教えて先輩!アウトドアのプロが、キャンプに必ず持っていくものとは?【#2 月岡徹さん】

アイキャッチ・記事中画像撮影:見城了

プロが教えるアウトドアの必携ギア


数あるアウトドアアイテムの中から納得の行く逸品を手に入れるには、詳しい人に聞くのが一番! というわけで始まったこの企画。毎回、キャンプの知識と経験が豊富なアウトドアのプロたちに、キャンプの“必携ギア”を聞いていきます。第二回目はクリエイティブ・プロデューサーの月岡徹さんに直撃!

フェスやイベント製作に携わる月岡徹さん


企業のカタログや映像製作にはじまり、イベントやフェスの製作・運営にも携わる月岡徹さん。GO OUT CAMPやNew Acoustic Campなど、地方で開催されるイベントの場合はスタッフと言えどもテント泊が基本。

準備期間も含めると3~4泊はキャンプするということで、必携するギアも自ずとシンプルでかつ機能的なものに絞られてきたそうです。

フェスであれば飲食ブースも充実しているので、調理器具はほとんど持っていかないですね。持っていくものと言えば、必要最低限のギアが中心。派手な色があまり好きではないので、洋服同様にお気に入りのアイテムはモノトーン、カーキ、迷彩柄がほとんどなんです。

フェス会場で入手した限定モデルや展示会で手に入れた希少なモデルまで、月岡さんの審美眼に叶った5つのアイテムを紹介していきましょう。


月岡徹さんの必携ギア1:「カーミットチェア」


6~7年前に購入したカーミットチェア(購入時価格:2万円前後)。当時はまだ日本に代理店がなく、友人5人で海外から個人輸入して購入したとか。

シートの柄がバラバラなんですが、ダックカモは購入した後できた日本の代理店が始めた張替えキットの試作品。

その後、座面のシートをバリスティクスのマルチカモに変えたのですが、背面のシートを変えようと思ったらネジが潰れて外せなくて(笑)。結局、そのままずっと使っています。


その後少しずつアップデートを繰り返し、いまの装備に行き着いたとか。

両脚にはカーミットチェア純正のエクステンションレッグを装着し、左側面には同じく純正のカップホルダーを。右側面にはこの夏に発売されたバリスティクスのサイドボックスをセットすることで快適な仕様になったそうです。

スマホや財布、鍵といった貴重品は酔ってもなくさないようにサイドボックスに収納しています。これはすごく便利ですね。

長年愛用しているそうですが、いまだに壊れることもなく現役で大活躍。カスタムの幅がいろいろあることも、飽きずにレギュラーとして君臨し続ける所以かもしれません。

様々なカラーやコラボモデルが存在する、カーミットチェア。自分に合った柄や色を探す楽しみもありますね。

ITEM
カーミットチェア 
●耐荷重:350LB(158kg) 
●収納サイズ:約11 x 16 x 56cm
●座面高:約30cm
●重量:約2.4kg
●素材:オーク材・アルミ・スチール・1,000デニールナイロン 

月岡徹さんの必携ギア2:ヘリノックス×ネイバーフッドの「テーブルワン」


2015年に始まったネイバーフッドとヘリノックスのコラボシリーズ。その第一弾のお披露目となった展示会で一目惚れして購入したのがこちらのテーブルワン(購入時価格:1万8000円)。

軽くて持ち運びも楽ちんですし、組み立てもあっという間。天板のカーキカラーがインテリアの邪魔にならないので、今でもテント内で使うテーブルとして愛用しています。

同時発売されたコットも持っているのですが、コットは組み立てに時間がかかるので最近は使わなくなってしまいましたが、こちらは4年経ったいまでも現役です。


テントの中ではスマホやApple Watchの避難場所として活用。ドリンクホルダーが付いているので、飲み物が転倒する心配もないから使い勝手は良いそうです。

月岡さんがお使いのものはスペシャルエディションですが、テーブルワンが気になるという方はこちらでチェックしてみてくださいね。

ITEM
ヘリノックス テーブルワン
●サイズ:600×400×390mm
●収納時サイズ:410×110×110mm
●重量:610g
●耐荷重:50kg

月岡徹さんの必携ギア3:「ジェットボイル」


調理器具はほとんど持っていかないという月岡さんが、唯一欠かさず持参するのがジェットボイル(購入時価格:1万5000円)。10年前に購入して以来、ほかのバーナーも所有はしているものの、あまり出番はないと言います。

仕事キャンプの現場だと、自分で調理することがほとんどありません。やってもカップラーメンとかコーヒーを作るぐらい。なので、お湯を沸かすことに特化したジェットボイルはすごく重宝します。


沸騰時間が早いというメリットの他に、すべてのパーツをクッカー本体内に収納できるのもジェットボイルの特徴。コンパクトでシンプルな形状なので、バックパックなどに収納しやすい所も気に入っているポイントだとか。

また、お湯が注ぎやすく、使い終わったら水(お湯)を捨てるだけという手軽さも、長年使い続けている理由。沸騰時間がより早くなった最新モデルも出ていますが、壊れる気配がないので、今後も使い続けていくとのこと。

ITEM
ジェットボイル フラッシュ
●サイズ:φ104mm×高さ180mm(収納時)
●重量:440g (ガスカートリッジを除く)
●容量:1.0L
●素材:アルミニウム(カップ本体)
●出力:2269kcal/h
●ガス消費量:約139g/h
●沸騰到達時間:0.5Lで1分40秒

月岡徹さんの必携ギア4:マウンテンリサーチの「アナルコカップ」


シェラカップよりも大ぶりで、寸胴形状が特徴的なロッキーカップを現代流にアレンジしたマウンテンリサーチのアナルコカップ。東京の職人がヘラ絞りという手法で作り上げていて、厚手のステンレスを使っているのも特徴です。様々なサイズやリッド(フタ)が発売される中、月岡さんはこの3型を普段の食器として愛用しています。

シェラカップよりも容量があるので、取り分けようの小皿として重宝しています。ひとつひとつが5000円~と高いのですが、その分、モノとして愛着も湧きますし、大事に使いたくなりますね。


取っ手が両側にあるデザインもアナルコカップのポイント。両手でしっかりホールドできるので、大人数で料理をシェアする際の盛り付け皿としても活用しているそう。収納時はスタッキングすることで省スペースにも貢献してくれます。

アナルコカップについて、詳細はこちら

月岡徹さんの必携ギア5:ノルディスクの「ダウンシューズ」


11月以降の寒い時期のキャンプに欠かせないというのが、ノルディスクのダウンシューズ(購入時価格:3000円)。現行はソールにゴムの滑り止めが付いていますが、月岡さんの私物は初期モデルのためソールも表地と同じ素材。

ノルディスクが日本に上陸した5年ほど前に、GO OUT CAMPで購入しました。ソールもつるつるなので、寝袋の中でシューズが引っかかることがありません。個人的には現行モデルよりもこちらのほうが使いやすいですね。


ルームシューズやテント内のシューズとして、最近では様々なブランドからもリリースされているダウンシューズ。月岡さん曰く、「冬キャンプは寒いと寝れないのですが、これを履いて寝袋に入ると朝までグッスリ寝られます」とのこと。寝袋のスペックにばかり目が行きがちですが、寒さ対策は足元からが基本とのことなので、参考にしてはいかがでしょうか?

寒い季節は重宝するテントシューズ、これから手に入れたい方はこちらをチェックしてみてくださいね。

ITEM
ノルディスク モス・ダウン・シューズ
●サイズ :XS/EU 31-34 (約18.5〜20.0cm) S/EU 35-38 (約22.5〜24.0cm) M:EU 39-42 (約24.5〜26.0cm) L/EU 43-45 (約26.5〜27.0cm)

所有満足度が高めの月岡さんの必携ギア


一貫して男気あふれる月岡さんのセレクトはどれも所有満足度の高いアイテムばかり。

長年愛用し続ける理由として、質実剛健な作りであることはもちろん、持ち物としても愛でたくなるストーリーがふんだんにありました。良いものを大切にして、長く使い続けるその姿勢はお手本にしたいところです。

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