自分の手でサーフボードを作って、気軽にボディーサーフィンを楽しもう――そんな意欲的な想いの込められたプロダクトを紹介します。
簡単な道具と足ヒレだけで波乗りを行うボディーサーフィンは、日本でこそ認知度が低いものの、ハワイやカリフォルニアなど中心にサーファーたちに親しまれています。
サーフカルチャー全体でいえば、かつてのロングボードからショートボードへの流行へと移っていった変革期を見直すという潮流の中で、トランジッションという新たなカテゴリーが生まれました。新しいタイプのプロダクトを生み出していく動きも活発になり、ボディーサーフィン向けに生まれたギアがハンドプレーンです。
ハンドプレーンはまな板サイズほどの小型サーフボードを手に装着し、自分の体をつかって波に乗るというもの。手頃なサイズ感ということもあり、自作のハンドプレーンを使って波乗りを行うサーファーも次々と現れました。
プロダクトデザイナーの浜田善郎氏もそんなハンドプレーンに惚れこんだ現役サーファーの一人。サーフィンのメッカとも言える湘南・江ノ島で波乗りをする同氏が、サーフィンを気軽に体感してほしいという想いから生み出したのが今回ご紹介するBensemaのプロダクトです。
Bensemaで販売しているのは基本的にハンドプレーンの制作キットのみ。これは、ボードの性能や形などにこだわらず、自分の作ったギアで遊ぶことができる自由さを知ってほしいという想いも込められているのだとか。
もちろんキット自体もプロダクトデザインの観点から様々な計算をした上で作られており、ボードの素材は、軽くて削りやすいため初心者でも加工のしやすい「桐」を採用。各ヤスリや防水のためのコーティング剤なども付属しているので、制作環境がない人でも、手軽なDIY感覚でボードを作り上げることが可能です。また、Bensemaではハンドプレーン制作のワークショップなども定期的に開催しているので、制作に不安のある人は実際にアドバイスを受けながらボード制作を行うことができます。
日本で普及するのはこれからと言われているハンドプレーンですが、ハワイを中心に、カルチャーとしての形が徐々に出来上がりつつあります。
型にハマっていない、自分で作ったハンドプレーンでボディーサーフィンの新しいカルチャーを作り上げていく……そうやってハンドプレーンを楽しむことは、これからの時代の波に乗ることにもなるかもしれません。
- 製品名
- ハンドプレーン Bensema
- 価格
- ¥7,000(税別)
- ワークショップ情報
- ベーシック ハンドプレーン ワークショップ