世界で1つだけのオールラウンダーミニバン「デリカ」って?

これらを総評して「世界唯一のオールラウンダーミニバン」なんて言われ方もされています。
そこで今回は、現行モデル「デリカD:5」の魅力と生誕50周年を迎える「デリカシリーズ」の歴史について、ググっと掘り下げてご紹介します!
アウトドアシーンにフィットするその性能とは?

ここではデリカの高い走破性を実現する構造や、唯一のオールラウンダーミニバンと称される理由について、詳しくご紹介していきます!
“これまで”のミニバンを変えた「デリカ」

ところが、哺乳類の肋骨のような「リブボーンフレーム」構造を採用したデリカD:5では、ミニバンの高い居住性と積載力はそのままに、悪路を走れるボディ剛性に加え、操縦安定性も実現!
2007年度の自動車アセスメントの衝突安全性能試験総合評価では、なんと最高の6スターを獲得しています。
デリカD:5の原点! 電子制4WDが生み出すオールラウンド性能

①横からの強風が吹いてもへっちゃら!前後の駆動力を適切に配分する”4WDオートモード”
②悪路走行時や雪道などの滑りやすい路面でもしっかりエンジンパワーを地面に伝える”4WDロックモード”
③燃費重視の”2WDモード”
上記3つのモードが選べ、ダイヤル式のセレクターで走行中の切り替えもスムーズです。
傾斜45度までの登板能力! 環境性能も実現するクリーンディーゼルエンジン

ガソリンエンジンモデルもラインナップされていますが、シフトパターンに、急勾配の坂道や牽引時に便利なLレンジを備えた「INVECS-Ⅱ 6速スポーツモードA/T」を搭載しているのは、クリーンディーゼルモデルだけ。低回転から力強く加速、わずか1500回転で最大トルクの36.7kgf・mを発揮し、傾斜45度の登坂も実現する驚愕のパワーを誇ります。
また、最先端の排出ガス浄化システムなどにより、平成21年排出ガス規制(ポスト新長期規制)、平成27年度燃費基準+10%(JC08モード)もクリア。高い環境性能を誇るクリーン税制対象車でもあるんです。
カッコいいだけじゃない、ワケあっての腰高スタイリング


同時に急勾配でも耐えられるスペックを搭載。キャンプ場や山道、雪道にも安心してどんどん入っていける頼もしさです!
ミニバンとしてのユーティリティは実際どうなの?
ここまでは、ミニバンなのにSUVに劣らない本格4WD車としての側面を中心にご紹介してきました。しかし、デリカD:5の最大の魅力とは、「本格4WD車でありながら」+「ミニバンとしての高い居住性や定員数の多さ、積載力が備わっている」ところ。ここでは、ミニバンとしてのユーティリティは実際どうなのか、詳しく見ていきましょう!
シートアレンジのバリエーションや積載量は?


5人家族でのキャンプでも余裕の積載力ですね。さらに、2列目シートを畳んだ2人乗車アレンジならなんと荷室長1610mm! また、2列目シート片側を畳んで3列目シート片側を跳ね上げれば、4名乗車で長尺物も積載OK。
幅広いシートアレンジと居住性、余裕の積載量は、1BOXミニバンとしても優れたユーティリティを誇るデリカD:5の大きな魅力なんです。
デリカD:5で車中泊はできる?

実は、フラットシートアレンジにしても、2列目シートと3列目シートそれぞれ背もたれと座面部分の段差がかなり残ってしまった状態に。このままの状態ではかなり寝心地が悪く、また荷物を置くスペースが全くありません。


参考にしたブログでは1段のキットでしたが、我が家は後部3分の1を2段仕様にしてラゲッジスペースを確保。希望条件は全て満たせたものの……、デリカD:5はフロア部分にも細かい段差が随所にあり、車中泊キットの脚が安定しにくいという課題が。この課題をクリアできればもっと車中泊が増えるかもしれません。
「デリカ」は最初「デリバリーカー」だったってホント?!
ここでは、現行モデルデリカD:5へと受け継がれる魅力について、生誕50周年を迎えたデリカシリーズの歴史から紐解いていきます!
デリカシリーズ初代「デリカ(トラック)」

デリバリー(配達する)とカー(Car)を合成して「デリカ」というネーミングに。初代デリカは、本当にデリバリーカーだったんです!
デリカシリーズ2代目「デリカコーチ」

レジャーに対する意識が急速に高まりつつあった国内需要に合わせ、1972年には天井部分がルーフゲート開閉式になっている「デリカキャンピングバン」も発売されます。この頃から、レジャーやアウトドアシーンにフィットするデリカシリーズのDNAが脈々と受け継がれていくんですね。
デリカシリーズ3代目「デリカスターワゴン」

それまで軍用や商用がメインだった4WD車を、乗用車へと転化させた、同社のパジェロと並ぶ重要なモデルとなり、「デリカ=4WD」の系譜がここに始まります。最低地上高の高さもこの頃からいち早く取り入れられていますね。
デリカシリーズ4代目「デリカスペースギア」

2代目パジェロをベースに開発され、前面衝突安全性能を大幅に向上させた日本初のフロントエンジンレイアウトワゴン。そして、強固なラダーフレームをモノコックボディに溶接した剛性の高い構造など、「ミニバンなのに本格オフロード仕様」という、唯一無二のデリカの魅力がここに確立されたのです。
現行モデル「デリカD:5」とモデルチェンジの可能性
デリカシリーズ5代目となる、現行最新モデルの「デリカD:5」。現行モデルの中でもエンジンや4WD/2WD、特別仕様車など大きく分けて6種類のモデルがラインナップされています。
どのモデルが自分にフィットするのか迷ってしまいそうですが、先に詳しく見てきたクリーンディーゼルエンジンや4WDの性能を踏まえ、デリカ:D5が自分のライフスタイルのどんなシーンで活躍してくれそうなのか、価格や定員など十分考慮して購入を検討するといいですね。
ここでは、一覧からは分からない個性を放つ「夏の特別仕様車 JASPER(ジャスパー)」、「ACTIVE GEAR(アクティブギア)」、「Mグレード」の3つのモデルをピックアップしてご紹介します。
夏の特別仕様車「JASPER」


よりアウトドアシーンでの利便性を高めることが可能になっているのが特徴です。
ACTIVE GEARシリーズ


コンプリートパッケージでは、フロントバンパーの「DELICA」ロゴからサイドガーニッシュ、リヤディフレクターに至るまでオレンジの、まさにコンプリートな世界観です。
デリカD:5、フルモデルチェンジでD:6へ?!
現行モデルのデリカD:5も、2007年の発売からすでに11年が経過。新型デリカD:5のプロトタイプのテスト走行がスパイショットされるなど、近々フルモデルチェンジが行われ、2019年1月頃の発売が予想されています。

さまざまな予想がされている新型デリカですが、「世界に1つだけのオールラウンダーミニバン」としてのDNAが受け継がれたモデルであって欲しいところですね。
一度乗れば、「デリカ愛」が止まらない

DELICA, me fulfill all of hope!
デリカなら、全て叶えてくれる!