【子供を危険から守る!】安全な川遊びのために最低限備えるべき物・注意すべきこと

アイキャッチ画像出典:PIXTA

楽しい川遊びは「水難事故の危険」と隣り合わせ

水遊び
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夏は川遊びに絶好の季節。キャンプとともに川遊びを予定している方も多いのではないでしょうか。

そこで気を付けたいのが水難事故。残念ながら毎夏起こっている水辺のアクシデントの中でも、川が現場となる事故が多く発生しています。

特に危険度が高いのは「子供」

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大人より注意力や判断力の低い子供こそ、危険度が高まります。保護者が目を離した隙に「浅い川だから大丈夫」と油断して、軽い装備のまま入水してしまうこともありえます。

水難事故の犠牲者に見る子供の割合

出典:警視庁
警視庁発表データを見ると、平成30年度の水難者は1,592人。うち中学生以下の子供が193人で、その割合は全体の12.6%を占めています。

子供の死者・行方不明者の事故の発生場所は約半数が河川。そしてその誘因の半数が、水遊びです。

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また子供の水難事故被害者の内訳を見ると、最も多いのは小学生。保護者としても幼児には注意を払うものの、小学生は過信してしまうケースも多いようです。

ちょっとしたケガから絶対に避けたい生命に関わる水難事故まで、水際には様々な危険が潜んでいます。そのどれにも見舞われずに子供が安全に楽しめるよう、保護者がしておくべき準備や対策を今一度確認しておきましょう!


安全な川遊びの心得【装備編】

1.  ラッシュガードは必須

撮影:編集部
まずは服装です。暑いからと上半身は裸のまま川に入らせていませんか? 「男の子だから日焼けは気にしない~」という声も聞きますが、そういうことではありません。

川では、岩場や木の枝などで肌を切ってケガをしてしまうこともあります。ラッシュガードは必ず着用させましょう。
ITEM
キャプテンスタッグ CS ジュニアラッシュガード
●サイズ(身長):JS/130cm
●材質:ポリエステル86%・ポリウレタン14%

2.  ゴムサンダルはNG

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つっかけて履くタイプのゴムサンダルやビーチサンダルは、水の中では滑って流されやすいのでとても危険。脱げたサンダルを追いかけて溺れるというケースも多いようです。

また川で滑ると、深さのないところでもパニックになって水を飲み溺れることも。このようなことがないためにも、底がしっかりしていて滑らない、コードやマジックテープで足首を締められるマリンシューズを準備しましょう。
ITEM
キャプテンスタッグ マリンシューズNEO-2 ジュニア
●サイズ:S/16~18、M/19~21、L/22~23
●重量:250g(Mサイズ)
●材質:表皮/ナイロン、中層/指定外繊維(エチレン酢酸ビニル)、底/合成ゴム

色は画像で見るより落ち着いた感じ。かわいいです。サイズは普段19-20cmの子に購入。足が分厚い子なので、はきぐちはきつそうです。履いてしまえば、ゆとりありです。ぴったり。このタイプは中敷が外せます。

ITEM
マリンシューズ キッズリーフツアラー
●サイズ展開:15~22 cm
●カラー:ピンク、ブルー

本製品はハイカットで砂が入らないですし、フィンを履いてもかかとが擦れない長さがあるので気に入っています。
ウエットの素材でできているため、砂が入らずストレスフリーです。
岩場で使うにも底がしっかりしてますし、肌が露出しないので擦り傷予防に良いです。
コスパも◎


3.  浮き輪は危険

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安全のためにつけているつもりの浮き輪が、プールとは違って流れのある川や海では逆に徒(あだ)となることも。

抜け落ちたりひっくり返ってそのまま流されてしまうなど、実は危険なケースもあるのです。

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特に幼児用の足入れがついているタイプの浮き輪は、足が引っかかっていざという時に身体が抜けなくなってしまうことも。

急に落水してしまっても浮き上がれる、ライフジャケットの着用が正解です。
ITEM
HIKING ライフジャケット
●サイズ:S/M/L/XL
●材質:発泡ポリエチレン、ナイロン、メッシュ生地、オックスフォード布など

4.   “掴まれる物”を用意

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使わないに越したことはありませんが、万が一に備えて救助アイテムを用意しておきましょう。

レスキューロープや水を入れた2Lサイズのペットボトルにロープを結びつけたものなどがあれば、救助の際に役立ちます。
ITEM
水に浮く救命ロープ 浮力ケーブル 30m
●長さ30m×幅8mm

5.体調を調える

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塩分やミネラルが不足すると、子供でも足がつることがあります。溺れてしまう原因を回避するために、タブレットやドリンクで適度にミネラルを補給しましょう。また入水前にストレッチを行い、よく体をほぐしておくことも大切です。

そして次からは、現地での留意点。実際に川で遊ばせる時は、どこに気を付けるべきなのでしょうか?


安全な川遊びの心得【遊ばせ方編】

1.  子供だけで行かせない

撮影:編集部
「小学生だし大丈夫」などと過信して、子どもだけで川遊びをさせることは絶対にやめましょう。遠くから見守っているつもりでも河原には岩や草むらなどで死角が多く、普段とは条件が全く違います。

しっかりと見える位置で大人が見守り、幼児は必ず水に一緒に入り常に側に付き添いましょう。

2.  ポイント(場所)に注意

蛇行している川の外側、いわゆる”淵”は水が深くなっています。そして淵の手前の”早瀬”も流れが速く、危険箇所。子どもはカーブの内側(岸側)で遊ばせます。

また陸の様で一見安全そうな”中州”は、上流で雨が降ったりダムからの放水で増水した際に流されてしまう危険も。岸に戻れず取り残されるなどの事故が多い場所でもあります。

3.  水嵩の目安

出典:PIXTA
川遊び当日は晴れていても、前日に豪雨が降った場合は水嵩(みずかさ)が増していることがあります。川に入る前に必ず目視し、危険かどうかを判断しましょう。

危険水位の目安は、膝上かどうか。水嵩が子供の膝より上の場合、歩けても急な天候の変化などで増水するとたちまち流されてしまう危険が高くなってしまいます。

4.  天気の変化に注意

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雨雲が立ちこめてきたり川の流れが速くなってきたら、天候悪化の兆候です。川遊びをする場合は自分の居場所だけでなく、上流の天気も要注視。

上流の天気が悪くなると、川全体の水嵩も増すことがあります。

5.  水中での親の立ち位置

出典:PIXTA
基本中の基本ながら意外と疎かになりがちなのが、親の立ち位置。当たり前のことですが川は上流から下流へと流れています。

万が一流されてしまった場合でも、親が川下側に立っていれば受け止められる確率が高くなります。

しかしどんなに注意を払っていたとしても、事故を完璧に防ぐのは難しいもの。万が一の事態にそなえて、覚えておくと良いことがあります。

それでも溺れてしまった時のために、覚えておきたいこと

流されたら泳ごうとせずに「浮く」

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流されてしまった場合、無理に泳ごうともがくと体力を消耗してしまいます。この場合仰向けになって力を抜いて、なるべく「浮いて待つ」のが正解。川では下流に足を向けると、流されにくくなります。

少しでも軽くするため服を脱ごうとすると、パニックに陥ることも。水中で脱ぐことは無理に等しいので、できるだけ慌てず近くにある何かに掴まることに意識を向けましょう。

すぐに飛び込むのは二次災害の危険も

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子供が溺れてしまったら、一秒でも早く助けてあげたいのが親心ですが……流れの早い川の中で子供を抱えて移動するのはとても難しく、二次災害が発生する危険があります。

出典:PIXTA
まずはペットボトルやクーラーボックス・ポリタンク・ロープなど”掴まれる物”を投げ入れます。子供に浮いて待つように伝え、ただちに119番通報をして救助を待ちましょう。

また川遊びの危険性について、事前にいろいろと学んでおくことをおすすめします。例えば河川財団の「子供の水辺サポートセンター」のサイトには、全国の水難事故マップをはじめ安全な川遊びのための情報が網羅されていますよ。

詳しくは、こちら

「たかが川遊び」と、タカを括らないことが安全への第一歩

出典:instagram by @ueken005
夏の定番である川遊びは、特別な道具を用意する必要もなく非常に手軽な遊びのように感じられます。しかし、川遊びは常に危険と隣り合わせ。

自然の力を前に私たちの存在は小さいもの。保護者が自然をしっかりと理解し、自然に逆らわず細心の注意を払うことで子どもの安全を確保してあげましょう。

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