みんな一度はやっちゃう(汗)、アウトドアの服装「NG実例」と「その攻略法」

アイキャッチ・記事中画像撮影:佐山順丸

アウトドアファッションって、意外とコーデが難しい


キャンプはもちろん、街着としても大人気のアウトドアウエア。特にここ数年のブームも相まって、各ブランドからはタウン向けのアーバンラインがリリースされるなど、アウトドアファッションの勢いは止まるところを知りません。

しかし、元来アウトドアでの過酷な環境やアクティビティを想定して作られたウエアなので、ファッションの基本を押さえずに着てしまうと、「ダサい……」の烙印が押されてしまうことも。

アウトドアウエアをお洒落に着こなすには、ある程度のファッション偏差値が必要です。山に登ったり、本気でアウトドアアクティビティを楽しんでいる人であれば別ですが、キャンプのようなライトアウトドアにおいては、意外とやってしまいがちなNGコーデがいくつかあります

と語るのは、アウトドアにも精通したスタイリストの中島貴大さん。今回は中島さんが「これだけは避けるべし!」と提言する3つのアウトドアファッションNG例をご紹介。それぞれ、何がダメでどうすればお洒落になるのかを、解説していきましょう。

まずは、キャンプ場でもよく見かける上下シャカシャカ素材のコーディネートから。


NG攻略1:上下シャカシャカ素材は避けて、パンツに異素材を


OKコーデの衣装▶ジャケット¥31,900/マウンテンハードウェア(コロンビアスポーツウェアジャパン TEL0120‐193‐803)、スウェット¥11,880/チャンピオン(ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター TEL0120‐456‐042)、パンツ¥25,300/ア ボンタージ(ブリックレイヤー TEL03‐5734‐1098)、シューズ¥23,100/エル・エル・ビーン(エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター TEL0120‐81‐2200)

アウトドアウエアの多くで採用されているテクニカルな機能素材。その多くはナイロンなどのいわゆる“シャカシャカ素材”で、撥水性と透湿性に優れているので、誰もが一着は持っているはず。しかし、このシャカシャカ素材、上下をセットで着てしまうと、どうしてもお洒落とは程遠くなってしまうとか。

本気の登山などではセットアップで着たりしますが、キャンプシーンでこの組み合わせはお洒落に見えません。キャンプ場にいるお父さんでよく見かけるスタイルですが、アウターにシャカシャカ素材を着るのであれば、パンツには異素材を合わせるようにしましょう。ウールやコットン素材などを合わせるだけで上下のコントラストが生まれるので、見た目もご覧の通りお洒落になります。

オリーブカラーのシェルは、ミリタリーぽさを出しつつ、大人っぽいカラーリングでまとめることで雰囲気がぐっとアップ。足元のブーツは紐靴だと脱ぎ履きしにくいので、サイドゴアを合わせるとキャンプでもストレスが減ります。

パンツ¥17,600/チャンピオン(ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター TEL0120‐456‐042)

スポーティなコーディネートにしたいのであればスウェットパンツもおすすめです。フリースも似合うのですが、火の粉に弱い。焚き火重視のキャンプであれば、スウェットの方が良いと思います。

ジャケット¥46,200/コロンビア ブラックレーベル(コロンビアスポーツウェアジャパン TEL0120‐193‐803)、パンツ¥15,400/ホグロフス(アシックスジャパン ホグロフス事業部 TEL03‐6369‐8885)

どうしても上下シャカシャカがいい! というこだわりを持っている人は少ないかもしれませんが(笑)、上下をモノトーンで揃えるだけで部活っぽさは薄れます。お洒落さという意味では地味ですが、黒いシェルを持っているのであれば、黒かグレーのシャカシャカパンツを合わせるようにしましょう。

NG攻略2:ブランドロゴは主張しすぎないのが今の気分


OKコーデの衣装▶ジャケット¥46,200、シャツ¥15,400、パンツ¥16,500/全てコロンビア ブラックレーベル、シューズ¥24,200/ソレル(全てコロンビアスポーツウェアジャパン TEL0120‐193‐803)

アウトドアウエアの多くは、ブランドロゴが胸や太もも辺りに配置されています。そのブランドが本当に好きで、アピールしたいというのであれば話は別ですが、何も考えずにコーデしてしまうと、結果ダサくなってしまうと中島さん。

ファッションブランドだとロゴは控えめに配置するのが通常ですが、アウトドアやスポーツブランドってロゴが大きくて目立つものが多い。特に上下でブランドがバラバラだったり、あまりイケてないブランドのロゴだったりするとそれだけでお洒落からは遠のいてしまいます。

機能性が高くてスタイリッシュなアウトドアコーデを作るのであれば、ロゴを排したアーバンラインを狙うのがおすすめです。

もちろん、すべてのロゴが悪いと言うわけではありません。ロゴを主張するのであれば、それを最大限に活かしたコーデがベスト。ロゴひとつにも気を配ることが、お洒落に近づく第一歩かもしれません。

ジャケット¥39,600/ホグロフス(アシックスジャパン ホグロフス事業部 TEL03‐6369‐8885)

最近増えてきているのが、胸にはロゴがついていなくて、裾や腕にロゴをあしらったもの。いわゆる当たり前ではない場所にロゴがあることで逆にそれがお洒落になるので、そういったものはありですね。

あと、最近すごく増えてきているのが見えにくいロゴ。インビジブル(不可視)ロゴとも言われていますが、これはすごく今っぽくて、ファッションブランドでも見かける手法。ロゴを目立たせないようにしているところが、逆におしゃれなので、おすすめです。


NG攻略3:90年代のベタなアメカジスタイルは避けるべし


OKコーデの衣装▶シャツ¥15,400/ホグロフス(アシックスジャパン ホグロフス事業部 TEL03‐6369‐8885)、パンツ¥20,350/Jクルー×オムニゴッド(オムニゴッド代官山 TEL03‐5457‐3625)、シューズ¥29,480/リプロダクション オブ ファウンド(アイ ファウンド TEL03‐6434‐7418)

最後に紹介するのが、時代錯誤なアメカジスタイル。20年前であれば街に溢れたスタイルでしたが、今この組み合わせをしてしまうと、さすがにイタイ…。

派手なカラーのチェックシャツに、5ポケットのジーンズ、ベタなスニーカーの組み合わせは意外とやってしまいがちですが、これはNG。トップスはアウトドアブランドでも無地のシャツにして、パンツもトラウザータイプでシルエットがきれいなもの、シューズもシンプルだけどデザイン性の高いものを選べば雰囲気は一変します。

アウトドアブランドのシャツは派手なカラーリングのものが多いのも事実。ですが、お洒落に自信がないというのであれば、なるべく無地でシンプルなものを選んだほうが、大人っぽいコーデが確立できるのです。

シャツ¥11,550/マウンテンハードウェア(コロンビアスポーツウェアジャパン TEL0120‐193‐803)

それでもチェックのシャツが好きというのでしたら、落ち着いたカラーリングのものを選ぶようにしましょう。そのうえで、裾はラウンドカットではなくスクエアカットになっているほうが、見た目もスッキリして大人っぽく仕上がりますので覚えておくといいでしょう。

シャツ¥28,600/ティグル ブロカンテ(ティグル ブロカンテ TEL092‐761‐7666)

あと、柄物のシャツを合わせるのであればチェックではなく、こういった大胆な柄のほうがお洒落感はアップします。5ポケットのデニムを合わせても古臭い印象はありませんし、今っぽいルックスに仕上がりますよ。キャンプ場でも映えるので、試してみてください。

NGを避ければ、ダサいの烙印は押されません


お洒落マスターへの道は長く険しいものですが、ダサいの烙印を押されないようにするのは意外と簡単。今回紹介した3つのNGポイントとその攻略法をしっかり頭に叩き込んで、アウトドアファッションを楽しみましょう!

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