設営の手間が劇的に減少!要注目の「即ラクコット」
ベッドのほか、荷物置きやベンチにも使えるキャンプの便利アイテムといえば「コット」。キャンプで極力手間を軽減し、リラックスを追求したい方に向けて注目したのはズバリ「展開方法の手軽さ」と「寝心地のよさ」。
そこで今回は、ビギナーからベテランまで納得の秒速展開コット・2モデルの使い心地を試してみました!
試すのはこちら!
写真上がユニフレーム「リラックスコット」、写真下がクイックキャンプ「フォールディングコット」の各収納状態。「展開方法の違いが収納形状の違い」になっています。
どちらも超簡単でアッという間に完成しますが、その展開方法や寝心地はかなり違います。あなたはどちらが好みでしょうか? では早速細部を見ていきましょう。
早い、簡単、張りがある!
クイックキャンプ「フォールディングコット」
収納袋に入っている状態のサイズは107(長さ)×17(外径)cmで、重さは8kg。収納袋には幅3.5cmのショルダーベルトが付いています。収納袋から出した状態がこちら。一体どうやって展開すればいいのか? と不安になってしまいますが、実は超簡単です。
展開はたったの3ステップ!
では早速展開作業です。わずか3ステップで慣れれば15秒程度の作業です。
まず生地部分を下にして置きます。寝台面の生地を汚さないためには、テント内など設置する場所で作業を行なうといいでしょう。
重なっている3組の脚部を扇子を広げるようにすると、中央の脚部が立ち上がります。
両端の脚部を同時に持ち、立ち上げてゆくと生地とともに自動で広がり、脚部を目一杯広げれば生地も広がります。
頭部と足元部の片側2カ所にある留め金具でロックします。
ひっくり返せば完成。収納時は展開時と逆手順で行なうだけ。収納も超楽々です。
ご覧の通りの時短簡単作業なのに寝台サイズはかなり広めです。
ビシッと張って安定感よし。メッシュポケットは便利です
寝台面のサイズは約65(幅)×191(長さ)cmで、耐荷重は約100kg。よほどの巨漢でない限り十分なサイズと強度が確保されています。ブランドロゴのある方を頭側にすると、肩の左側下にメッシュポケットがあります。メッシュ部のサイズは約23(幅)×15(深さ)cm。なんとiPadminiにジャストフィット! もちろん、スマホ、メガネ、ヘッドランプなども入り、就寝時に役立ちます。
600Dポリエステル生地の寝台面は丈夫ながら通気性があり、夏の昼寝も快適。生地の色はご覧のサンドのほか、ブラックもあります。
地面から寝台面までの高さは約43cm。この高さのおかげでベンチ代わりに座ったり、下にコンテナボックスを収納したりできます。
そして、この高さは地面からの熱気・冷気の伝わりも軽減してくれます(寒冷時期には寝台面の上にマットレスの使用を推奨)。
寝心地は「張りがあり沈み込みが少ない」
身長179cmの筆者が寝てみました。沈み込みが少なく寝返りしやすい寝心地は筆者好みでした。寝返りを打っても気になるギシギシ音はなく、安定しています。体重67kgの筆者が寝た状態での下部スペースの様子。沈み込みが少ないので、高さ32cmのクーラーボックスも干渉せずに収められます。
一般的なキャンプ用チェアに近い高さで座れるため、寝ていないときはベンチ代わりに使っても快適です。
アイテム詳細はこちら
クイックキャンプ フォールディングコット
●サイズ : 約191×64.5×44.5cm
●収納サイズ : 約100×16×17cm
●重量 : 約8kg
●耐荷重 : 100kg
●収納サイズ : 約100×16×17cm
●重量 : 約8kg
●耐荷重 : 100kg
究極の手軽さ!袋から出して広げるだけ
ユニフレーム「リラックスコット」
収納状態のサイズは約77(幅)×32(高さ)×18(厚さ)cmで重さは7.5kg。寝かしても立てても車に積みこみやすい形状です。展開には5秒もかからない!
作業時間は袋から出して5秒未満。瞬時に展開できるコットです。
では、展開作業です。まず収納袋から出しつつ脚部を下にして立てます。
次に脚部を広げていきます。
目一杯広げれば展開完了。
これ以上簡単で素早く展開可能なコットはないと言いたいほど(注:同様の構造を採用した類似品もあります)。どこかをロックする必要もないので、「ロックし忘れ」によるトラブルもありません。
ヘビーユーザーも納得の作り込み
寝台面のサイズは69(幅)×193(長さ)cm。かなり大柄な人でも楽に寝られる広さです。垂直の脚部品もビーム部の脚部品も全てフルハードライトスチールのストレートパイプ。強度抜群の構造なので、長持ちすること請け合いです。
また1スパン(脚支点間の距離)あたりの分散耐荷重は約80kgあり、ベンチ代わりに座るのも可能です。
接地部8カ所全てが直径6.5cmの大型樹脂パーツになっているので荷重が分散され、テントのボトム生地を傷めにくくなっているのも、うれしいところです。
快適な寝心地の秘密はコレ!
生地の織り方向に対し斜めに裁断して縫製されているため、全体に均一な伸びがある作り。これが包み込むような寝心地になる秘密のようです。自分でシートの交換ができる!
さらに、この六角レンチ部分の脱着で生地を交換可能。別売りですが、交換専用シートも販売されているという、ユニフレームらしいヘビーユーザーも納得の構造です。寝心地は「柔らかく包み込まれるよう」
では実際に寝てみます。メーカーのうたい文句通り、沈み込みを感じる柔らかな寝心地です。寝返りは打ちにくいですが、就寝中にコットから落ちる心配も少なさそうです。接地部分が多いため地面が凸凹していると一部の脚が浮いてしまうことがあります。筆者のように寝相が悪いと少々ガタガタするかもしれません。状況によって隙間を埋めるなど対策を施しましょう。
脚が多いため寝台面下を荷物スペースに利用しづらいのは残念ですが、約45cmという寝台面の高さが、地面からの熱気・冷気の伝わりを軽減してくれます(寒冷時期には寝台面の上にマットレスの使用を推奨)。
アイテム詳細はこちら
即ラクコットは一度使えばレギュラー入り必至!
今回チョイスした2モデルは超簡単速攻展開ができるだけでなく、それぞれ質の違う良好な寝心地を提供してくれました。コットは夏でも冬でも快眠を約束してくれるアイテム。ベンチにもなるのでテント内が寝室+リビングとして活用できます。コット未経験のキャンパーは、この冬こそ即ラクコットでコットキャンプデビューはいかがでしょうか?