用。激しく動いてもフィットし、洗濯も可。

有事に備えるためにも、山行での装備からヘッドライトは外せません。それをいかに効率よく使うのかを考えた場合、多くの人が山にも持っていくスマートフォンと連動させるというのは、選択肢のひとつとしてありだと思います。電池の残量が正確に分かれば、今まで何となく不安で持ち運んでいた予備の電池が不要になるかもしれません。そう考えると、PETZL の単機能ヘッドライトであるクラシックシリーズと比べると本体の重量こそ重くなっていますが、トータルでは軽量化につながる可能性も秘められています。

別売りの専用アクセサリとして電池アダプタ(1,500円)と再充電できるバッテリー(3,700円)もあり。

別売りの専用アクセサリとして電池アダプタ(1,500円)と再充電できるバッテリー(3,700円)もあり。

スペックも汎用的なので、トレイルランナーが夜間の走行で使ってもいいし、キャンパーが使ってもいい。さらに視野を広げて、防災用にひとつ持っておくのもいいでしょう。災害時の電池の残量は、生死に関わる問題です。こうしたシステムがあれば、電池を節約するためにただ消極的に使用量を抑えるだけでなく、効率のいい使い方を考えながら臨機応変に積極的な省エネができる。ただガジェット的なおもしろさがあるだけでなく、アウトドアギアの未来を考える上で示唆に富むギアだと思います。

製品名
REACTIK+
メーカー
PETZL
価格
14,500円(税別)
重量
115g
購入
Hiker’s Depot ほか
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク