【車ごとスッポリ】壁つきカーサイドタープでつくる“過保護な車中泊”が超快適!

アイキャッチ画像出典:DARCHE TOKYO instagram
記事中画像撮影:岡村武夫

ルーフテント、カーサイドタープとも違う、“壁付き“のオーニングが便利そう!

出典:ZIFER JAPAN
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キャンピングカーを買わなくても、愛車がキャンプ仕様に早変わりするルーフテントやオーニング(日除け用のサイドタープ)。荷物が少なくて済むし、設営の手間が省けて便利ですよね。

でも、ルーフテントは走行中の高さなどを気にする必要があって意外と手を出しづらいのも事実。ロールアップ収納機能を備えたオーニングやカーサイドタープも、それだけでは狭かったりプライベート感が少なかったりと、使い方が限定されるものが多いんです。

ロールアップ収納式のオーニングなのに、ウォール(壁)が付いている!?

今回は、そんな悩みに答えてくれるウォール付きオーニングをご紹介します!



その名も「ECLIPSE(エクリプス)270」。クルマをすっぽり覆い隠すような大きさで、プライベート感抜群です。日本ではあまり見かけないスタイルですよね。


まずは、この独特のスタイルを生み出した、オーストラリアのDARCHE(ダーチ)というブランドについて調べてみました。

ダーチが提案するオージー流キャンプスタイルとは?

出典:DARCHE TOKYO
「DARCHE(ダーチ)」というブランドは日本でこそマイナーですが、本国のオーストラリアでは25年以上のキャリアがある実力派。ルーフテントやオーニング、テントなどのキャンピングギアを幅広く扱っています。とくに生地の丈夫さやクオリティの高さには定評があります。

出典:DARCHE TOKYO
そもそもオーストラリアでは、テントを設営するキャンプと同じくらいキャンピングカーやルーフテントを活用したキャンプが一般的。一方で、「SWAG」というオーストラリア特有のソロシェルターを使ったキャンプも人気があります。

共通するのは、どちらも設営が簡単で、気軽に出かけられること。ダーチが提案する、クルマを最大限に活用した自由度の高いオージー流キャンプスタイルは、日本でも今後注目されること間違いなしです。

クルマに取り付けてみた


今回はランドローバーのディスカバリースポーツに取り付けてみます。


取り付け方法は、DARCHEの代理店「SOLID JAPAN(ソリッドジャパン)」の藤原浩さんに教えてもらいました。


エクリプス270を取り付けるにはルーフラックが必要。エクリプス270の本体重量は約28kgなので、ルーフラックの重量制限をよく確認してから取り付けましょう。


これがエクリプス270の本体。畳んだ状態のサイズは約220×18×20cmで、かなりスリムな印象です。
そしてこちらが、付属の金具です。U字金具をルーフラックのバーに引っ掛け、黒いパーツをネジで固定します。

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ではここからは、取り付け作業の工程1〜5を見ていきましょう。

①このクルマに付いている「FRONT RUNNER(フロントランナー)」のルーフラックは、バーに直接ネジ留めできるタイプなので、U字金具は使用せずに取り付けました。
②黒いパーツを2つ取り付けた様子。
③エクリプス270の本体裏側にはネジが付いているので、これを黒い金具の穴に差し込みます。
④30kg近くあるので、本体を持ち上げるときは2人掛かりで慎重に。
⑤ネジを穴に通したら、裏側からナットで留めます。


これで取り付けは完了! 取り付け方法はシンプルで、DIYに慣れている人なら自力でも問題なくできるレベルです。


こちらは本体を真横から見た様子。ラック上面からの高さは約8cmと、あまり車高が高くならないのが魅力。

横への張り出しもラック側面から約20cmなので、車幅にもほとんど影響しません。


こちらはトヨタ・ハイエースに取り付けた様子。ルーフラックさえあれば、いろいろなクルマに取り付けられますよ。

今回は助手席側に付けましたが、運転席側用の製品もあります。うまく取り付けられるか不安な人は、SOLIDJAPANでの取り付けや、最寄りのカー用品店などへの直送もできるので相談してみてくださいね。

SOLID JAPAN公式ホームページはこちら

実際に設営もしてみた

まずはオーニングを展開


本体カバーのジッパーを開きます。


カバーは本体にくっついているので、そのまま上にまくり上げておきましょう。


本体を固定しているマジックテープ式のバンドを外します。


バンドを3つ外すと、ベロンとすぐに広がりました。


手前のアーム(リア側)を開きます。


次に奥のアーム(フロント側)を同様に開きます。


アームの固定には、付属のバンドを使いましょう。


まずはフロント側のアームを固定。先端の黒いループに、バンドのフックを引っかけます。


広い構図にするとこう。フックをループに引っかけた場所からバンドを伸ばし、生地を展開します。


そしてバンドの先に付いたもう一方のフックをルーフラックの縁(運転席側)に引っ掛けます。


バンドの長さを調節し、しっかりとテンションをかけましょう。


リア側も同様に、アームの先端のループにバンドのフックを引っかけます。


もう一方のフックをルーフラックの縁にかけたら、同じくバンドの長さを調整しテンションをかけます。


一般的なオーニングと比較してかなりアームが太くて丈夫なので、バンドで固定しただけでオーニングはしっかり広がり、たわんだりもしませんでした。

しかし、このままだと本体やルーフに負担がかかるため、ポールでしっかり支えます。


ポールは全6本。3本はアームの下に収納されています。セットで収納できるのは便利。


残りのポール3本は別の袋に入って付属しています。


アームの先端の穴にポールの突起部を差し込み、使用します。


ポールをひねると、長さが自在に調節可能。


垂直にポールを立てます。


これでオーニングの設営は完了です! なんと、設営にかかった時間はわずか3分ほど。

タープなどを設営することを考えるとかなり楽だし早いですね。力も要らないので、女性1人で全く問題なく設営できました。




写真のように展開した状態では全長が約6mとなるので、設営する際はスペースをしっかり確保するのが先決。区画サイトだと10m×10mの大型サイトであれえばゆったりとした使い方ができそうです。

オーニング下の広さはと言うと、試しに我が家のテーブルセット(幅約120cm)を出してみましたが、かなり余裕があります。複数ファミリーやグループでも、十分にくつろげる広さが確保できますよ。


注意点として、展開するとリアドアの上部にアームがくるので、荷物を取り出すときにリアドアを全開にできない可能性があります。先に大きな荷物は出しておくことをおすすめします。

ここからが本題!?ウォールの取り付け


ウォールはフロント側からNo.1、No.2、No.3の3つに分かれています。重量はそれぞれ4.7kg、3.9kg、1.9kgなので合わせると10kgを超えますが、分かれているので持ち運びはしやすいです。


まずはNo.1から取り付けてみましょう。


ポリコットンの厚手キャンバス生地にはリップストップ加工が施されていて、かなり丈夫。


フロント側のアームの先端にジッパーの始点がありました。 
オーニングの端に沿って、ぐるりとジッパーを閉めていきます。


続いてNo.2を取り付けます。


最後にNo.3。いずれも順番にジッパーで取り付けていくだけなので悩むところが無く、いたって簡単。


No.1とNo.2の間は、上部と同様にジッパーで開閉。


No.2とNo.3の間は、マジックテープでつなぎます。


すべてのジッパーを閉め終わったら、中に入ってポールの長さを調節しましょう。

ポールは生地の角度に合わせ、写真のように斜めにすることで、さらに居住空間を広げられます。


ウォールを付けたら最後に付属のペグでウォールの下部を地面に固定します。雨天や強風時は、張り綱も活用しましょう。


ウォールを付けるだけなら3分くらいですが、ペグダウンをしないと風には弱い印象。ペグダウンできない場所(コンクリートや砂浜)でウォールを付ける場合は、重りなどを準備しておく必要がありますね。


中はこんなに広々しています。雨風をしのげるのはもちろん、周囲の視線も遮ることができますね。

中で過ごした感想は?


言わずもがな居住スペースがとにかく広い! 簡単に広い日陰スペースが作れるので、グループやファミリーでのレジャー・キャンプで活躍しそうです。


周囲の視線を遮りたいときや、ちょっと風が肌寒いとき、小雨が吹き込んでくるときなどはウォールが活躍します。

脱着は簡単にできるので、例えば西日に合わせて一部だけウォールを付けるなんていう使い方も可能。状況に合わせていろいろな使い道がありそうです!


ただしウォールの端は開放されているので、あくまで活用法はタープ。ここで就寝する場合は、車中泊やコンパクトなテントなどを中に設営するのがおすすめですね。

車内を就寝スペースにすれば、2ルームテントを張ったのと同じくらいかそれ以上のリビングスペースが確保できますよ。

サイドに拡張するって、新しい!


今回試したエクリプス270は、タープの延長として気軽に使える印象でした。ウォールの脱着は簡単なので、状況に合わせて使い方を選べるのが新鮮!

ファミリーやグループでのレジャーで活躍するのはもちろんのこと、キャンプでは車中泊時のリビングとして使ったり、コンパクトテントなどを中に設営して就寝人数を増やしたりと、工夫次第でアウトドアライフの選択肢がグッと広がるでしょう。

また、購入の際は車種やルーフの状態、駐車スペースなどをよく確認しましょう。エクリプス270が気になった方は詳細をチェックしてみてくださいね!

「エクリプス270」の詳細はこちら

TEXT:岡村朱万里

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