テントの防水性能は低下する!
新品のテントは、たとえ雨が降ったとしても水を弾いてくれますよね。しかし、どんなテントを使っても長年使用したりメンテナンス方法が悪かったりすると、防水性能が低下して水を弾かなくなってしまいます。
そこで今回は、防水性能を復活させる方法を紹介します!
テント【防水加工】と【撥水加工】の違い
テントには一般的に防水加工と撥水加工がされています。簡単にまとめると以下のことになります。
防水加工とは、『水を通さない、浸透させない』ことを目的として、テントの裏側に施される加工のことです。撥水加工とは、『水を弾く』ことを目的として、テントの表側に施される加工です。
アウトドアショップやホームセンターで手に入れることができる防水スプレーや塗るタイプの防水剤は、正確には撥水剤であることが多いです。
撥水加工は自宅でも復活させることができますので、普段からテントの表側をメンテナンスして、防水性能を維持しましょう。
テントの防水性能を保つ4つの基本ポイント
まずは撥水剤を使う前の段階で、大事なことが4つあります。そのことを普段から気を付けていれば、撥水剤を使う手間も減り、テントも長持ちしてくれるはず。テントの防水性能を保つための4つのポイントを確認しましょう。
その1・グランドシートを敷く。
その2・テントをピンと張る。
出典:ぐるたび
その3・汚れがついたら必ず拭く。
その4・濡れたら必ず陰干しする。
という基本的な4つのポイントが重要!グランドシートを敷くことで汚れと底濡れをやわらげ、テントをピンと張ることで雨を逃がします。そして、汚れは撥水性能を落とすので必ず拭いて、陰干しで濡れっぱなしにしないようにすると長くテントを使うことができます。
また、長期間保管するときは中性洗剤で丸洗いして陰干しして、保管することもおすすめしますよ!
テント防水スプレー剤などおすすめアイテム8選
スプレータイプは応急用に、塗るタイプはメンテナンス用に使い分けるといいですよ。また、防水剤には、「フッ素系」と「シリコン系」の素材の違いがあります。
「フッ素系」は防水透湿素材にも使えて、「シリコン系」はフッ素系と比べて効果が長持ちします。安価であることが多いことも特徴です。使用する際は、説明書をよく読んで塗ってくださいね。
【フッ素系アイテム】
テムポ化学 テント用強力防水液 パラウェット
¥ 3,156
・容量:1ℓ
布地用防水液。テント、タープ、グランドシート等に。約4mx4mの大きさに塗布可能。大きめのテントやタープをお持ちの方に最適です。
テント用に購入しました。幅4cm程度の刷毛を使うと効率的に塗ることができます。撥水性は抜群なのに、乾くと透明になるので塗っても目立たなくて良いです。テント以外にも傘とかアウトドア用のリュックとか、いろいろ使えて、重宝してます。
出典:amazon
ロゴス 強力防水スプレー
¥ 1,058
・容量:420ml
通気性を保つので、透湿防水素材の布地にも使用できます。塗布可能面積は大型ドームテント1張分です。晴れた日に思い切ってタープやフライシートを労ってあげてはいかが?
塗布後シャワーで水かけ弾き具合を確認したが完璧に弾き防水効果抜群でした。少々の雨なら先ず心配ありません。
出典:amazon
コールマン テント撥水剤
¥ 3,645
・容量:400ml
塗るタイプの撥水剤。商品のキャップ内に塗布用のスポンジが封入されているので便利です。塗布可能面積は約30㎡。
使いやすい。テント専用の撥水剤。スプレー式と違い、しっかりとムラ無く塗れます。しっかりとした撥水効果があります。値段相当以上の効果があります。安心して使えます。
出典:楽天市場
アライテント 塗る撥水剤
¥ 1,728
・容量:100ml
透湿防水素材にも使用できる塗るタイプの撥水剤。スプレータイプと比べて、容量が同じなら10倍の面積に塗布可能。塗布用のスポンジが付属しています。2人用テントのフライシート程度の面積にぴったり。
モンベル O.D.メンテナンス S.R.リキッドスプレー
¥ 1,620
・容量:300ml
スプレー式で手軽に使える撥水/撥油剤。乾燥機等で熱を加えるとより強力な撥水性能を発揮します。テント、タープ、レインウェア、綿、ウール製品に使え、また、透湿防水生地の機能を損なうこともありません。
モンベル SRスプレー
¥ 926
・容量:330ml
防汚性に優れた撥水/撥油スプレー。テント、タープ、レインウェア、綿、ウール製品、透湿防水素材にも機能を損なわずに使えます。残ったガスの排出機構付きなので、空き缶を捨てるときに便利です。
mont-bell のトレッキングアンブレラの長年の使用で、撥水性がやや落ち始めたので、このスプレーを使用しています。雨粒が、ごろごろ、大粒で流れるようになったので、撥水性がやや回復したのではないかと、個人的に思ってます。
出典:amazon
【シリコン系アイテム】
キャプテンスタッグ テント用 防水スプレー
¥ 813
・容量:300ml
高い撥水効果とともに、汚れも防止します。テント、タープの縫い目の防水にも使えます。キャンプ場でスプレーするときは、風向きと周囲のサイトにも気を配りましょうね。
テントの防水用で購入しました。効果はてきめんでした。他のものにも使えそうです。
出典:amazon
ネバーウェット ネオ
¥ 2,520
・容量:325ml
タフで高性能な超撥水、防汚、防錆スプレー。ポリマー成分が繊維表面に保護バリアーを作り、水滴が球体のまま滑り落ちます。キャンプ用品、靴などの革製品、アウトドア用衣類に。アメリカ製。
初めは臭いが気になりましたけど乾いて使うと臭いもなく水はじきがよかったです。
出典:amazon
【防水加工を回復させるアイテム】
テントの内側に塗って、防水加工を回復させる商品も紹介。基本的には、防水加工が剥がれてしまう現象(加水分解)をしてしまったテントはメーカー保証が効きません。
これから紹介する商品はその加工を回復させる可能性があるものです。しかし、テント自体を痛めてしまうこともありますので、試すときは自己責任でやりましょう。
ホワイトベアー テント用防水液
¥ 2,764
・容量:1000ml
テントのグランドシートや帆布製テントの防水に。1缶で約4㎡の面積に塗布できます。通気性が損なわれるため、ナイロン製テントの本体には向きません
用途は、雨漏りしだしたヘキサタープの修繕。生地表面には撥水剤、裏面に当品、縫い目にシーム処理をすれば、お気に入りのタープが復活できるかなと期待しての購入です(数年前に、テントインナーボトム&グランドシートに塗布したことがあり、防水性がとてもよかったので)。
出典:amazon
防水剤 ポロンT
¥ 2,700
・重量:1kg
繊維の表面に透明で柔らかな膜を作り、優れた撥水能力を発揮します。シリコンの粒同士の結合が強力なので、耐候性、堅牢性に優れています。使用に際しては、換気や防護等に十分注意してください。
塗布作業は極めて簡単、塗布後の雨中キャンプでは期待以上の撥水効果を発揮しました。撥水機能がどのぐらいの期間維持できるか今後が楽しみです。撥水力が弱くなった雨傘などに塗布しても良いかと思いました。
出典:amazon
テント防水シームテープが劣化したら…
シームテープは水漏れ防止のアイテム。テントの縫い目に貼って(塗って)、縫い目から水が染み込んでこないようにするためのものです!上の画像のように、縫い目に沿って貼ります。
このように、劣化したら剥がしきってしまって、貼りなおしましょう。
【シームテープ アイテム一覧】
キャプテンスタッグ シームグリップ
¥ 1,180
・サイズ:約125x25x200mm
・重量:約28g
縫い目に塗布して強力防水します。強い膜を作り、テント、アウトドアウェアの傷や穴を補修。乾いても布地の柔軟性を損ないません。塗布用のブラシ付きです。
期待以上の接着と防水効果です。使いやすさも満足でした。匂いもなく、乾燥後にテントを折りたたんでも柔軟で、元通りに収納も可能です。
出典:amazon
キャプテンスタッグ シームレステープ
¥ 1,352
・サイズ:W20mm×長さ20m
・材質:ポリウレタン
タープやテントの縫い目から漏れる雨水をシャットアウトするための防水テープ。当て布を使用したアイロンで接着することにより、水の侵入を防ぎます。
永年愛用してきたテントですが、フライシートの防水テープがかなり傷んで買い替えを考えていました。しかし、家族と一緒の多くの想い出を共にして来たテントですので、捨てるのは忍びなく何か良い方法は無いかと探していました。作業性も良く、簡単に修復するする事ができて感激です。次のキャンプが、楽しみです。
出典:amazon
コールマン シームシーラー&リペアシート
¥ 960
シームシーラー
・サイズ:約40m
・材質:人造ゴム他
テントやタープの縫い目のシーラーが劣化してきた時に塗るゴム状の接着剤です。ボトル入り。長年使ったギアは修繕して使えばさらに愛着が湧きますね。
リペアシート
・サイズ:76mm×450mm(一枚)
テントやタープに、ついうっかり開けてしまった穴。そこに貼って修理するための粘着シートです。貼った後、アイロンでより強く接着させます。裏表両方に貼るとよいでしょう。
コールマンのヘキサタープを使用時に不注意で穴が開いたため補修用に購入。同メーカーの商品であるため色調が同一で目立たないのでとても満足しています。シール状のシールを円形に切り取り貼り付け後、アイロンで接着するだけで、しっかりと補修出来ます。
出典:楽天市場
雨でも気にせずキャンプを楽しみましょう!
秋の長雨のシーズンや梅雨時などでも、しっかりとテントの防水対策をして出かければ、いつもと違う雰囲気のキャンプが体験できそうですね。
テントやタープが雨粒をコロコロ弾くのは安心しますし、気持ちがいいもの。キャンプに行く前にみんなでテントの防水メンテナンスをすれば、それもきっと楽しいですよ!
Enjoy camping in the rain!
雨キャンプを楽しもう!