【アウトドア好きの天国でした】和歌山Orange潜入捜査&ほりにしの裏話!?

アイキャッチ・本文画像撮影:烏頭尾 拓磨

和歌山発のオレンジってどんなお店?

写真はギア館
和歌山を象徴する金剛峰寺を要する高野山のお膝元。かつらぎ町にオレンジはあります。元々はサーフショップを出自とし、「店にとって場所は関係ない」「大事なのは人と人との繋がり」という信念のもと、今やアウトドアショップの名店として知られる存在に。

2020年9月、関東圏に進出したのは記憶に新しいですが、いわば“総本山”たる和歌山オレンジは一体どのようなお店なんでしょう? ということで、潜入取材してきました!


ギア館とアパレル館からなる総本山“オレンジ”に潜入!

Orange(オレンジ)
tel:0736-20-1329(ギア館)/0736-26-8888(アパレル館)
住所:和歌山県伊都郡かつらぎ町妙寺488-4
open:11:00〜19:00 無休(年末年始を除く)

2014年にオレンジのギア館がスタート。現在は大手アウトドアブランドからガレージブランドまで幅広いラインナップが人気を博します。

2017年には写真のアパレル館をオープン。ギアとウェアの膨大なラインナップをそれぞれの館でゆっくり見られるのもオレンジの特徴のひとつです。

王道もレア物も大物も小物も一堂に会する圧巻のギア館!

もはやアウトドアギアの博物館的様相を見せるオレンジ・ギア館。元々はストックルームだったところも壁を抜いて、ショップに増床しています。

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さまざまなスタイルのキャンパーがいるなか、どのような要望にも応えられる圧巻の商品量をラインナップ。

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キャンプギアの他、フィッシングギアも1コーナーを設けるなど注力されています。またキャンプに付随した雑貨や調味料まで幅広く揃えているのが印象的。もちろん必需品といえるガスやペグといった消耗品も揃います。

ウェア類を中心に200ブランドものアイテムが揃うアパレル館!

アパレル館もその品揃えは驚異的! 機能的なウェアはもちろん、ファッションアイテムとしても魅力的なカジュアルウェアやバッグ、シューズ、小物などが1・2階に所狭しと並んでいます。

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パタゴニア、ザ・ノース・フェイス、エル・エル・ビーンといったお馴染みのアウトドアブランドから少しマニアックなブランドまで取り扱いブランドの総数はなんと200ブランド以上! 欲しいものはオレンジに行けば見つかるといっても過言じゃないですね。

オレンジを語るうえで欠かせない「ほりにし」

さて、ここまでざっくりと「オレンジってどんなお店?」を写真で見てきました。ここからはオレンジを語るうえでもはや欠かせない存在であるオリジナル調味料「ほりにし」について!

いまやさまざまなメディアで引っ張りだこの「ほりにし」は、どのような料理も簡単に美味しくしてくれる万能スパイス。そんな大ヒット作の名前にもなった、オレンジ2店舗を取り仕切るマネージャー堀西さんご本人に登場していただきました!

堀西さんに聞く!「ほりにし」のウラ話

オレンジ マネージャー 堀西晃弘さん
一期一会を大切に、Orangeに足を運んでいただいたお客様にアウトドアの楽しみを伝えたいと日々奮闘するOrangeマネージャー。休みになれば必ずどちらかに出かけるほど、釣りとキャンプが大好き! 釣りは海・渓流・バスフィッシング、キャンプはソロ・ファミリー・グループと様々なスタイルを楽しんでいます。
---すごい人気ですね。

掘西さん
おかげさまで、大きな反響をいただいています。アウトドアスパイスという名前のとおりキャンプ料理を手軽に“コレさえあれば”的なニュアンスで作った商品なのですが、今やいろんなところでお声かけていただき、どんどん広まっていっています。


---妙な常習性があるというか(笑)。周りではお酒のアテでそれだけ舐めている人もいます。柚子胡椒みたいに。

掘西さん
それは結構なジャンキーですね(笑)。ただポテトチップスやポップコーン、あとはファーストフードのポテトとかに一振りしても美味しいとかは聞きますね。


---なんかマイ七味を持ち運ぶ人とかいるじゃないですか? そんな風に常に持ち運べるようなケースとか作ったらいいんじゃないですか? それくらい本当に何にでも合いますよね。

掘西さん
わ、うれしいなぁ。そんな話も出ていていずれカタチになったらお話しさせていただきますね(笑)


---そのときはぜひキャンプハックでの先行発表でお願いいたします(笑)ところで、なぜ堀西さんの名前がついたのでしょうか?

「人間の掘西もよろしくお願いします…」

掘西さん
それはうちのオーナーがこのスパイスを作るに当たって“割烹風”のネーミングにしたいという思惑がありまして……。ある日いきなり『ひらがなで“ほりにし”ってエエなぁ』って。ネーミングに関してはこの一言で決まりました(笑)

ぼく自身、料理の味にはかなりうるさいところがあり、この商品を作るに当たって5年間いろんなスパイス屋さんを回りました。右も左もわからないなかで奔走して生まれたアイテムなので、すごく思い入れがあるんです。

---今となっては最高の名刺がわりじゃないですか?

掘西さん
いや本当にありがたいことに。ただ、いまやスパイスの“ほりにし”のほうが有名になっちゃって。人間の堀西のほうも何卒よろしくお願いいたしますって感じです(笑)


---“ほりにし”に対して、これからどのような展望をお持ちですか?

掘西さん
味覚に関するものなので、安定した味でお届けできるよう気をつけています。あとはさっきのマイ七味の話じゃないのですが、3月頃に“辛口”バージョンがデビューする予定です。

こちらも是非お試しいただきたいくらい自信作に仕上がっています!

アウトドアスパイス ほりにし 辛口 ¥950(税込)※3月発売予定

---甘いマスクに、優しい語り口調……ご本人はよほど辛口とは無縁な感じですが、そのギャップ込みで新商品の辛口バージョンも楽しみにしております。

掘西さん
(笑)。よろしくお願いいたします!



和歌山オレンジの店舗前にあるほりにしの自動販売機。世界に一台、ここにしかない自動販売機としてテレビ取材も訪れることも。おもしろいものにこだわるオレンジらしさが感じられます。

堀西さんオススメ!ギア&ウェアBest3

いまやすっかり“スパイスの人”となった堀西さんですが、本職はアウトドアギア・ウェアの専門家! そんな堀西さんが注目するアイテムを聞いてきました。

厳選!おすすめギア3品

Orange 「小鍋&ケトル」価格未定

昔ながらのやかんなどを作る町工場に制作を依頼した小鍋とケトル。オレンジのショップロゴがそれぞれ刻み込まれている。

掘西さん
うちらしい“おもしろさ”を追求したアイテムです。かさばるのでキャンプとかでは普通、敬遠されそうなアイテムですが、やっぱり雰囲気いいんですよね。颯爽と取り出して、涼しい顔して使ってたらカッコいいな、と(笑)。

こちらも春の発売を目指しています。

ANACAM 「FIRE WHIRL」 M ¥29,480
湾曲した5枚のプレートを組み合わせるだけという携帯性、デザイン性に優れた焚き火台。いまキャンパーにもっとも注目される一台です。

掘西さん
オリジナリティあふれる見た目から、入荷するとすぐ売り切れてしまう焚き火台の一つです。ぼく個人も使ってみたのですが、見た目の良さを引き立てる燃焼効率の良さに驚きました。炎が上がると焚き火台の美しさが引き立つんです。

あとは焚き火の炎による変形もないので、アフターケアがしやすいですね。

祖父江鉄工場 「究鉄」 ¥6,050
愛知県の清洲に工場を構える祖父江鉄工所が作る鉄板。量産型の鉄板とは異なり、1点ずつ職人の手によって生み出されています。そのため厚みが通常の鉄板の2倍ほどに当たる9mmも!

掘西さん
これは男のロマンをそのままカタチにしたギアですね。厚みがあって何しろ塊感がすごい。そのため一度温めたら余熱を使って調理できるなど、実用性にも優れます。

大きさはハードカバー小説くらいとコンパクトなので、場所を取りません。しかし重い。職人さんの想いを反映した重さでしょうね(笑)

厳選!おすすめウェア3品

NANGA × Orange 「別注焚き火ダウンジャケット」 ¥43,800

ナンガの名作オーロラダウンジャケットに難燃素材の生地を採用したオレンジの別注モデル。ヘッドギアを着けたままカブれる大きなフードが特徴的な実用性の高いアイテムだ。

掘西さん
ナンガが誇るオールラウンダーモデルであるオーロラダウンジャケットに、こちらもブランドを代表する機能素材である難燃ファブリックを着けちゃったという超贅沢モデルです(笑)。

キャンプ場では場所によっては5月の夜でも相当冷え込みますので、準備しておくと長く着られる1着です!

Columbia × Orange 「Briarshun Kelso Jacket」 ¥29,700

コロンビアの過去の名作ジャケットであるブライアーシュンケルソージャケットを現代仕様で復刻させた1着。アウトドアユースはもちろん、カジュアルなコートとしても使える汎用性の高さが魅力!

掘西さん
こちらはうちのオーナーが90年代に買って、今なお愛用しているモデルを復刻してもらった1着です。当時のモデルはオイルドコットンだったのですが、復刻モデルはよりカジュアル使いしやすい1着になっています。

キャンプや外遊びはもちろん、ファッションピースとしても使いやすく、さらにはキレイめな格好にも合わせやすいなど万能な1着なんです。

こちらが復刻モデルの元ネタとなるオレンジのオーナー・池田氏の私物。30年選手とのことで風格たっぷり!
Mikan 「CHEFS PANTS」 ¥6,380

オレンジのオリジナルブランドである「ミカン」からリリースされているシェフパンツ。ウエストがゴム+ドローストリングスとなったイージー仕様で脱ぎ穿き楽チン。難燃素材を採用しているのでキャンプには抜群です。

掘西さん
太畝のコーデュロイ素材、テーパードのかかった太めのシルエット、イージー仕様とトレンドを意識した一本に、うちらしく難燃素材を使いました。

耐久性にも優れるので外遊びに抜群! それでいてこのコスパなのでかなりオススメです。カラバリで買っていく方も多いですよ。


さて、オレンジの魅力はまだまだこれだけではありません。実は2020年末に、世界的にすごいミュージアムがアパレル館に誕生していました。

総数2000アイテム以上!世界最大級のコールマンコレクション

Orange OCMJ(オレンジ オールドコールマンミュージアム ジャパン)
open:12:00〜17:00
※現在は土日祝日のみオープン(不定休のため、オープン日はWebサイトを参照してください)
場所:オレンジ アパレル館3F

2020年11月にアパレル館3Fにてオープンしたコールマンミュージアム。ギア館、アパレル館に並ぶアイテムだけでももはや博物館クラスの品揃えですが、ここには世界的にみても稀有なレアモデルが並ぶのはもちろん、圧巻はそのコレクション数の膨大さ!

なんと2000点を超えるコールマンのアイテムが揃うとのことで、そのコレクション総数は世界的にみても最大級とのこと。その中身を早速覗いてみましょう。

一番の目玉がこちらのアーク・ランプ。1903年に誕生し、その明るい灯火でコールマンの名を一躍有名にした歴史的名品です。これほど状態のいいオリジナルのアーク・ランプが展示されているだけでも、足を運んで見る価値あり。
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その他年代ごとのランタンを始め、ガスバーナーや関連アイテム、さらにはアイロンなど珍しいコールマングッズが所狭しと並びます。

また関連書籍やカタログなどアーカイブに関する資料も数多く揃っているので、コールマンの歴史も体感できます。

世界で2台しかないスノーモービルも!?

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珍しいアイテムとしてはこちらのスノーモービルとバイク。ガソリン式ランプを作るコールマンがガソリン駆動の乗り物を作ったという事実が伺える歴史的資料としても価値があるアイテムです。1971年製のスノーモービルに関しては世界で2台しか、その存在が確認されていないとのこと。

こちらは変り種。2002年のソルトレークオリンピックに使われた聖火トーチ。アメリカの“灯り”に関する歴史を作ってきたコールマンが、いかに本国を代表するブランドとして米国人たちに親しまれているかが伺えるアイテムです。

普段見慣れているキャンプブランドとしてのコールマンその真髄を見られるだけではなく、アメリカの歴史の中で躍動し文化を作ってきたコールマンの一面も見ることができるミュージアム。和歌山の旅行の目的地としても期待を裏切らないと言い切れる、そんな空間です。

すべて実働!驚異のアウトドアなクラシックカーたち

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さらに見どころは他にも。すべてナンバーを取得し、車検も通し、実働可能だというオレンジがコレクションするクラシックなアウトドアカーたち。国産のトラックから欧米の旧車まで、すべてアウトドア仕様に整備されているのが特徴です。

いずれもここでしかなかなか見ることのできない一台ばかり。クルマ好きなら一見の価値アリ!
エアストリーム 31ft
こちらのエアストリーム(トレーラーハウス)はソフトクリーム屋「ピーチズカフェ」として週末にオープン中。おいしいソフトクリームに舌鼓を打ちながら、クラシックカーたちを眺めてみてはいかがでしょうか?

和歌山のオレンジは、ただのアウトドアショップにあらず

和歌山のオレンジといえばアウトドアショップであり、アウトドアスパイス「ほりにし 」を生み出しキャンプの垣根を超えて浸透させた仕掛け人であり、クラシックなアウトドアカーコレクションを持ち、世界最大級のコールマンミュージアムを作ったショップ。そのいずれにもアウトドアを通しておもしろいことがしたい!という一本の筋が通っており、そこに共感を得た多くのアウトドアズマンたちを引き寄せる魅力を持っているのです。

これからのオレンジの動向にも目が離せません。アウトドアショップ「オレンジ」がある限り、きっとキャンプはますます楽しくなっていくことでしょう!

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