今回アイテムを紹介してくれる、パーゴワークスの桜井貴教さん
先輩キャンパーに愛用のキャンプアイテムを教えてもらう当連載の第7回目ゲストは、パーゴワークス企画営業部の桜井貴教さん。パーゴワークスは、2011年に日本で誕生したアウトドアブランド。
生粋の野遊び好きの手によって生み出されるアイテムは「独創性」と「実用性」のバランスがよく、キャンパーやハイカー、そしてランナーたちから絶大な支持を得ています。
そんなパーゴワークスの一員である桜井さんも、1年を通してキャンプとロングハイクに出かける大のアウトドアフリーク。自由きままに楽しむソロキャンプがメインの桜井さんは、もともとアウトドアショップの店員としてアルバイトしていた時期もあり、ギアへの愛情と知識はとにかく膨大。
高校生のときに入部していた山岳部がきっかけでキャンプにハマったので、持っているギアは山でも使えるUL系が多かったんですが、車をゲットした今は、とにかく自分が「いいな」と思ったアイテムを集めるようになりました。なかでも経年変化を楽しめたり、ギミックが詰まっていたりするギアが好みです。
道具を新調するときは、店頭リサーチと雑誌&ウェブマガジンのレビューを徹底的にリサーチするそう。そんな桜井さんの愛用アイテムを拝見!
① 「コッヘルマニア」が惚れ込んだ鍋
MSR/アルパイン2ポットセット
自宅にコッヘルの専用棚を作るほど、「コッヘルマニア」な桜井さん。所有している数は100個以上になるそうですが、なかでもキャンプで登場するのがMSRのアルパイン2ポットセット。冬のキャンプは鍋料理が多く、ほとんどこの鍋を持ち出しているそう。
小さいサイズは1人でがっつり食べたいとき、大きいサイズは2~3人で使うときにちょうどいい大きさです。フタは、フライパンとしても皿としても使いやすいサイズ。
それに、別売りのヒートエクスチェンジャーをつけると、とにかく見た目もカッコイイ。ステンレス製だから底が焦げてしまってもガシガシ洗えるし、日々経年変化を楽しんでます。
持ち運ぶときは、シングルバーナー、おたま、箸、コルクの鍋敷きなど付随するアイテムを一緒にIN。無駄のないスマートなスタッキングにも桜井さんの目利きが光ります。
●重量:286g
●収納サイズ:19.7×12.1cm
② もう他には戻れない!?優秀タープポール
ケメコ/テレスコタープポール
1本で170gという軽さなのに、180センチまで無段階調整できる。このスペックでこの軽さのポールはなかなかありません!
ゴムを使っていないので劣化しにくい点も◎。最近購入したものですが、かなりの頻度で使っています。
「ケメコ」は、おもにオートバイツーリングに特化したアイテムを数多く手掛ける大阪のメーカーが立ち上げたブランド。桜井さんがネットでトレッキングポールを探している際、たまたまこのタープポールが目に入り、気に入って即購入したそう。
パーゴワークスのニンジャテントやニンジャタープとの相性も抜群で、荷物をミニマムにしたい自転車キャンプのときにも重宝しているそう。ブラック×マットな質感がカッコイイ、優秀なタープポールです。
●収納サイズ:約W33mm×H550mm
●重量:約340g
●素材:3Kカーボン/60アルミニューム合金
③ ミニマムな設計だけど、じつは実用的な焚き火台
パーゴワークス/ニンジャファイアースタンド
本体280g、収納ケースと火吹棒込みでも約450g、という焚き火台のなかでは超最軽量クラスのニンジャファイアースタンド。
ここ数年、軽量・薄型・シンプルなつくりの焚き火台をよく目にするようになりましたが、コンパクトさゆえ、太い薪は斧などで細くしないと乗せられない……なんてことも多々。けれど、この焚き火台はそんな心配ご無用です。
火どころの面積が広いので、ホームセンターで売っているような太めの薪であっても割らずにそのまま乗せることができます。野営っぽくしたいタープ泊のキャンプや、河原で焚き火だけしたいな、なんてときには必ず持っていくアイテムです。
収納時は、収納ケースに入れてくるくるっと巻くだけ。バックパックの隙間やサイドポケットにも難なく入るスリムさ。ミニマムなデザインながら実用性を兼ね備えています。
NINJA FIRESTANDの詳細はこちら
④ 面積の広さ◎のローテーブル
スノーライン/キューブグラウンドテーブル
ローテーブルにしては面積が広くていろいろなアイテムを乗せられるところ、脚のギミックがおもしろいところに惹かれて購入しました。僕は黒色が好きなので、オールブラックなところも気に入っています。
アウトドアショップをフラフラしているときに見つけたという折りたたみテーブルは、2005年に韓国で立ち上がった「スノーライン」のもの。
ギア好きの桜井さんがとくに注目したのは、脚部のギミック。パーツはすべてショックコードで連結されているので、悩むことなくカンタンに組み立てることができます。
パーツがバラバラにならないので、収納時もスマート。細かいところですが、これ結構大事ですよね。
じつはこの収納ケース、表側は強度があって汚れに強そうなコーティングが施されていますが、内側はコーティングなしで滑りやすいので、収納しやすくなっています。それにループが多数ついているので、ザックなどに外付けもしやすい。こういった隠れた気遣いにもグッときます。
キャンプはロースタイル派の桜井さん。このテーブルを使うときは、ヘリノックスのなかで最も座面が低いグラウンドチェアと合わせて使っているそう。重量460gの軽さで耐荷重15kgまでカバーするスグレモノです。
●サイズ:使用時/350(W)×315(D)×105(H)mm、収納時/360(W)×110(D)×45(H)mm
●重量:430g
●耐荷重:30Kg
⑤ 鉄板ライクな万能グリルプレート
ビッグフォレスト/かるpan
見た目は鉄っぽいけど、じつはアルミ製のグリルプレートです。だから鉄板より全然軽いし、テフロン加工が施されているのでお手入れもラク。軽量で大きさもちょうどいいので、直結型のシングルバーナーにも乗せられます。ミゾがあるから肉汁もこぼれない!
同じようなサイズ感の鉄板が1,000g程度あることをふまえると、かるPanの約470gは軽量クラス。使い勝手がいいため、桜井さんは登山に持っていくこともあるそう。
収納にちょうどいいな、と思ったのがフリーライトのフロシキコジー。かるPanには専用の収納ケースがついていないのでどうしようかな? と思っていたときに、もともと持っていたフロシキコジーがぴったりでした。
断熱材だから多少熱が残っていても入れられるし、付属のカーボンフェルトに挟めばテフロン加工も傷つけません。
軽くてコンパクト、さらに焦げつきにくく、余分な脂がこぼれにくいなど、「こんなグリルプレートが欲しかった!」を叶えてくれたかるPan。本格的な焼きものを手軽に楽しみたい人、要チェックですよ。
道具についてアツく語り合う番組、やってます
桜井さんが属するパーゴワークスは、道具愛にあふれた生粋の野あそび好きメンバーで構成され、これまで数々の名品を世に送り出してきたドメスティックアウトドアブランド。最近はアウトドアギアに魅せられた男たちをゲストに招いて、道具にまつわる話を語り合う「BOY meets GEAR」と題した番組をYoutubeで配信中。ギア好き、パーゴパークス好きのキャンパーさんは必見ですよ~。
「パーゴワークス」
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