これなら手が出る!夢のキャンピングカー、バンコンの魅力・選び方まとめ!

アイキャッチ画像出典:flexdream

バンコンって何?

『バンコン』とは、ハイエースやキャラバンなどのバンをコンバージョン(改造)したもの。おそらくみなさんがキャンピングカーと言われてはじめにイメージするであろうキャブコン(トラックの運転席部分(キャブ)をコンバージョンしたもの)とを比較しながらバンコンの魅力から種類や選び方に迫ります!

人気のキャンピングカー、キャブコンとバンコンの違いとは

一般的なキャンピングカーのイメージであろうキャブコン。その魅力は、なんと言っても室内の快適性につきます。大人が立って歩くことのできる広い室内や、夏場でも車内の温度が外気とさほど変わらないというボディの断熱性能の高さなど、まるで家がそのまま走っているような印象があるのがキャブコンです。

しかし、キャブコンはベース車がトラックであるため、どうしても高速道路での100km/h巡行が難しかったり、山道ではベタ踏みでも登坂車線がないと心配など「走行性能」に不安がある点があげられます。また他に街乗り用の車がない場合、日常生活すべてをこれ一台で網羅するのは気が引ける、駐車スペースを選ぶなどの「大きさ」にも弱点があるのが少々難点です。
それに対してこのようなバンコンは、一見するとキャンピングカーとは分からない見た目や安定した走りが魅力であり、立体駐車場にも入る高さのものもあるなど、日常生活でも無理なく使えるという点が最大の利点です。しかしその利点は裏を返せば居住空間が若干狭く、荷物の収納スペースに限りがあるなどの弱点ともなっています。

とはいえ、日常生活にも活用することを考えると使い勝手という点で、現在日本ではキャブコンよりもバンコンが人気となっているようです。


たくさんあるオプション!何が必要?

キャンピングカーの購入を考えたとき、一番気になるのはどのオプションが必要になるか。ビルダーによって標準装備されているものもまちまちなので、必要なものを挙げていくとオプションだけで100万円以上になるなんていうことも。

予算と欲しい機能を両立できるモデルを探すためにも、魅力を感じるモデルに何が標準装備されていて、何がオプションになるのかよく吟味することが大切です。
そこで、一般的に必要とされるであろう装備をいくつかご紹介します。

1.FFヒーター
少量の車の燃料と少量の電気を使用し、効率よく車内を暖めることができるヒーターです。
アイドリングせずに使用できるので、就寝中の使用にも場所を選びません。室内の空気を汚すことなく、一酸化炭素中毒の心配もないため、冬場の使用を考えている方には必須の装備と言えるでしょう。

2.サブバッテリー
その名の通り車のメインバッテリーの他に、キャンピングカーで使用する電気を供給してくれるサブのバッテリーです。
標準で2つのサブバッテリーを搭載しているモデルが多くなっているようですが、冷蔵庫や電子レンジなど電化製品が多くなりがちなフル装備タイプのキャンピングカーにはさらにオプションでバッテリーを追加しておくと安心でしょう。
3.走行充電
その名の通り、走行中にサブバッテリーに充電するための装置です。
本来車に搭載されている発電機がメインバッテリーに、充電した後の余った電気をサブバッテリーに蓄えるため新たに発電機を積み込むこともなく経済的。サブバッテリーを搭載する際には必須と言えるでしょう。
4.外部電源
こちらは外部のAC電源から電気を引いてサブバッテリーを充電するための装備です。出かける前に自宅駐車場の電源からサブバッテリーに充電しておけば安心。
また、クーラーや湯沸かしポット、電子レンジなど電力消費の大きい電化製品を使用する際には、外部から電源を確保できればバッテリーの残量を気にすることなく使えるため、備えておいて損のない装置といえるでしょう。
5.ベンチレーター
車内の空気を排出したり、外気を取り込んだりと活躍する換気扇です。
室温が上がると自動的にファンが回るタイプもあり、夏場の利用には必須装備と言えるでしょう。
6.インバーター
車で家庭用電気機器を使用するために電気を車のバッテリーの直流12Vから家庭用の交流100Vに変換するための装置です。
正弦波、疑似正弦波、矩形派と3種類ありますが、様々な家庭用電気機器に使用できる正弦波を選ぶといいでしょう。また、インバーターのサイズについては電子レンジを使うことなどを想定すると1500w位がいいようですが、サブバッテリーとの兼ね合いなどもあるため、各ビルダーに相談してみることをおすすめします。
7.サイドオーニング
タープを張るより簡単で手軽なため、あると便利なオーニング。
キャンプ場では活躍しますが、道の駅など場所によっては使用できないこともありますので、どんなシチュエーションでキャンピングカーを利用するかを考えて装備するかを決めるといいでしょう。
8.ソーラーパネル
普段停めている駐車場に電源を確保できない場合や、キャンプ場などの電源のある場所に宿泊する事が少ない場合に便利です。
最近では日中、畜電池に発電した電気を貯めそれを夜間に利用するなど、装備する利点も大きくなってきたソーラーパネル。災害時でも活躍すること間違いなしで、今後のキャンピングカーでは標準装備モデルも多くなってきそうです。

3ナンバーと8ナンバー、登録ナンバーによる違いって?

写真:8ナンバー登録車車内
キャンピングカーと一概に言っても8ナンバーのものや3ナンバーのものなどナンバーによる違いがあるのをご存知でしょうか?
8ナンバーは特殊用途車両という扱いになり、
①登録のためには天井高1.6m以上のギャレー(キッチン)を装備していること
②乗車定員の1/3以上の就寝スペースを確保していること。
という構造要件を満たすことが必要となります。
写真:3ナンバー登録車車内
一方、3ナンバーにはそのような構造要件はありませんが、平成29年7月以降は法改正により横向きシートが座席として認められなくなります。

これにより、よく使用されている定員10名のワゴン車では横向きシートを使用すると定員10名分の座席を確保できなくなるため、人気のコの字型ダイネット(ダイニング)のレイアウトは新規登録できなくなり、今後各社のレイアウトに変更が出てくると思われます。

~まとめ~

8ナンバー:構造要件をクリアすれば座席などレイアウトの自由度が高い。税金面で3ナンバーよりも少しお得。任意保険が割高で利用できる保険会社も少な目。今回の法改正の対象とならないためコの字型ダイネットも引き続きレイアウト可能。
3ナンバー:平成29年7月の法改正で横向きシートの使用が不可となるため、今後レイアウトに制限がでるものと予想される。税金面での優遇はないものの、任意保険は通常の車と同じとなるので選択肢が広い。

キャンピングカーにはキッチンは必要ない。眠れればいい。という方は車中泊タイプの3ナンバーのものを、キャンピングカーだから装備は色々と。という方は8ナンバーのものを。というようにどんなキャンピングカーが自分の理想に合うかに応じて検討するといいでしょう。

おすすめバンコンの前に、ベース車を知ろう!

キャンピングカーを検討しようと展示会に行ったりカタログを見たりすると気になるのが「ハイエースSL」などと書かれたベース車についての情報です。これは「ハイエース スーパーロング」の略なのですが、じつはこれだけ見ればサイズが分かるため、目につく場所に記載されているのです。

駐車場のサイズや、求めるレイアウトなどから自分の欲しいキャンピングカーのサイズをイメージしたら、あとは以下のベース車のサイズをもとにふるいにかければ自分にあったキャンピングカーが見つけやすくなるはず。是非参考にしてみてください。

1.トヨタ ハイエース

バンコンのベース車で最も多く使用されているのがトヨタのハイエース。サイズにより展開は4種類。
① ロングバン 標準ボディ 標準ルーフ
全長:4695㎜ 全幅:1695㎜ 全高:1980㎜(ジャストロー使用は50㎜高め)
② ロングバン ワイドボディ ミドルルーフ
全長:4840㎜ 全幅:1880㎜ 全高:2105㎜
③ ロングバン 標準ボディ ハイルーフ
全長:4695㎜ 全幅:1695㎜ 全高:2240㎜(ジャストロー使用は50㎜高め)
④ スーパーロングバン ワイドボディ ハイルーフ
全長:5230㎜ 全幅:1880㎜ 全高:2285㎜

2.日産 キャラバン

最近ではエマージェンシーブレーキ搭載モデルが登場し、遠出の多いキャンパーにはうれしいところ。
① ロングボディ 標準ルーフ 標準幅
全長:4695㎜ 全幅:1695㎜ 全高:1990㎜(バン、ワゴン共通)
② スーパーロングボディ ハイルーフ 標準幅
全長:5080㎜ 全幅:1695㎜ 全高:2285㎜(バン、ワゴン共通)
③ スーパーロングボディ ハイルーフ ワイド幅
全長:5230㎜ 全幅:1880㎜ 全高:2285㎜(バン、マイクロバス共通)


3.トヨタ ライトエース

コンパクトなライトエースベースのキャンピングカーも最近増えており、取り回しが簡単な点が魅力です。
全長:4045㎜ 全幅:1665㎜ 全高:1900㎜

4.三菱 デリカD:5

出典:Web Car Graphic
少し個性的なベース車であるデリカD:5の魅力は悪路での走破性の良さ。雪道でも安心です。
全長:4695㎜ 全幅:1695㎜ 全高:1990㎜

5.日産 バネット

ライトエースのライバル車。後輪駆動のライトエースに対し、バネットは前輪駆動であるのが特徴。燃費はバネットに軍配があがるものの、キャンピングカーのベース車としてはまだまだ珍しい。
全長:4400㎜ 全幅:1695㎜ 全高:1850㎜

以上が代表的なベース車のサイズとなりますが、各キャンピングカービルダーによる架装が施されることでサイズが変化してきますので駐車スペースを確保する際には完成後のサイズでのチェックが不可欠です。

タイプ別おすすめキャンピングカー12選

1.夫婦2人におすすめタイプ
①【ランドワゴンセピア】~常設ベッドにL型ラウンジソファーで豪華な車旅を~

出典:RVランド
出典:RVランド
簡易トイレを置くこともできるマルチルームもあり、車とは思えない車内。夫婦2人の旅をラグジュアリーなものにしてくれる一台<ベース車:ハイエース スーパーロング>

②【ハウベル】~全長5m未満のコンパクトボディでシンプルな2人旅を~
出典:ビークル
出典:RVランド
コンパクトなボディーで街乗りも楽々でありながら必要なものは備えているシンプルな一台<ベース車:ハイエース ロングバン標準ボディハイルーフ>

2.家族連れにおすすめタイプ

①【バーデン アルタモーダ】~常設ベッドの豪華キャンパー~
ダイネット後方に常設ベッドが設置されているため、子供が寝てしまった後もゆっくり夫婦の語らいの時間が持てる一台。三点シートベルトの座席があるため、チャイルドシートの装着が可能な点も家族連れに嬉しい。<ベース車:ハイエース スーパーロング>


②【コンパス】~全長5m以下、高さ2.1m以下のポップアップキャンパー~
後方に大人2人が眠れるベッド、ポップアップルーフにも大人2人の就寝に十分なベッドが配置されており、ダイネットを片付けることなく家族4人が就寝できるのが魅力。後方のベッドはマットを外すことで大容量の収納にもなり普段使いにも便利。<ベース車:ハイエース ロングバンワイドボディミドルルーフ>


③【ポシェット7days】~ハイエース中最小ボディの3人家族向けコンパクトキャンパー~
bankon 出典:レクビィ
出典:レクビィ
街乗り用としても運転が気楽な標準ボディーに立体駐車場にも入る高さが嬉しい一台。コンパクトでありながら、収納も考えられているところが嬉しい。三点シートベルトの座席があるためチャイルドシートの装着が可能。<ベース車:ハイエース ロングバン標準ボディ標準ルーフ>


3.新規受注は来年1月までの3ナンバータイプ

①【リコルソ】~3ナンバーと思えない豪華設備の2人旅仕様~

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充実のギャレー(キッチン)スペースが8ナンバー登録者を思わせる一台。ベッドメイクが簡単なのも嬉しい。<ベース車:ハイエース ロングバンワイドボディミドルルーフ又はハイエース スーパーロング>

②【リラックスワゴン1.5】~4人家族向け車中泊モデル~

 
純正セカンドシートをそのまま使用しているためチャイルドシートの装着が可能。ギャレーは設けずシンプルな車中泊タイプです。<ベース車:ハイエース ロングバンワイドボディミドルルーフ>

4.電装充実、ソーラーパネル標準装備タイプ

①【A.C.Sソラネル】~太陽光発電システムにより電装系装備が標準搭載~
IH調理器を採用し、車内のオール電化を実現。137リットルという大容量冷蔵庫も太陽光発電システムの賜物と言えるでしょう。また、オリジナルのジャンボハイルーフによりダイネットの上部にルーフベッドの展開が可能なほか、後方にはフリールームも完備、三点シートベルトの座席もあるなど家族でのお出かけに最適モデルです。<ベース車:キャラバン スーパーロングボディハイルーフワイド幅>

5.夏に嬉しい家庭用クーラー標準装備タイプ

①【rem Forest】~独自に電機メーカーと開発した車載用リチウム蓄電池で家電を稼働~

家族でのお出かけを前提に開発されたモデル。独自開発された車載用リチウム蓄電池は、従来の鉛バッテリーの8個分にも相当する蓄電量を誇るすぐれもの。走行充電や外部電源からリチウム蓄電池に充電するため、家庭用クーラーは外部電源の取れない場所でも稼働可能。<ベース車:ハイエース スーパーロング>

②【ファイブスターブリーズ】~常設二段ベッドにもなる横向きシートに完全防水ルーム完備の一台 


出典:レクビィ
出典:RVランド
こちらのモデルは3個搭載されているサブバッテリー、または外部電源を利用してクーラーを起動させるタイプであるため、クーラーに関しては外部電源が取れる場所での利用が安心。後方の横向きシートは常設二段ベッドにもできるため子供がいつ眠くなっても安心で家族連れにはありがたい。<ベース車:ハイエース スーパーロング>

6.コンパクトキャンピングカー

①【HANA Eve】~ポップアップルーフでコンパクトでありながら4人分の就寝スペースを確保~
出典:タコス
出典:タコス
全長約4mのコンパクトボディの中に必要な装備を入れ込むため、ギャレーは格納式にするなどアイディアいっぱい。車体の取り回しが楽なだけでなく、シンクの正面に鏡が設置されているのも女性にはうれしいところ。<ベース車:トヨタライトエース>

②【デリカD:5 D:POP】~悪路での走破性抜群のデリカD:5をベースとした3ナンバーモデル~
デリカ本来の堅牢なボディ骨格である「リブボーンフレーム」を残すように設計されたポップアップは秀逸。ダイネットはないものの、家族の団らんは車内でしっかり守られる車中泊モデルです。<ベース車:デリカD:5>

キャンピングカーがあればどこでもキャンプ気分

街乗りにも使えるバンコンなら、普段の買い物や送り迎えの日常すべてがちょっとしたキャンプ気分。車でおやつを食べたい子供たちや、お母さんの買い物中はのんびりしていたいお父さんにも嬉しいバンコン。つぎの車はキャンピングカーなんていかがでしょう?

 

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