家の中でもキャンプ気分を味わいたい
「もっと気軽にキャンプができればいいのにな……」そんなことを考えたこと、ありませんか? キャンプに行くにはまとまった時間が必要だし、天候の良し悪しにも左右されます。それならいっそ、家の中をアウトドア仕様な空間にするというのはいかがでしょう。
そこで今回は、キャンパーの誰もが憧れるアウトドアなご自宅を取材。キャンプ好きが高じてアウトドア仕様へとリノベーションした三塚優作さん宅にお邪魔しました!
プロフィール
お名前:三塚優作さんInstagramアカウント:@322_ka
ご職業:会社員
お住まい:東京都昭島
住居形態:一戸建て
間取り:2LDK
築年数:22年
お部屋を見る前に、まずは間取りをチェック! ビフォーアフターでどのような違いがあるのでしょうか?
間取りビフォーアフター
リノベーション前
リノベーション後
戸建ての5DKの作りから、開放感ある2LDKの間取りに一転! 1階にあった2つの和室は土間とウォークインクローゼットに姿を変え、もともとリビング・ダインニングだった場所には仕切り壁を作ることでゲストルームと寝室に。3部屋あった2階の壁は、すべて取っ払うことで大きなリビング・ダイニング・キッチンに模様替え。
築22年の一戸建てをフルリノベーションにお邪魔します!
では、実際にご自宅の中へ。玄関を入り、見渡すとまず目に入ってきたのは……!
ギア収納+書斎に。スペースを大胆に活用した土間
趣味にあふれたコチラの土間。壁には一面、綺麗にギアがレイアウトされていました。
土間にギアを収納することで、とにかく積み下ろしが楽です。壁面に棚受けレールを使用しているため、棚の高さを変幻自在に変えることができます。
サイドには、三塚さんの書斎も。
もともと書斎にするつもりはなかったんですけど、最近子供が生まれ、義母が産後の手伝いで田舎から出てきてくれているので、義母の部屋を確保するために書斎を一時的に土間に移動しました。
一度使ってみると案外居心地がよくて、それからはここで作業することが多くなりましたね。
寒い季節はアルパカストーブで防寒対策。キャンプ道具に紛れ、棚に置かれたミニサイズの冷蔵庫は「テラスでビールが飲みたくて買っちゃいました(笑)」とのこと。
玄関に一歩踏み入れるだけで、三塚さんの人柄が伝わる素敵な土間スペースです。
3部屋を1部屋にリノベした広々リビング
次は階段を上り、2階にある三塚家の団欒スペース、リビングへ。視界を遮る壁を取っ払い、広々とした空間に仕上げたコチラのリビング。
温かみのあるパイン材を使用した床を始め、改築時に露わとなった梁や柱はアウトドアテイストな家の造りの一翼を担っています。
「とにかく広くしてほしい」とお願いし、限界までスペースを確保してもらったリビングです。柱や梁は改築前のものを使っていて、そういうことができるのもリノベの楽しみのひとつですね。
リビングでは、購入したテントを試しに立てて遊んだりもします。
そんな家族団欒のスペースを明るく照らすのは、形の異なる数種類のライトたち。個性あふれるオシャレなデザインのライトは部屋の雰囲気を高める好材料になっていました。こんな楽しみ方ができるのもリノベーションならでは。
開放的なカウンターキッチン
カフェのような空間を演出したキッチンスペースは、一枚板の天板を用いたカウンターを採用。温かみのある空間に仕上げられています。
ステンレスのキッチンもこだわりの空間。広々としていて配膳や片付けもしやすいです。人が来たときもカウンターで話しながら作業できたりするので、すごく気に入ってますね!
無骨な雰囲気を感じさせる、コンクリートブロックのキッチンキャビネット。じつはこの外装、本物のコンクリートではなく、コンクリート調のタイルを使用しているんです。
2階にキッチンを作るということで、本物のコンクリートは重すぎて上に運べないということで……。そっくりな質感のタイルを採用しました。本物みたいでしょ?
屋根裏部屋をロフトに変身
2階は、リビングとキッチンのみというシンプルな間取りですが、まだまだ仕掛けが。リビングの一角から延びた階段は、秘密基地感あるロフトへ繋がっています。もともと屋根裏収納だった場所をロフトへと改築。現在は、三塚さんの趣味である自転車やサーフボードなどを置くスペースとして活躍中です。
ゆくゆくは、子ども部屋にしようかなと思っています!
2階の団欒スペースを一通り拝見したところで、再び1階へ。
アパレルショップのようなウォークインクローゼット
もともと和室だった場所は、ウォークインクローゼットに。
服が好きなので、服の量がどうしてもかさばってしまうんです。でもここに収納すれば取り出しもラクチン。こだわりってほどではないですけど、色別にラックにかけています。
趣味を反映させた、遊び部屋
三塚さんの趣味が反映されたコチラのお部屋。趣味であるカメラで撮影した写真が壁にレイアウトされていたり、バスキアの絵が雑多に置かれていたりなど、アートな空間に仕上げられています。
本来は、ゲストルームなんですけどね(笑)。今は僕の遊び場のような感じになっています。コーヒーを飲んだり本を読んだりと、リラックスできる空間ですね。
L字金具で取り付けられた棚には、カメラやコーヒーセットが並んでいました。この部屋でコーヒーを飲みながらチルタイムを過ごすのが至福のひとときなんだそう!
一通りお部屋を見てきましたが、最後にとっておきのスペースをチェックしましょう。そう、キャンパーなら誰しもが憧れるウッドテラスです。
キャンプ気分が味わえる、ウッドテラス
土間へとつながるコチラのテラスは、プチキャンプが楽しめる開放的な空間。
外でご飯を食べることもありますよ。夏はBBQなんかもしたりします。塀はDIYし、オルタナティブの柄も自分で描いてみました!
ここで使用する机や椅子は、もちろんキャンプギア。彼の生活を語る上でキャンプギアは欠かせない! といったところでしょうか。ご自宅でキャンプ気分を味わえるのは羨ましいところです。
リノベーション事情のウラ側
素敵なお宅ですが、実際のところフルリノベーションのあれこれが気になるところ。というわけで、リノベーションのウラ事情を三塚さんにお聞きしました!リノベーション住宅にしようと思ったきっかけは?
もともとヴィンテージや古いものが好きで、新築はほとんど考えていませんでした。リノベーションだと、改築前の資材をそのまま使えるので、味のある年月を重ねた風合いみたいなものを楽しめるかな、と思ったのがきっかけです。
工事期間は?
工事期間は3ヶ月くらいですね。でも、打ち合わせを含めると半年はかかりました。雑誌などを参考に「こういう雰囲気がいいです」と担当の方に希望を伝え、とにかく打ち合わせを重ねましたね!
実際あれこれ決めるのって大変じゃなかったですか?
大変は大変でしたね。全部決めないといけないので! コンセントの位置や電気のスイッチだったり、「ああしたい」「こうしたい」ってこだわればこだわるほど大変ではあるんですけど、でも僕は割と面倒くさいことが好きということもあり。自分好みにできるのがリノベーションの大きな魅力でした。
趣味を体現した、居心地のいい部屋
キャンプ好きが高じて、アウトドア仕様に生まれ変わった三塚さんのご自宅。玄関から足を踏み入れると、そこには彼の趣味が随所に詰まった素敵な空間が広がっていました。ギアが収納された土間や味のある風合いを残したリビングの梁や柱など好みの空間を生み出せるのがリノベーションの醍醐味。
リノベーションが気になった方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
執筆:笹谷淳介 撮影:ナカムラ シンノスケ 編集:GGGC
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