今回アイテムを紹介してくれる、フォトグラファーの猪俣慎吾さん
先輩キャンパーに愛用のキャンプアイテムを教えてもらう当連載の第8回目ゲストは、フォトグラファーの猪俣慎吾さん。おもにアウトドア媒体や人物、料理の撮影を行うかたわら、キャンプコーディネーターとして撮影現場をコーディネートしたり、アウトドアイベントに出展したりと、アウトドア分野で幅広く活動しています。
キャンプ歴は15年。プライベートでは一児のパパとして5歳の息子とたびたび父子キャンプへ出かけ、公私合わせると年間で100泊ほどにも及ぶそう。
ふたりでキャンプへ行こうと思ったキッカケは、息子との思い出をたくさん作るため。でもあとになって、父子で行くことによって嫁さんひとりの時間も作れていることに気が付き、そういった意味でも父子キャンプはいいのかなと思ってます。
キャンプ道具の新作情報は、日々インターネットや雑誌をチェックしてゲットしています。アウトドアメーカー以外のアイテムでも、自分がいいと思ったら購入します。
車での「重量級キャンプ」と、公共交通機関を使いバックパック一つで行く「軽量級キャンプ」、どちらも楽しんでいる猪俣さん。今回は、「軽量級キャンプ」にフォーカスを当てて愛用アイテムを拝見です!
① 変わり種の《寝床》は子どもも大はしゃぎ
カモック「マンティス ウルトラライト」
バックパックひとつで行く軽量キャンプの寝床として選んだのは、2010年に誕生したアメリカのハンモックブランド「カモック」。今年新たに軽量シリーズが加わり、猪俣さんが愛用する「マンティス ウルトラライト」もそのシリーズのひとつ。カモックを輸入している代理店の展示会で知って、去年の11月から投入しました。蚊帳、タープ、ペグが付いて992g、父子キャンパーとしては5歳の息子でも持てるところが魅力的。息子と出かけた無人島キャンプで活躍してくれました。
蚊帳付きのハンモック本体とレインフライが一体化しているオールインワンタイプなので、設営も簡単かつスピーディー。ただでさえキャンプは非日常体験ですが、さらにハンモックで眠るなんて、大人も子どもも胸が躍るもの。
各自島までハンモックを背負い、ひとりで眠る。それが猪俣さんなりのパパ育児の形です。
■収納時サイズ:直径20.3cm×高さ15.2cm
■材質:ハンモック/20Dダイヤモンドリップストップナイロン
(Levitas20D)+DWR(耐久性撥水)加工
キャノピー/Dragonetポリエステルメッシュ、Stargazerポリエステル
フライ・収納袋/15Dダイヤモンドリップストップナイロン
(Patagium15D)
■重量:約992g
■付属品:レインフライ・ペグ×6・超軽量ストラップ×2
■耐荷重:136kg
② 軽量キャンパー必見の《焚き火台》
ピコグリル「ピコグリル398」
バックパックにすんなり入る軽量の焚き火台が欲しくて購入しました。飛行機やバスを使うキャンプのときはもちろん、持ち出しやすいし、組み立ても簡単なので、気軽に焚き火を楽しみたいときにも使用しています。
CAMP HACKでも度々登場している、ピコグリルの焚き火台。重量は約450g、500mlペットボトルよりも軽量ながら、収納時はA4サイズほどの薄型に変貌するため、軽量派のキャンパーから絶大な人気を誇るアイテムです。
付属のゴトクを乗せれば、フライパンで焼き物をしたり、お湯を沸かしたりもできるし、ときには網を乗せて簡易BBQ台としても重宝しています。
③ 画期的な《火吹き棒》に焚き火好きがうなる!
TAKIBISM「ブレス トゥ ファイヤ」
無くても困らないけれど、あったらとても便利な火吹き棒。焚き火を愛するキャンパーにとっては、名脇役といえる存在ですよね。購入の決め手は、火掻きが付いているところ。たとえば薪ストーブで奥に詰まった燃え残った木をかき出したいとき、この火掻き機能がとにかく便利で。もうかれこれ2年ほど愛用しています。
収納性のよさもグッときたポイントだったと猪俣さん。棒は半分に分割でき、ハンドルに設けられたL字型のフックに差し込める仕様になっています。こうすることでパーツがバラバラにならず、スマートに持ち運べるという秀逸なギミック!
この画期的な火吹き棒を開発・製造しているのは、焚火カフェを主宰する寒川ーさんと、香川県にある槙塚鉄工所の槙塚登さんが立ち上げた「TAKIBISM」。おふたりはそれぞれの得意分野を生かし、唯一無二の焚き火アイテムを生み出しています。
職人さんが一本一本丁寧に作っているだけあって、鉄の質感が良いところも気に入ってます。
まさに焚き火好きによる焚き火好きのための、こだわりの詰まった火吹き棒です。
ピコグリルの販売はこちら
④ どんなキャンプでもマストな《LEDライト》
ベアボーンズリビング「ビーコンライトLED」
LEDライトとして光量が多いところとデザインに惹かれました。これはどんなキャンプシーンであっても必ず持って行きます。
猪俣さんが「汎用性の高いライト」と評する、ベアボーンズリビングの「ビーコンライト」。小型ながら220ルーメンの明るさがあり、最大で約200時間連続点灯OK、さらに調光もできるという優秀な1台です。
大容量バッテリーや車のUSBジャックなどがあれば、気軽に充電できるところも魅力的でした!
バッテリーは、USBケーブルによる充電式。乾電池は不要です。それに充電用のUSBケーブルも内蔵されているので、うっかりケーブル忘れちゃった……なんてことがあっても心配無用。
LEDライトの利点は、点灯中に静音なこと。仲間と語らったり、パチパチとはねる火の粉に耳を澄ませたりしながら、憩いの時間にどっぷりと浸ることができますよ。
■重量:約290g
■素材:スチール、プラスティック、ゴム
■LED:3W Cree
■防水性:IPX4(防沫形)
■明るさ:30-220ルーメン(無段階調光式)
⑤ 《スマートウォッチ》で頼れるパパに
カシオ「プロトレックスマートWSD-F30」
猪俣さんがありとあらゆるアウトドアシーンで使えると太鼓判を押す、カシオの「プロトレックスマート」。日常でも身につけていますが、キャンプ、釣り、スキー、トレッキング、星の観測のときにもとにかく便利! GPS機能が付いているので位置の把握はもちろん、時計を見るだけで天気や日の出日の入り時間が調べられるので、キャンプのときも1日のスケジュールが立てやすくなります。
本業のかたわら、星空や宇宙の楽しみ方を伝える「星空案内人」の一面もあわせもっている猪俣さん。日没後のキャンプで星空観察をする際にも、方角が分かるというのは大きなメリットなんだそう。
ほぼ全てのアウトドアシーンで使える機能があるので、この時計があれば困ることは無くなりました。外の情報は全てこの時計に詰まっています。
時計本体とスマホをアプリで連携すればLINEの返信もできるので、いちいちスマホを出さずに済むのもいい!
キャンプ時間をより快適・スマートにしてくれる次世代ウォッチ。頼れるパパって、カッコイイ!
■仕様:アナデジ(表示方式)
■防水性:5気圧(50m)(防水性)
■重量:約83g
キャンプの魅力を“写真”で発信する『CAMP.GRAM』始動
公私ともにキャンプを愛する猪俣さんは、2020年4月よりアートディレクターの山東タカユキさんとキャンプの魅力を写真で発信する『CAMP.GRAM』をInstagramでスタート。プロのカメラマンによる美しいキャンプ風景を見ながら気軽に読めるので、“おうちキャンプ”のお供にもぴったり。家でもキャンプのことを考えていたい、なんて方はぜひフォローを!
『CAMP.GRAM』
猪俣慎吾
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