愛すべき個性派カー「ラシーン」
今から20年以上前、1994年に誕生した日産「ラシーン」というクルマをご存知でしょうか? 現在、新車販売されているどの車種にも似ていない、独創的で魅力溢れるクルマが販売されていたんです。レトロでポップなアウトドアカー

発売当時はまだSUVというジャンルはまだなく、RV(レクリエーショナル・ビークル)と呼ばれていました。今でいうと「コンパクトクロスオーバーSUV」のようなジャンルに近いです。
90年代の遊び心から生まれた
バブル期だった当時はレトロ感や先進的デザインをあえて強調したクルマ「パイクカー」を期間限定で製造する流行がありました。日産においては上の写真のフィガロの他に、Be-1、パオなどの個性派がラインナップされていました。その流れを汲みつつも、限定車ではなく6年間量産車としてしっかり販売され続けた実績を持つのがラシーンの凄いところです。
意外なところから命名

キャンプ場でも今、存在感!

それでは、どんな風にラシーンでキャンプを楽しんでいるのか見ていきましょう!
ワンポールにラシーンでポップに!
テンマクのサーカスコットン、DODのカンガルーテントというおしゃれな組み合わせに、負けない存在感を示してくれるラシーン。サイトの雰囲気をクルマが格上げしていますね!ラシーンでミニマムなソロキャン!
レトロポップなボディーカラーで人気を博しただけあって、秋キャンの風景にピッタリ! ミニマムなソロキャンプを、一気にグレードアップさせてくれる頼りになる相棒です。ホワイトの愛車でサイトの統一感を演出

ペンドルトンがよく似合う!

見た目のカワイさだけじゃない!
キャンプによく合うポップなクルマ「日産ラシーン」ですが、見た目だけじゃなく実力もしっかりあるんです。走りはしっかり四駆!
セダンサニー(B14型)をベースに全グレードにフルオート・フルタイム4WDシステムを採用し、力強く走るクルマとしてラシーンオーナーたちを満足させてきました。悪路もグングン進みますよ!付属のスペアタイヤ、ルーフレールがタフさを加速
ラシーンの特徴とされる、背面に装備されたロゴ入りスペアタイヤやルーフレールはアウトドア感を存分に演出してくれています。
立駐におさまる絶妙サイジング
全高は1,515㎜と、立体駐車場に収まるように設計されているだけあって抑え目です。ただし、地面からの車体底部は高め。都市生活に適応しながらも、悪路もしっかり走ってくれるという2度おいしいクルマなんです。定番カラーは“ドラえもんブルー”
ドラえもんブルーと呼ばれる青が代名詞のラシーン。発売当時はドラえもんが登場するCMも話題になりました。そのほかにもライトパープルやペールグリーンなどノスタルジックなカラーが用意されており、どの色にするか購入者は嬉しい悩みを抱えることに。
知る人ぞ知る”丸目4灯”モデルもある
98年に登場した追加ラインナップ「ラシーン フォルザ」は丸目4灯が特徴的なスポーティーモデルです。全長が1,720㎜と長くなったことにより3ナンバーに。武骨で存在感のあるフロントマスクは定番モデルに勝るとも劣らない個性派ぶりで、こちらに絞って探しているファンもけっこういるそう。
ラゲッジも十分確保
背丈は高いとはいえないクルマなのでラゲッジスペースに不安があるかもしれませんが、リアシートを倒せばご覧の通り広々。かなりの積載量を誇ります。通常のキャンプに行くのには十分なスペースを確保できますし、さらにルーフボックスも乗せられるので窮屈さは感じません。
今だ衰えぬ人気はホンモノの証!
今回の特集で「かわいい! 欲しい!」と思った人も少なくないのでは。ただ既に生産終了しているため中古車でしか手に入りません。コンディションも車両によってまちまちなので、普段からこまめに入荷状況をチェックするようにしましょう。古くて新しいトンガったデザインは、販売から20年以上を経た今、まさに唯一無二の存在に。キャンプサイトでも注目を集めること必至のレトロカー「日産ラシーン」で出掛ければ、週末がもっと楽しくなりますよ!
Let’s go to the camp with NISSAN RASHEEN!
日産ラシーンでキャンプにいこう!