ギアの目利きが選んだポータブル電源
欲しいキャンプギアランキングを企画したら、間違いなく上位に食い込んでくるであろう「ポータブル電源」。現代キャンパーにマストハブなギアとして注目を集めていますが、選択肢が多すぎて何を選んでよいのかわからない……、という人も多いはず。
そこで今回は、ラチタのエナーボックスを愛用しているという山口慎也さんを直撃。人気アウトドアセレクトショップ「mountain mountain factory(以下MMF)」のオーナーで、ギアの審美眼もするどい山口さんが、なぜエナーボックスを選んだのか? その理由を探っていきましょう。
MMF山口さんが愛用する「エナーボックス」って?
愛車のフォード エコノラインで車中泊キャンプを楽しむ山口さんが、エナーボックスを手に入れたのは今から2年以上前。
当時は今のように選択肢は多くなかったんですけど、“自分のキャンプスタイルに似合うギア”ということで選びました。シンプルな見た目と角張ったデザインがポイントですね。大容量にも関わらず、片手で気軽に持ち運べるコンパクトさも購入の決め手でした。(山口さん)
エナーボックスは、日本のアウトドア家電メーカー・ラチタが手掛けるポータブル電源。容量444Whの大容量ながら約5kgのコンパクトボディを実現した人気のモデルです。ステルス性の高いシンプルなデザインは、キャンプサイトのスタイルを邪魔することなく、キャンプライフを快適にサポートしてくれるそう。
それでは早速、山口さんがエナーボックスに決めて良かった理由を聞いていきましょう。
僕が「エナーボックス」に決めて良かった5つの理由
理由1:自然放電が少ないから、急なキャンプの誘いでも動じません
エナーボックスのウリの一つとも言えるのが、自然放電の少なさ。蓄電した電気容量は使わないでいると自然と減っていってしまうものですが、エナーボックスの場合は3ヶ月で約5%の放電量と少なめです。
仕事柄、急なキャンプの誘いがすごく多いんですけど、そんなときでもバッテリー残量をいちいち気にしなくていいんですよ。使った後に充電するようにはしていますが、忘れちゃうときもある。エナーボックスは自然放電が少ないから、急なキャンプの誘いでも動じることはありません(笑)。
理由2:電気敷毛布が使えるから、冬でもほこっり寝られます
寒い冬のキャンプは車中泊が基本という山口さん。クイーンサイズのベッドスペースにはお洒落なラグが敷かれ、その下には電気毛布をセットイン。このおかげで、朝までホカホカで寝られるそうです。
車の中とはいえ、冬はすごく冷えます。でも、エナーボックスを導入してからは寒さ知らず。床を電気の力で温めて、ダウンシュラフに潜り込めば朝までぐっすり寝られますよ。
理由3:お気に入りの真空管アンプにシンデレラフィット
山口さんとも親交の深いガレージブランド、OLD MOUNTAINS × Neru Design Works × Asimocraftsが手掛けた真空管アンプも、実はエナーボックスとの接続を前提に開発された商品です。
フィールドでいい音を聞くのに最高の商品で、大のお気に入りギア。開発に携わっているNeru Design Worksのオーナーさんもエナーボックスの愛用者なので、横に並べても違和感のない佇まい。個人的にエナーボックスと繋いで一番グッとくる組み合わせです。
理由4:外でも店でも。リモートワークで大活躍
ショップとフィールドを行き来する山口さんにとっては、自分の居場所が仕事場。時間があるときはキャンプ場でもパソコンを使って作業することがあるそうです。
最近はMMFオリジナル商品のデザインや設計もやっているので、イラストレーターなどのソフトを使って作業することも増えてきました。エナーボックスがあれば3泊はリモートワークできますよ。新しい働き方にはうってつけの相棒です。
理由5:SUPのエアポンプが好きなところで使えます
夏はSUPやパックラフトを楽しんでいる山口さん。空気の注入には電動エアポンプが欠かせませんが、エナーボックスの導入で機動力が増えたとか。
車のシガーソケットから給電する場合、膨らませたSUPを水辺まで運ぶこともありましたが、エナーボックスがあれば水辺で膨らますことができます。防水モデル(エナーボックスXP)も発売されているので、水遊びもする人はそっちを検討するのもありですね。
まだまだあります。「エナーボックス」のここがいい!
ここまでは使い勝手を中心に買って良かった理由を教えてもらいましたが、エナーボックスの魅力はこれだけではありません。山口さんお気に入りのポイントを一気に紹介していきましょう。Neru Design Worksの専用カバーがかっこいい!
エナーボックスの人気に火を付けたきっかけと言ってもいいのがこちらの専用カバー。人気ガレージブランドNeru Design Worksが手掛けたとあって、その存在はSNSで広く知られることになりました。
カバーをつけたことで、一気にカッコよくなりますよね。ポケットにはLEDランタンやスマホがちょうど収まりますし、充電コードなど細かいものも整理整頓しやすいですね。
カバーはコヨーテタン、ブラック、リアルツリーの3色展開。この専用カバーを着けたくてエナーボックスに決めるというユーザーもいるというのもうなずけるかっこよさですね。
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連泊キャンプでも余裕の大容量
エナーボックスには、100VのAC出力3口、5VのUSB出力3口、シガー出力1口が装備されています。増え続ける豊富なデジタル系ギアも、一度に充電できます。
電気毛布など熱を発する家電は容量を使ってしまいますが、暖房器具を使わない春~夏の2~3泊キャンプであれば、バッテリーは十分に足りますよ。エナーボックス本体を充電しながら給電を行うパススルー充電にも対応しているので、電池切れの心配はありませんね。
シガーソケットとソーラーパネルでいつでも満充電
キャンプ中のエナーボックス本体の充電方法は主に2つ。ひとつめはオプションの「90W カーチャージャー」を使ってシガーソケット経由で行うもの。12V/24V車の両方に対応しているので、トラックやディーゼル車でも安心。
コードが5mあるので、後部座席や車外でも充電ができます。家で充電するのを忘れた場合でも、約7時間で満充電できるスピードの速さも魅力ですね。
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もうひとつが「81W ソーラーパネル」を使った方法。晴れた日に約5時間充電した場合、最大250Wを発電。これは本体の約6割を蓄電できる計算で、万が一のときに備えてぜひとも揃えておきたいオプションです。
折りたたむとA4サイズのコンパクトサイズになるので、トランクカーゴなどの収納ボックスにもキレイに納まるんです。あると安心感は違いますね。
スタイルのあるお洒落キャンパーが選ぶ「エナーボックス」
快適なキャンプを楽しむために必要なギアはたくさんありますが、ポータブル電源は間違いなく主流に躍り出るマストアイテム。
山口さんのようなアメリカン・クラシックなスタイルにもスッと馴染むエナーボックスは、ギアにこだわるお洒落なキャンパーにこそぴったりな一台ですね。
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