ミニマルな美学が詰まった、自分だけの“動く快適空間”
本体価格やランニングコストが安価で、日本のクルマ事情にマッチしたサイズ感が魅力の軽自動車。最近はシートアレンジが多彩な車種も続々登場し、お金をかけずにキャンプや車中泊旅行を楽しむ人が増えています。そんなエコな面がクローズアップされがちな軽自動車ですが、もはやその認識は1回捨ててください! 今やあえての軽自動車で、エコな車中泊という概念を覆す軽キャンパーが急増中なんです。
今回は、コックピットさながら、ミニマルな美学が詰まった「動く快適空間」を楽しむ3人の軽キャンスタイルをご紹介します!
@rodoyuyuさんの車中泊&軽キャンプスタイル
ダイハツ「ハイゼットカーゴ」でご家族とキャンプやバス釣りを楽しむ@rodoyuyuさん。ラジコンのカスタムやご自宅のロフトベッドまで自作してしまう器用さで、男のロマンあふれる軽キャンスタイルを日々アップデート。自作カスタムギアの数々も必見です!【BEFORE】
元々キャンプ仕様の「楽旅」モデルもラインナップされているハイゼットカーゴ。@rodoyuyuさんのハイゼットカーゴは「楽旅」モデルとは異なる、他社製カスタムのキャンプ仕様車。ダークブラウンの木目がシックです。
【AFTER】
既にスタリッシュなキャンプ仕様車でしたが、@rodoyuyuさんの手にかかればこの通り! 秘密基地感半端ない男の城に激変。
写真左から、無骨なエジソンランプに換気用ファン、マジックテープで窓に背板を固定したキッチン棚まで全て自作! その下には、これまた自作カスタムのシェルコン。木製天板の裏はステンレスのラダー構造で、鍋など熱いものが置ける仕様に。
そしてバックスペースにも2段の棚、天井部分には最大7本の釣竿を収納できるロッドホルダーを自作。右側には寝るスペースを確保しつつ、キャンプギアから釣り道具まで効率よく収納できる、夢のコックピットを実現しています。
そして、冒頭の写真にもあるように、テントとドッキングすることも。中から見るとこんな感じで秘密基地感も倍増!
人数やシーンに合わせてニッチにフィットする快適空間は、まさに自作カスタムならではですね。
@olgninjaさんの車中泊&軽キャンプスタイル
続いては、スズキ「エブリィ」でキャンプや車中泊旅行を楽しむ、フリーカメラマンの@olgninjaさん。元々は撮影業務用に購入した車でしたが、今では休日も籠もって映画を見たり“車中呑み”したりと、癒やしの別宅として溺愛する空間に。【BEFORE】
@olgninjaさんのエブリィは、自動車販売グループ「ユーズネット」が手掛けるカスタム車で、「ちょいCam豊」というモデル。ベッドマットやキャビネット、天井収納などが搭載されたキャンプ仕様車で、ハイゼットカーゴバージョンもラインナップ。
【AFTER】
そのままでも十分快適なキャンプ仕様車でしたが……、@olgninjaさんの「好き」が詰まったスペースへと変身! ナチュラルなファブリック使いや、随所にあしらったフェイクグリーンに癒やされます。
車載TVにはAmazon 「fire TV stick」も取り付け、AmazonプライムビデオやYoutubeも観賞可能。もうここに住んでしまいたくなるレベルです。
右サイドから見るとこんな感じ。写真右側のL字のサイドテーブルは自作で、着脱・伸縮自在で、収納時はペタンコに折り畳めるスグレモノ。
左側のソファーも、実は折りたたみ式のマットレス。広げれば、寝心地抜群のベッドへと早変わり。
こちらは、左サイドからのぞいた就寝モード時。天井にはリモコン付LEDライトをつけて夜も明るく。
ムーディーに過ごしたいときは、アンティークデザインのLEDランタンや間接照明に切替えて。家とは別に、自分を解放できる小さな別荘、憧れます。
@nao_chuさんの車中泊&軽キャンプスタイル
最後は、レトロな四角いフォルムの真っ赤なジムニーで車中泊&キャンプを楽しむ@nao_chuさん。女性らしい細やかな工夫で車内をカスタムしつつ、さまざまなソロキャン飯にもトライ。インスタには美味しそうな画像がズラリ、並びます。
こちらは朝、湖畔の車中でココアを作っている写真。寝起きに熱々のココアを飲みながら見る湖畔の景色、最高ですね。
ミニマム装備に徹しているので、フラットな就寝スペースを確保しながらも車内はスッキリ。
こちらは夜の車内。手作りのバーバリーチェック柄カーテンが車内のインテリアとマッチし、暖かみのあるプライベート空間に。
両サイドの同柄サンシェードは、新聞紙で型紙を作って、窓にジャストサイズで合わせてはめ込んだもの。
そして実は、ジムニーのシートは完全なフルフラットにはなりません。どんな風に工夫しているのでしょうか?
まず、助手席の背もたれをを最大限まで倒したら、足側に、倒したシートと同じくらいの高さのカーゴボックスを配置。
次に、座面と背面の段差を埋めるクッションをセット。横から見るとこんな感じ。最後に、ウレタンマットを重ねて布張りしたすのこを並べたらベッドの完成!
身近な材料と自分なりの工夫で、無理なく理想の軽キャンスタイルへアップデートしていく@nao_chuさん、素敵ですね!
軽自動車で楽しむ、新しいアウトドアライフスタイル
自分の手の届く範囲に「好き」を効率的に詰め込んだ快適空間……。まさにミニマルな美学が集約された3台の軽キャンスタイルでしたね。あなたも、「エコだから」じゃなく「あえて」の軽自動車で、新しいアウトドアライフスタイルを楽しんでみませんか?