ある日、CAMP HACKの濱松氏と話していると……
濱松
最近、日本でも密かに注目を集めている「バンライフ」に興味があるんですよね。
ライター加茂
バンライフですか……? よく聞く「車中泊」とは違うんですか?
濱松
バンライフはアメリカを中心に広がっているスタイルで、カスタムしたバンで生活、仕事をしながら「旅をするように生きよう」という新しいライフスタイルなんです。
ライター加茂
今年は日本でもリモートワークやワーケーションが広がりました。バンライフはその一歩先を行くライフスタイルと言えそうですね。
濱松
そうなんです! とはいえ、いきなりバンを買うっていうのはハードルが高い……。なのでまずは、バンライフが体験できる車を借りてどこかに泊まりに行ってみたいんですよ!
ライター加茂
いいですね! そういえばこの前ちょうど「Carstay」っていうキャンピングカー・バン専用のシェアカーサービスの話を知り合いから聞きました。このサービスを利用してみるのはどうですか?
濱松
おお! まさにバンライフ体験にうってつけのサービスじゃないですか! このサービスを使ってみましょう!
さすが加茂さん、頼りになるわ〜。
さすが加茂さん、頼りになるわ〜。
早速「Carstay」のHPでバンを予約
濱松
では早速「Carstay」で検索っと。無料でアカウントを作ったら、出発地のエリアとシェア開始日と返却日を選択して「車を探す」をポチ。
ライター加茂
おお〜! いろんな車種が出てきますね。HPもキレイで見やすい! キャンピングカーもありますけど、今回はやはり“バン”にしましょうか。
濱松
そうですね。これとかどうです? ハイエースのカスタム車で初心者でも運転しやすそうですし、ベッドにテーブル、水道の蛇口まで付いてますよ。
ライター加茂
いいですね、最高じゃないですか! これにしましょう。
【Carstay概要】
2020年の4月発足のバン・キャンピングカー専用のシェアサービス。全国に約100台もの登録車を要している。車だけでなく、車中泊スポットの検索や旅プランも提案など、キャンピングカーで旅がしやすくなるサービスを網羅。
濱松
家族旅行とか、地方を巡る出張のときなどに利用するのもアリかも。これひとつで宿とレンタカーの予約が済みますからね。
いざ!念願のバンライフカーでキャンプへGO!
12月某日、濱松と筆者は予約した車のホルダー(所有者)さんのもとに向かい、はじめてバンとご対面!
今回利用した車は『トヨタ』の「ハイエース」をバンライフ仕様にカスタムしたいわゆるバンコンと言われる一台。オシャレな板張り仕様に内装がカスタムされているほか、荷台部分には広々としたセミダブルサイズのベッドが!
さらに、ワンタッチで開閉するサイドテーブル、水道、冷蔵庫、寒い夜に役立つ石油ヒーターなど、ラグジュアリーなバンライフを送るための装備一式が完備されていました。
濱松
ここまでカスタムされた車が気軽にシェアできるなんて、最高なサービスですね。
ホルダー
ありがとうございます! Carstayさんは個人ホルダーもいますが、弊社は会社事業の一環としてCarstayさんに登録させてもらっています。
濱松
事業者の方も登録されているんですね! 初めての利用だったら、個人よりも安心かも。
ライター 加茂
装備についてですが、冷蔵庫もついてますけど、バッテリーは大丈夫なんですかね?
ホルダー
予備バッテリーも積んでいるので、ご安心ください。一酸化炭素の検知器もセットされてるので、ヒーターも安心してお使いいただけます!
ライター 加茂
そうなんですね、それは心強い!
いざキャンプ場に向けて出発!
ヒーターや水道、テーブルの使い方などの説明を受けたらいよいよ出発!
濱松
いや〜いよいよ出発ですね。バンライフ仕様のカスタム車は運転が難しいのかなって思ってましたけど、通常のハイエースの乗り心地と変わらないですね。ちょっと運転替わってみますか?
ライター 加茂
ぜひぜひ! お、本当ですね。バンって運転席が高くて運転しやすい! 大型のキャンピングカーだとちょっと運転が怖いですけど、これならかなりハードル低いですね!
バンライフカーなら優雅な時間を過ごせる
高速道路を走ること約2時間、撮影隊一行を乗せたバンは西湖湖畔キャンプ場へ。
濱松
着きました! 大自然のなかに車を止めたら、そこが今日の宿になる。まさにこれぞ「自由」って感じですよね。というか、設営が10分で終わるいう衝撃(笑)。
ライター 加茂
テントやシェルターを設営する必要がないので、サイトのセッティングもあっという間でしたね。設営も苦ではないし、新幕だったらなんなら設営したいときとかありますけど、時短はやっぱり嬉しいです。
濱松
それもバンコン(キャンピングカー)のメリットですよね。荷物が少なくて済むので設営時間を短縮でき、のんびりとした時間の使い方ができる。
ライター 加茂
念のため持ってきたけど、使わなかったアイテムもけっこうありましたもんね。
アイテムについては別記事でオートキャンプ、通常の車中泊した場合とどう違うのかを詳細に検証しています。ぜひご覧ください!
ゆっくり夕飯を食べ終えて、「え!まだこんなに早い時間なの?」
調理道具を並べたら、ゆっくりと料理をスタート。バンライフとオートキャンプの最大の違いは、テントや就寝時の設営・準備が不要だという点。
すぐに設営が完了するので、手の込んだキャンプ飯を作ったり焚き火をしたり、周辺エリアの散策やSUPやサイクリングを楽しむなど余裕のあるキャンプ時間を過ごすことができます。
急に寒い風が吹いてきても、車内にはグランピング施設のような快適空間が。そして車内から窓の外を見ると、燃えるような夕焼けが湖畔の空を赤く彩っていく……。キャンプとはまた一味違う、心が洗われるような贅沢な時間が流れていきました。
風が強くなってきたので車内にて夕食を食べ、片付けが終わってもまだまだ夜は浅い時間。ということで、この日は濱松がいまハマっているというボードゲームをプレイすることに。
時が経つのを忘れ、久しぶりに深夜まで……と思いましたが、はじめるのが早かったため深夜帯になることなく就寝することに。
濱松
眠くなってきましたね、そろそろ寝ましょうか。
ライター 加茂
撤収するテントもありませんし、起床時間もゆっくりで大丈夫ですよね。
濱松
そうですね。ゆっくり9時くらいまで寝ちゃいましょうか。
ライター 加茂
はい。それではお休みなさーい。
一夜明けて、撤収もささっと!
ライター 加茂
おはようございます。よく眠れました?
濱松
もうぐっすり! 車の後部座席をフラットにしてマット、寝袋を敷いた車中泊とは違い、もはや自宅のベッドと変わらない寝心地でしたよ!
ライター 加茂
確かに! 昨夜は風も強かったですけど、車内は静かでめちゃくちゃ快適でしたね。
ライター 加茂
ぼちぼち片付けますか。撤収するアイテムも少ないですし、バンコンって本当にラクですね。
濱松
雨や結露でテントが濡れると乾くまで撤収できなかったり、家で乾燥させたりと大変じゃないですか。それがないのはかなり有難いですよね。
ライター 加茂
夜のうちにアイテムを片付けておけば、朝一で次の目的地に向かう、なんてこともできそうですね!
「移動」と「宿泊」の概念が変わるバンライフ
仕事柄、キャンプ場での泊まりロケや野外フェス取材なども多い筆者。今回、実際にバンライフを体験してみたことで、「バンライフカーがあれば移動と宿泊がより自由になり、フットワークを軽くできるなぁ」と、かなり心を揺さぶられました。
宿の予約や電車、飛行機のチケット手配も不要で、いつでも旅をしながら仕事もできるバンライフ。リモートワーク、ノマドワークが進むいまこそ、新しい選択肢としてライフスタイルに取り入れてみてはいかがでしょうか。
「Carstay」のHPはこちら
撮影協力:Carstay株式会社、西湖湖畔キャンプ場
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