事前対策を怠るべからず
行楽シーズン真っただ中、どこへいくにも渋滞が悩みのタネでしょう。だからキャンプの日程が決まったら、ギアやウエアの準備はもちろんのこと、渋滞回避の戦略も必須なのです。まずは渋滞マスターの予測をもとにしっかり分析し、渋滞時間を避ける作戦を立ててからキャンプ場へ出発するようにしましょう!
渋滞のプロの予測はやっぱり精度高い!
侮るなかれ、やはりプロの分析する渋滞予測情報は当たる確率も高いもの。移動中は各ルートの交通情報にアンテナを立てつつ移動するのが正解です。高速道路渋滞予測情報は以下の2つをおさえておきましょう。
「NEXCO東日本、中日本、西日本」のHP
常に高速道路と向き合っている会社の情報だけあって、かなり的確です。★NEXCO東日本のHPはコチラ
https://www.e-nexco.co.jp/
このサイト内の「渋滞予測カレンダー」はかなり活用できます。日にちをクリックすればその日の危なそうな区間が一目瞭然。
「日本道路交通情報センター」のHP
全国の道の情報をガッツリ集めている機関です。その情報には当然、渋滞情報も含まれます。★日本道路交通情報センターのHPはコチラ
http://www.jartic.or.jp/
各路線、日程を指定して詳細に調べられる形式になっているので、かなり頼りになりますよ。
それでは、各高速定番の“渋滞タイム”をみていきましょう。これを覚えておけばとても役立ちます!
ヤバい時間を知っておこう
夏休みや、お盆連休ともなれば、キャンプや観光のハイシーズンともかぶって高速は混みまくり。そんな渋滞を攻略するためにはまずは敵を知るべし、ということで、各高速で渋滞が頻繁に起こるおおよその時間と区間をあらかじめチェックしておきましょう。この時間と区間を避けて行動すれば、それだけで渋滞ドはまりの確率が激減しますよ!
【東名自動車道】
言わずと知れた超渋滞高速道路。東京と名古屋をむすぶメジャー路線ゆえの圧倒的交通量で、あらゆる区間にて渋滞の可能性があります。【渋滞しやすい時間と区間】
・下り 6時~11時 横浜青葉IC~海老名JCT
・上り 15時~20時 大井松田IC~横浜町田IC
【中央自動車道】
東名とならぶ渋滞頻発の高速は、週末ともなれば富士五湖周辺を目指すキャンパーたちでひしめきます。腹をくくって攻略するべきルートです。【渋滞しやすい時間と区間】
・下り 6時~正午 調布IC~相模湖IC
・上り 13時~23時 大月IC~八王子IC
・上り 14時~20時 相模湖IC~高井戸IC
アクアライン
都心から近くの観光地や千葉キャンプ勢が大挙して押し寄せる危険ルート。逃げ場がないため渋滞にハマるとやっかいです。湾岸線を使って大きく迂回したほうが早いことも。
【渋滞しやすい時間と区間】
・下り 7時~11時 川崎浮島JCT~海ほたるPA
・上り 16時~21時 木更津JCT~川崎浮島IC
関越道
関越もなかなかの危険ルート。群馬や長野といったエリアに風光明媚なキャンプ場が多数あるため交通量は多め。【渋滞しやすい時間と区間】
・下り 7時~10時 所沢IC~鶴ヶ島IC
・上り 16時~20時 本庄児玉IC~鶴ヶ島IC
東北道
ほかの主要高速に比べると、渋滞は若干少ない印象です。とはいえお盆などのハイシーズンにはやはり渋滞は発生します。【渋滞しやすい時間と区間】
・下り 6時~10時 岩槻IC~館林IC
・上り 14時~18時 矢板PA~宇都宮IC
・上り 16時~20時 栃木IC~羽生IC
最強は「時間ずらし」作戦
最強の方法はずばり時間ずらすこと。”ヤバい時間帯には通らない”。これが渋滞回避術の鉄板です。先ほど示したように、ルートによって交通量が増える時間はある程度読めるもの、その時間を避けることが渋滞回避のはじめの一歩。
前日深夜出発作戦
理想の移動時間は深夜1時から4時あたりの真夜中。この時間帯にキケンな高速を通過したいところです。早めに現地近くまで到着して近場で仮眠をとるのがベストな作戦。予約不可の先着順キャンプ場なら早く並べていい場所を狙えるという利点もあります!
ただし真夜中に運転することになるので移動中眠気を感じたら仮眠は必須ですよ。
早朝6時までに通過作戦
深夜移動作戦がいいのは分かるけど、夜中はどうしても眠すぎてムリ……という人には早朝移動作戦ならどうでしょう。ポイントは朝の6時! そこを境に交通量が一気に増えるので、6時までに渋滞地域を駆け抜けてしまえばOKです! 出発場所によりますが、早朝5時出発くらいをイメージしたいところ。
アーリーチェックイン利用作戦
キャンプ場によっては通常のチェックイン時間よりも早くから入場できる場所もあることはご存知でしょうか?アーリーチェックインがあるキャンプ場なら積極的に利用するべき。渋滞が始まる前の時間に移動できて、さらに現地を楽しむ時間が増えます。テント設営も焦らずゆったりできて一石三鳥なんです。
朝から「道の駅」立ち寄り作戦
通常のイン時間より早く現地近くに到着したら、道の駅に立ち寄ってリラックスするのもいいでしょう。その土地の名産や地域情報にふれることができてよりトリップ感を深く味わえます。また道の駅は全国にユニークなスポットが多数あるので、サブの目的地として設定すれば楽しみも増し増し!
次に、渋滞にハマりそうになったときに回避する小ワザを伝授します!
回避の小ワザをフル活用
流れに乗って走っていたら周囲のスピードが落ち始めた……。そんな渋滞の気配を感じた時にどう動くか?渋滞に巻き込まれそうになってもこんな方法でうまくい回避できるかもしれません。ちょっとトクする渋滞回避テクニックの豆知識!
観光バスについていく
観光バスはいわば現地交通網のプロ。毎日のように走っていてルート中の混み具合や流れる車線を熟知しています。客を乗せているので到着時間にもシビアです。時にはバスの後ろについて、車線変更などの参考にするのも渋滞回避ワザのうちです。
左車線は狙い目だ
右の追い越し車線のほうが早く進むと思いがちですが、誰もがそう思って右車線に車が集中しているケースも。そんなときには意外と左車線が狙い目になります。これは一般道にもあてはまる現象。ただしSAやJCT等の合流がある場合には左車線は影響を受けやすいのであらかじめ車線変更しておくといいでしょう。
一般料金所レーンを目指す
料金所での渋滞時には、多数のクルマがETCレーンへと向かうため、一般レーンより混んでしまうという珍現象もしばし起こります。あまりに差があるときはETC搭載車でも一般レーンに向かってみてはどうでしょう。こちらでもETCカードを抜いて料金所スタッフに手渡しすれば問題なく通過できます。これで一気にまくれる場合も。ただし現金車料金での通過になることをお忘れなく。
いったん下道におりる
高速道路に一度乗ったら少々動きが悪くてもおりないというのが基本セオリー。しかしケースによっては下道に一度おりるのが正解な場合もあります。例えば中央道上り線で頻発する大月ICから小仏トンネル間の渋滞では、大月ICでいったん下りて、上野原ICでふたたび上がると回避できる場合も。
その区間では一般道で40~50分なので、高速でまったく動かない場合には選択肢としてアリかもしれません。
最後に、これだけやってもダメだったときの対策です!
それでもハマってしまったら……
事前の渋滞予測、危険地帯と時間の回避、その他もろもろ渋滞テクを駆使したとしても結局渋滞にハマってしまった……なんてことはしばしあるもの。そんな渋滞は、ある程度広い心で受け入れる覚悟も必要です。渋滞中だって幸せになれる備えがこちら。
携帯トイレがあれば安心
渋滞にハマった時の一番の脅威がトイレ問題。渋滞の可能性が高いハイシーズンには事前に車内用の携帯トイレを準備しておきましょう。備えあれば憂いなし、子どもが突然トイレに行きたいと言い出してもこれで安心です。しかも驚きのキャプテンスタッグ製。
キャプテンスタッグ 携帯用トイレ スッキリさん
●約500㏄の水分を吸収
●本体サイズ:130×220㎜
●捨て袋:230×450㎜
●重量:約32g
●素材:ポリエチレン、高分子ポリマー、吸水紙、PP不織布など
●本体サイズ:130×220㎜
●捨て袋:230×450㎜
●重量:約32g
●素材:ポリエチレン、高分子ポリマー、吸水紙、PP不織布など
カードゲームやカラオケでヤケクソに盛り上がる!
ガッツリ渋滞にハマってしまったら、潔く諦めてカードゲームやカラオケに興じるのも悪くないでしょう。選択肢の少ないシチュエーションでは、意外にシンプルな遊びが盛り上がることも多いもの。王道のトランプをはじめ、ヤケクソ気味のカラオケで盛り上がれるBluetoothマイク等、事前の準備が車内の命運を左右します! もちろん前方への注意は怠らずに!
マイナーPAに立ち寄る
スイスイ流れているときは立ち寄ることのない小さなPA(パーキングエリア)に、あえて寄ってみるというのも新鮮。メジャーな人気SA(サービスエリア)だと混んでいる可能性大なのでマイナーPAが狙い目です。たとえば東名の駒門PAは御殿場の駐屯地が近いこともあって自衛隊グッズコーナーがある異色スポット。ここでは富士山の湧き水『駒門の水』が汲み放題なので大きな空ペットボトルを持参する猛者もチラホラいます。渋滞がなければ出合えなかった、意外な発見があるかも。
渋滞を賢く回避せよ!
渋滞を避けるためにまずはルートの把握から、いざというときの対策まで、徹底的に準備しておけばハイシーズンの高速だってこわくありません! これもキャンプ術の一つとして楽しんで突き詰めてみてはいかがでしょう?Avoid the traffic jam!
渋滞を回避せよ!