“ギアが無いアウトドアショップ”とは、一体どんなところなのか?
港町の情緒を感じる横浜は馬車道の一角が、今回の舞台です。周囲にはオフィスビルが立ち並ぶアウトドアとは無縁とも思われるところに、そのショップ「TARP to TARP」の看板を発見。いざ店内に潜入!
「こんなところに本当にアウトドアショップが?」と半信半疑な気持ちで2階への階段を上っていくと、たしかにそこに噂のショップはありました。
まるでカフェのような店内!
扉を開けると、全面の窓から明るい光が差し込んだ素敵な空間が広がっていました。大きなテーブルを囲むようにチェアが配置され、他にもいくつかのテーブル席が。
また頭上にはタープが吊してあり、キッチンカウンターやプロジェクターもあるのが確認できます。ミーティングルームやイベントスペースとして使われているのでしょうか?
店主にどんなショップか聞いてみた
と、ここで店主の登場。店主は以前、当メディアのウラ側HACKでも紹介させていただいた須山さん(@tomotech54)。
店内はカフェのような作りですね。一体ここは何をする場所なのか教えていただけますか?
ここは物販がメインではなく、キャンプ気分を味わいながらコミュニケーションをしてもらうために作った場所なんです。
ショップ名のTARP to TARPは、人と人がキャンプを通じてつながって欲しいという想いを、タープになぞらえて名付けました。タープを横から見た形が「人」という漢字にも見えませんか?
なるほど、そういうことだったんですね。ギアショップの一部に休憩や食事のためのカフェ併設のお店はありましたが、キャンパーのためのコミュニケーションスペースとしてのお店はかなり希少。
キャンプネタで好きなだけ盛り上がれる場所、これは興味をそそられます!
キャンプサイトを思わせる内装
パッと見はよくあるおしゃれなインテリアのように見えますが、店内を回ってよくよく見ると、店内のチェアやテーブル、小物の大半はキャンプ用のギアが取り揃えられていました!
メインテーブルには焚き火を模したバイオエタノール式の暖炉が置かれ、周囲にはオリジナルの座面でカスタムされたカーミットチェアが。焚き火を囲んで語らうかのような雰囲気を味わえそうです。
カップルやファミリーにおすすめの窓際のテーブル席。こちらにはアウトドアショップ「inout」の別注チェアやテーブル、オリジナルレザーカバーを纏ったルミエールランタンが置かれています。
プロジェクターでは、インスタで募集したキャンプ写真を上映するなどとにかくキャンプ一色!
どんなにたくさんキャンプに行く人でも、そうじゃない時間の方が圧倒的に多いハズ。そんなロスな気分の時間を埋めてもらうためのサードプレイスになれば、と思っています。
気になっていたギアや憧れのギアに囲まれて、むしろ実際のキャンプ以上に贅沢なキャンプ気分に浸れるんじゃないでしょうか!?
初心者から上級者、スタイル問わず様々なキャンパーさんが来店
写真はレセプションパーティーの様子。大人から子供まで性別問わず、様々な方が店内でくつろいでいます。
初心者でも大歓迎!キャンプネタが会話を弾ませてくれる
週末はファミリーが多く、平日の夜は仕事帰りに一人で来られる方がほとんど。初めて来られた方でも積極的に周りの方とお話しされている姿が見られます。
熟練の方から初心者まで幅広い層が来店され、カッコいいサイト作りのコツを聞いたり、おすすめのギアやキャンプ場を情報交換するなど、キャンプ談義に花を咲かせて盛り上がっているそうです。
人が出会うことで楽しみが広がる
ここで知り合った方同士が一緒にキャンプに行ったり、ギアを共同で製作するなど、この場所を介してさらなる展開に繋がっているケースも。
大抵の人は、趣味でキャンプをしていますよね? ということはキャンプの他に本業の仕事のスキルなど得意なことがあると思うんです。そういったものを掛け合わせて、何かワクワクするようなことを生み出してもらえたら最高です!
周りにキャンプ好きの友人がいなくて盛り上がれなかった方も、ここに来れば好きなだけキャンプネタで盛り上がれるだけでなく、一緒にキャンプに行ける仲間が見つけられるかも!
キャンプで使えるアイテムも発見!
店内の一角には、少量ですが物販コーナーもありました。
キャンプでも役立つ雑貨やオリジナルグッズ
取り扱っているアイテムはいわゆるキャンプギアはごくわずかで、店主によってセレクトされたキャンプでも使える生活雑貨がメイン。
特におすすめなのが、このキッチンクリーナー。99%水でできた安全なクリーナーで、頑固な油汚れもしっかり落としてくれます。自宅での掃除にも使え、キャンプでは炊事場要らずです。
キャンプだけでなく家でも使える便利グッズ、これは重宝しそうです。今後も物販の拡大は予定しているそうですが、あくまでもコミュニケーションの場でありたい、とのこと。
また、市販品のほかにTARP to TARPのオリジナルグッズも販売しています。オンラインで販売されているものもあるので気になった方はこちらから購入できます。
メニューはもちろんキャンプ飯!
こだわりが感じられるのは内装だけではありません。看板メニューはキャンプ飯の定番、ホットサンド! しっかり系からスイーツ系まで6種類のホットサンドがあります。
キャンプの輪を広げるための今後の計画は?
オリジナルグッズの反響が大きかったことをきっかけに、今後も色々な仕掛けを考えているそうで、キャンプ場などシーン全体が盛り上がっていくような取り組みがしたい、と想いを語る須山さん。
まだ試作段階のグッズをチラ見せしてもらいました。オリジナルの靴下で好評だった「CAMP LOSS」をキーワードに、新たにTシャツも展開していくようです。
キャンプ場でこれから、TARP to TARPのオリジナルグッズ愛用者がどんどん増えていきそうな予感がします!
都会でキャンプ気分を味わえる交流の場「TARP to TARP」
須山さんにとってのキャンプの一番の魅力は「人との出会い」。噂の”ギアの無いアウトドアショップ”は、そんな店主の想いが詰まった出会いを生み出す場所でした。キャンプロスな日はTARP to TARPに行けば、また違ったキャンプの楽しみ方が見つけられるかも!?
【TARP to TARP】
住所:神奈川県横浜市中区太田町6-70 井上ビル2F
定休日:日月火
- アクセス:みなとみらい線馬車道駅A3出口徒歩2分
- インスタアカウント:@tarptotarp