おすすめのキャンピングカー、初めての1台ならどれ?プロにあれこれ聞いてみた

初めてのキャンピングカー。いったいどれがおすすめですか?

出典:PIXTA
初めてキャンピングカーを購入しようと検討している人にとって、最初の1台を決めるのはかなり大きな決断です。使う頻度や維持の面である程度の目星はついていても、豊富な種類なだけに決め手の検討も大変。

だったら、プロに聞くのが一番! ということで、初めてにおすすめの1台をさっそく聞いてみましょう。

教えてくれるのはこの人!

トイファクトリー岐阜店 村岡冬輝さん
カーライフアドバイザー。元々はトイファクトリー社製キャンピングカーのユーザーだったそう。

トヨタ・ノア/ボクシーと同等サイズのハイエースがベースのGreen Buddy


ーー村岡さん、今日はよろしくお願いします! さっそくですが、初めてキャンピングカーにおすすめの1台、詳しく教えてください!

村岡さん
最初から結論ですが、テントキャンプが大好きな人の最初のキャンピングカーとして、弊社がオススメするのはGreen Buddyです。

シンプルながら4名就寝(要オプション)もできるアクティブな室内
ーーずばり、バンコンですね? なぜこれがおすすめなんでしょう。
村岡さん
その理由をキャンピングカーの分類などから、大きく2つ説明していきますね!

おすすめの理由① 普段使いも兼ねるなら、やっぱりバンコン!

村岡さん
キャンピングカーは、ベースとなる車の種類によって分類されますが、その分類で、おおよそのキャラクターも決まってきます。

たとえばバスがベースならバスコン、トラックなどならキャブコン、ミニバンならバンコンと呼ばれています。

走行性の違いに注目!

バスがベースならバスコン、またはセミフルコンになります。写真はトイファクトリー全車の最上位モデル、セブンシーズ。
ミニバンをベースにしたのがバンコン。写真は同社バンコンの最上位モデル、ヴォーグ・アルタモーダ。
村岡さん
皆さんが一目見てすぐキャンピングカーだと思うのは、トラックなどをベースにしたキャブコンだと思います。キャブコンはトラックの荷台に居住空間を作り付けて運転席とつなげた車種です。

広い居住空間になりますが元がトラックなので乗り心地の面や、横風などに対する走行性には優れません。


ーートラックは荷物を運ぶ車だから、乗り心地や走行性に優れないのは無理もない話ですね。


安全性や強度を維持できるのがバンコン

村岡さん
弊社の主力モデルはバスコンとバンコンなのですが、バスコンやバンコンにこだわるのには、理由があるんですよ。

ーーその理由、聞きたいです!

村岡さん
先ほど話したキャブコンの居住空間は、自動車メーカーではなく弊社のようなキャンピングカービルダーが作ります。一方、バスコンやバンコンは自動車メーカーが作ったボディはそのまま、車内を居住空間に作り変えます。

ーーそうすると何が変わるのですか?

村岡さん
キャブコンの居住空間も強度が出るように各ビルダーが作りますが、自動車メーカーが大きな予算をかけて設計と試験をした衝突安全性などの強度確保にはおよびません。

車内のみを作り替えるバスコンやバンコンは、自動車メーカーが用意した安全性や強度を、ほぼそのまま維持できるんです。

同社トイズボックスの室内。車内を作り替えることで快適な居住空間になる
ーーなるほど。より安心して乗れるというわけですね。

普段とアウトドアを兼用するならやっぱりバンコン!

村岡さん
さらにキャブコンは大きな車体のものが多いですが、バンコンはミニバンがベースなので、取り回しや乗り心地も良く、乗用車から乗り換えても違和感が少なくて済みます。

軽自動車がベースのバンコンならさらに小さく運転も楽々(同社N-van・TentCar)
ーー乗用車から乗り換えやすいっていうのは、初めてのキャンピングカーとしてはポイント高いですね。
村岡さん
運転だけでなく、車体が大きくなると駐車場の問題や、普段のお買い物などにも支障が出てきてしまうかもしれません。

ーー1台で普段使いと旅を両立するにも、バンコンがいいわけですね。他にバンコンのメリットはありますか?
村岡さん
お客さんのなかには周囲の目を気にして、いかにもキャンピングカーという車種は嫌だという人もいます。バンコンは外観を見ただけではミニバンですからね。(笑)



おすすめの理由② シンプルだから積載量が大きい

ーーでは、バンコンのデメリットはありますか?
村岡さん
前述したように、キャブコンに比べればバンコンの居住空間は狭い傾向にあります。また、外壁がベース車そのままの鉄板になりますので、断熱性が劣る傾向があります。

ーーとなると、猛暑や極寒の場所や時期のキャンプにはバンコンは向かないんでしょうか?
村岡さん
いえ、弊社のオリジナルバンコン主要車種には、キャブコンの外壁に使われるFRPやアルミ&断熱複合素材と同等以上の断熱加工をしてあるんですよ。

断熱セラミック塗装は住宅用断熱材(グラスウール)100ミリ相当の断熱性を発揮 セラミック塗装に加え独自の新素材断熱素材を隙間なく貼り、高度な断熱性を確保
ーー乗用車での車中泊と、キャンピングカーでの車内泊の快適度の違いは、そこにあったんですね。
村岡さん
断熱性能の差もバンコン選びの重要ポイントです。でも、テントキャンプに慣れている人なら、別のところに注目するのも良いと思いますよ。

ーーそれはどこですか?
村岡さん
たくさんのキャンプ用品を持って行きたいでしょうから、積載空間の大きさも大切です。

Green Buddyならキャンプ用品がタップリ積める
ーーキャンピングカーというとダイネット、キッチン、ベッドなどに目が行ってしまいますが、積載空間の大きさも重要なのですね。
村岡さん
テントキャンプ好きの人は車外に居住空間を設けることに慣れていますから、キッチンは最小限、もしくはなくても良いかもしれません。もちろん、あると便利ですが。

小さくても、あると便利なミニキッチン
ーーつまりテントキャンプに慣れた人なら、断熱性やキッチンには、さほど拘らなくても良いわけですね。

村岡さん
それで、弊社がテントキャンプが大好きな人の最初の1台にオススメするのが、運転しやすいサイズで、シンプル内装、そして、荷物もたくさん積めるバンコンのGreenBuddyというわけです。

ーーなるほど、よくわかりました。
村岡さん
ただ、キャンピングカーの醍醐味は、室内で料理を作る、食べる、寛ぐ、寝る、トイレなど、住宅と同様に快適に過ごせることです。装備の充実は予算とのトレードオフなので、自分のキャンプスタイルに合った装備を、よく考えることが大切ですね。

世界最高級呼ばれるベンツベースのキャンピングカーの室内。もちろん、トイレ、シャワー、冷暖房完備

バンコンの延長線上にあるバスコン

キャンピングカーに乗るなら、いつかはバスコン

村岡さん
弊社の最上位機種がマイクロバスをベースにしたバスコンなのは、バンコンをオススメする理由と同じなんです。


ーーそれは、どういうことでしょうか?

村岡さん
バスは人を乗せるための車なので乗り心地も良く、静かで走行性能も高く、空間も広い。

キャブコンのように新たに居住空間を作らなくても、その広い車内を居住空間に作り替えれば、快適なキャンピングカーになるんです。


ーーバスコンはバンコンの延長線上にある究極のキャンピングカーというわけですね。

 
同社最上機種のバスコン、Seven Seasの豪華な室内
村岡さん
ボディすべてを作り付けるフルコンバージョン(フルコン)という超高級車種もありますが、バンコンと同様、バスコンは自動車メーカーが作ったままの安全性や強度を維持できるというメリットがあります。


ーーキャンピングカーに乗るなら、いつかはバスコンなんですね。

村岡さん
バスは車両価格が高いので非常に高価になりますが、キャンピングカーの素晴らしさを知っていただければその価値が分かると思います。家族構成や年齢とともにステップアップするゴールだと思っていただければ幸いです。

まずはGreen Buddyでキャンピングカーのある快適キャンプを思う存分に楽しんでください。

ーー村岡さん、有難うございました!

何かと使い勝手のいいバンコン、ぜひ検討あれ!

記事内でも言っていたように、今までずっとテントでキャンプをしていた人もバンコンタイプならサイトの楽しみ方がグッと広がりますし、普段乗れる車としてもハードルが高くありません。

最初の1歩は、バンコンからがおすすめ! 紹介した車種が気になる方は、ぜひ下記のWebページを参照してみてくださいね。

トイファクトリー本社
岐阜県可児市瀬田800-1
0574-63-0667
トイファクトリー ホームページはこちら
GreenBuddy詳細はこちら

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