レトロ顔なクルマには熱いファンがついている
現行の新車に最新鋭の装備がどんどん追加され、進化し続けていく一方で、「レトロな雰囲気のクルマが好き」という層も根強いです。30代後半や40、50代には「昔乗りたかったな~」的な、当時の憧れ要素もありますし、一方で20代メインの若い世代には逆に新鮮に映っているようです。
なぜ古いクルマがファンに支持されているのか
現代においても幅広い世代を虜にする”レトロ顔”なクルマたち。その「愛される理由」について探ってみましょう!理由1. 今のクルマにはないカクカクフォルム
まず、やはり見た目の違い。現行車の丸みを帯びた流線形的フォルムよりも、角ばってゴツゴツしたフォルムの方が好み、という人たちから支持を集めているようです。理由2. まわりとカブることが少ない
古いクルマが好きな人は、「できれば周りとカブリたくない」という意識が強いようです。愛車で独自のセンスを表現したいという人にとってはとても有効な選択肢となるでしょう。理由3. 比較的安めに手に入る
一般的に、昔のクルマは新車よりも低価格で購入することができます。かつては雲の上の存在だったクルマも、今なら手に入れられるかもしれませせん。それではキャンパー人気の高いレトロなクルマをチェックしてきましょう!
レトロ顔SUV、クロカン車ならグイグイ走る
それではまず、キャンパーなら気になるレトロなSUV「クロカン車」からピックアップしていきましょう! やっぱりタフさが売りのこのジャンルは外せませんよね。三菱 ジープ
1953年から1998年まで販売されていた「三菱 ジープ」は、もともと軍用車両として日本に入ってきたのがベースなので、フロントのスリーダイヤマークがなければちょっと国産車に見えない武骨なルックスです。代表的カラーであるアイボリーとエンジのツートーンはキャンプ場でとても目立ちます。自分好みのカスタマイズを楽しむ人も多いようです。
トヨタ ランドクルーザー60
1980年から1990年まで販売されていた「ランドクルーザー60」は北米市場を意識したデザインで、当時でもかなりのビッグサイズを誇っていました。今もなおロクマルの愛称で親しまれるランクルの人気世代です。丸目、角目などバリエーションも豊富で選びがいがあります。
独特なスクエアスタイルはまさに古いクルマを選ぶ理由そのものでしょう。
日産 エクストレイル(初代)
「エクストレイル」は今でも現行モデルとして販売されていますが、2000~2007年まで発売されていた”初代”がもつ角ばったワイルドデザインがたまらないという声は根強いです。なかでもこのサンドカーキというカラーリングはまさにキャンパー好み。初代エクストレイルはまだタマ数が比較的豊富で値ごろ感も強いのが魅力です。
積載自慢の“レトロ顔”ワンボックス
キャンパーにとって重視すべき性能の一つ”積載”が抜群なバンタイプ。これにレトロなテイストが加われば魅力を感じずにはいられません。トヨタ ハイエース 50系
長らくキャンパーからの支持を集め続ける「ハイエース」の中でも、レトロなクルマ好きのあいだで人気なのがこの3代目、50系です。発売当初は丸目だったライトも後期には角目に変更。一部グレードには電動リクライニングシートやサンルーフなど当時としてはかなり豪華な設備が備わっていました。
トヨタ マスターエースサーフ
こちらもトヨタの歴史的名作で、レトロフューチャーなフォルムと角目がいい味出まくりのワンボックス。昔のワンボックスは今後価格上昇しそうな気配なので、程度のいい車両に出合ったら買いかもしれません。車中泊カスタムのベース車にするのもイイでしょう。
日産 バネットラルゴ
1982年登場の「バネットラルゴ」。時代を感じさせるド派手なカーテンは存在感抜群で、現代においてはとっても新鮮。当時を知る人からは「懐かしい」との声も聞かれそう。1995年にエアロパーツ装着のカスタマイズカー「ハイウェイスター」を投入して一時代を築いた日産の代表的バンなのです!
コンパクトな”レトロ顔”なら運転しやすい
レトロな雰囲気でコンパクトな国産車は、やっぱり取り回しの良さが最大の魅力。弱点は積載ですが、上にルーフキャリアを装着することで解決できますよ。日産 パオ
個性的なルックスを備えるラインナップを多数生み出した「パイクカー」シリーズとして1987年から登場。当時の日産はトンガってましたね!サファリ感あふれる見た目で、リッターカーながらルーフレールが標準装備されておりルーフカーゴなども思いのままに取り付けられます。
スバル サンバー ディアスワゴン クラシック
「農道のポルシェ」とも呼ばれ愛され続けている軽トラ、軽バンの雄「サンバー」。その流れを汲みつつ今から約20年前に販売されたこの「ディアスワゴン クラシック」はポップな見た目がウリ。どこかワーゲンバスを彷彿させるルックスがたまりません。
ダイハツ ネイキッド
むき出し、裸といった意味を持つ軽自動車「ネイキッド」。フロントバンパーなどは外側からボルト留めされており、まさしく鉄板むき出しのようなデザインがとても個性的です。97年の東京モーターショーにコンセプトカーが出品され、ほぼそのまま市販する運びとなり世間を驚かせました。
あえて狙いたい、海外のレトロ顔ワゴン
今となってはSUVやミニバンに押されまくり、だいぶ存在感が薄まってきたワゴンですが、海外では依然として人気があるタイプです。なのでレトロカーでのタマ数もわりと豊富。頑丈で積載能力も高い海外ワゴンを見ていきましょう。
メルセデス・ベンツ 230TE
「W123」「W124」といった型番で呼ばれることも多いベンツのステーションワゴン。こちら「230TE」は1988年に登場しました。迫力のフロントグリルが今のクルマとは違ったワイルドな魅力を感じさせてくれます。ルーフカーゴをのせてキャンプにいけばサマになること間違いなし!
ボルボ 240エステート
今なお根強い人気を誇るボルボワゴンは見かける機会も多いです。カクカクのワゴンといえばボルボ、というイメージは健在ですよね。十分な車載スペースを誇るロングボディ、味わい深いカラーリングも乗る人の心をつかんで離さない理由です。
古いクルマで気を付けるべきこと
魅力あふれるレトロ顔のクルマですが、やはり気を付けておくべき点がいくつかあります。ウィークポイントを知っておくこともまた大切なのです。最大の弱点は「安全性」
現代のクルマでは当たり前に備わっているエアバッグやABS。これらは年代にもよりますが昔のクルマには付いていないことが多いです。安全性能は日々進化しており、昔のクルマほど弱点となる部分であることは否めません。ここはしっかり考えてクルマ選びをする必要があるでしょう。
維持費は割高になるのを覚悟して
いくら整備してあるとはいえ、やはり細部の劣化は避けられません。これは中古車の宿命ですね。購入した後もある程度の出費は覚悟しておく必要があります。ちょっと部品を取り換えるにしても、新車より手間と時間がかかります。信頼できる修理工場などの情報は入手しておいたほうがいいでしょう。
カッコ良さは時代を超えて!
現行のクルマにはない「ワクワク感」がキャンパー特有の遊び心をくすぐるという側面は確かにあるでしょう。何かと手間暇はかかるけれども、それゆえに愛おしいレトロなクルマに乗って、ゆっくりのんびりキャンプに出掛けてみませんか? また違った楽しさを得られるかもしれませんよ。
積載にとことんこだわるなら……
積載力ナンバーワン「トヨタ ハイエース」の魅力をさらに深掘りしたければこちらをどうぞ。Let’s go to camp riding a retro taste car!
レトロ顔のクルマに乗ってキャンプへ行こう!