CAMP HACK × DIYer(s)
この記事は、ライフスタイルメディア「DIYer(s)」で掲載されたDIY方法をCAMP HACKでもお届けする連携企画です。今回は「ドゥーパ!」編集部員が、軽トラキャンピングカーをDIYした模様をお届けします。
キャンピングカーを作るとなると、FRPや金属の加工が不可欠で素人には無理……。漠然とそんなイメージを抱いていた軽トラオーナーも、多いのではないでしょうか?
しかし! じつは木材でも作ることが可能なんです。今回は「ドゥーパ!」編集部員が、その憧れを形にした軽トラキャンピングカー作りに挑戦! その模様をご紹介します。
編集部員が作る、軽トラキャンパーのコンセプトは「小屋」。あえてキャンピングカー風のルックスにはせず、荷台に小屋が載っている風に仕上げてみたら面白いのでは、という考えから。
小屋風ならDIYムードも増して、自作を身近に感じる人が増えるかも。そして、いかにも手作り感のある軽トラキャンピングカーが増えたら楽しそう! そんな想いから設計がスタートします。
設計のポイントは、まずサイズ。シェルは積載物扱いになるため、法律に定められた積載物サイズの上限を超えないことが大前提です。その上で、大きいほど居住性が高まりますが、走行性は低下するということを考慮してサイズを決めます。
結局、小屋らしさを出すために切妻屋根にしましたが、四角い屋根と比べて室内容量が小さくなることもあり、ほぼ上限いっぱいのサイズになりました。
同じく積載重量の上限も決まっていますが、これは走行性や積み降ろしのことを考えると、軽いに越したことはありません。そのため、剛性を保てるであろう範囲で、なるべく軽い材料を選ぶこと。たとえば、骨組みは30×30㎜または30×40㎜角材、合板は4㎜厚といった具合です。
また、積載物扱いであるため車検時にはシェルを降ろさなければならず、その方法も考えておく必要があります。成人男性4~6人ほどで持ち上がる重量になるはずですが、都合よく人員を集められるとは限らないため、ひとりで積み降ろしできる仕組みを作っておきたいところ。
そこで単管パイプによるシェルの昇降システムを採用(のちほど紹介する、STEP.06の画像を参照)。シェルと荷台は、4カ所をボルト留めして固定しました。
編集部員行った工程は、大まかに7つ。STEP.01から順を追って紹介していきます。
STEP.01 床を作る
軽量化のため、シェルの骨組みは30×30㎜または30×40㎜の角材を採用しましたが、床のみ2×4材を使いました。角材より重くて厚い2×4材を使うことで、なるべく重心を低位置にし、また床下の断熱性を上げるのが狙いです。STEP.02 屋根と壁の骨組みを作る
屋根の勾配、建具の位置やサイズを好みで決め、骨組みを作ります。STEP.03 屋根下地、天井、 内壁を張る
小屋作りでは外壁下地として合板を張るケースが多いですが、ここでは軽量化のために省きました。STEP.04 外壁を張る
外壁材は、床材と同じサネ付き板を使用。アオリがかぶさる部分と、キャビン上部の底面のみ合板を張ります。クギ(合板はビス)で、シェルの骨組みに打ち留めていきます。STEP.05 屋根を張る
屋根材は、重量や走行時の抵抗などを考慮し検討した末、0.27㎜厚のトタン平板を選択。また骨組みを作る際から準備しておいた、天窓を仕上げます。天窓をつけることで、照明なしでも日中は室内が明るくなるようにしました。STEP.06 塗装する、 建具を取り付ける
シェルの外壁を塗装して、自作のドアと窓を取り付けます。外壁コーナー部にトリミングを張り、シェルとアオリを固定してちょっとした装飾を施せば、外まわりの作業は完了。
STEP.07 室内に漆喰を塗る
キャンピングカーといえば、ベッドやキッチンなどを装備しているのが一般的ですが、まずはガランドウの小屋として仕上げ、実際に使いながら本当に必要性を感じた装備を追加していくことにしました。その一方で、天井と内壁に漆喰を塗り、小屋らしさを高めることに。ざっくりと紹介してきましたが、このワクワクしかないプロジェクト。自分も挑戦してみたいという方も多いのではないでしょうか。軽トラキャンピングカーの詳しい作り方は、下記の書籍でチェックすることができます。
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