CAMP〈裏〉HACK!/ボクらの冬キャンプ(前編)。冬の魅力とアイテムと。

CAMP〈裏〉HACK!3回目のテーマは「冬キャンプ」

冬キャンプの楽しみ方
連載3回目のテーマは、今シーズン真っ只中の「冬キャンプ」。前編ではボクたちが思う冬キャンプの意義と必須アイテムについて語ります。

冬キャンプってハードル高い?まぁ、まずは読んでみてください。

冬キャンプって何が楽しい?ベテランじゃないと無理?

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SAM:よく「冬キャンプができたらベテランの仲間入り」と言われますけど、まぁそう決めつけることもないと思うんですよね(笑)。

oki:そんなことないですよね(笑)。

SAM:なんでそう言われるようになったのかというと、冬に野外で過ごすためには道具の種類と量を増やさなければならないから。そうなると必然的にその道具を選ぶための目利きのハードルが上がり、実践では車載と現地での展開のハードルが上がります。

なのである程度のめり込んでいかないと、冬キャンプ実践が難しい=冬キャンプができればベテラン、という見方になったのでしょうね。

oki:ベテランキャンパーから「キャンプ初心者には冬キャンプは大変だよ」って声聞くかも?



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SAM:でもビギナーだって、コテージとか使えば気軽に冬キャンプが楽しめると思うんですよね。えらく無理をするよりかは、まず冬のキャンプ場を気軽に1回楽しんでみたら?って思います。

oki:そうそう。冬のキャンプ場のコテージ泊だって立派なキャンプ。

冬のキャンプは確かに寒い。けれど冬は凛とした空気の中、ほかの3シーズンより視覚、聴覚が研ぎ澄まされる。これがテント泊ならなおさらで、冬キャンプのいいところかな。

SAM:私が一番好きなのは……冬の朝ですね。感動のシーンは朝にある、なんて(笑)。

oki:カッコつけて(笑)。朝のどんなところが?

冬キャンプの楽しみ方
SAM:ゆっくりと日が差し、木の影がストライプを作り、靄や霧が立ち込めたり、そこにまた日が差して自然が作るカーテンのようなものが見えたり。日の出も遅いからめちゃくちゃ早起きをしなくても、ちょっとだけ早起きすると感動のステージが現れます。これが大好きです。

oki:こういう風景って都会だとなかなか遭遇できない。落ち葉で暖められた土があって、木があって、のキャンプ場だからこそ。

冬キャンプの楽しみ方
SAM:キャンプ仲間やアウトドア業界の方々と毎年恒例、もう10年以上続けている冬キャンプの集まりがあるんです。目的は「冬の森を愛でること」。冬の雑木林は何とも言えない美しさがあり、その中でとことん楽しもうって。

oki:確かに美しいですよね。この冬キャンプはボクも毎年参加しているけど、「タープを張らない」ってのも基本ルール。

冬キャンプの楽しみ方
SAM:冬のキャンプって別に日陰にいる必要もないから。不必要なものを取り払らうと、目の前の美しい風景に自分たちも溶け込めて、それがすごく気持ちがいいんです。

タープって確かに実用的なんですけど、どういうわけか「ないといけない」みたいに思い始めてしまう。晴天率が高く、日差しが強いわけでもない、こんな冬は思い切ってタープなしをおすすめします。寒さに強い人だけ(笑)。ただし、スクリーンタープは除く!

oki:そう、冬キャンプにはスクリーンタープがあると便利なんですよね~。

冬キャンプにはスクリーンタープ。そしてダウンより「化繊シュラフ」だよね。

冬キャンプの楽しみ方
oki:先日、キャンプ初体験っていう人を十数人キャンプに連れて行ったんですが、スクリーンタープ建ててそこをベースに楽しみました。外で焚き火をしたり、星を見に行ったり、行ったりきたり。サウナみたいに出たり入ったりしてね(笑)。

SAM:キャンプビギナーはまだまだ防寒ウエア調整の経験も十分でないでしょうからスクリーンタープは有効ですよね。日没からの気温変化は冬場は極端。寒風の時も。そんな時がスクリーンタープの出番です。



冬キャンプに必要なもの
oki:ここをベースに中と外を行ったりきたりすれば、冬の外遊びを満喫できる。だからスクリーンタープ、もしくはインナーテント吊り下げ式で、外せばスクリーンタープになる2ルームテントもおすすめ。

SAM:寒風はスクリーンタープで防げるけど、やっぱり冬キャンプって寝るときに地面からの冷気をどう防ぐかもすごく重要。冬晴れの日の放射冷却なんてハンパないですから。

oki:ボクはテント泊の時はまずグランドシートを敷いて、テント内にはマット、荷物を置いてその上にコットをセッティング。コットの上に、またマットを敷いてシュラフです。シュラフの中には服などの荷物を詰め込みます。シュラフの中の空間が冷気を生むから。

冬キャンプの楽しみ方
SAM:私も同じような感じ。コットを使うことが多いですね。コットが使えなければ、できる限りマット類を重ねて冷気対策をしています。フリースも一緒に重ねちゃう。

あと化繊のマミー型シュラフに包まってから、封筒型シュラフの中に入ったり。封筒型の方は下が化繊で上がダウンのタイプ。あ、冬キャンプには化繊のシュラフが実はおすすめだったり!
冬キャンプのシュラフについて 出典: ロゴス
oki:ボクも先日、冬キャンプ初心者に化繊シュラフをおすすめしたばかり。収納はかさ張るけど、車で行くことが多いだろうし、安いし(笑)。

最初はいいさ、ダウンシュラフ買ったーって鼻高々。でも使っているうちにへたってくるからね。あとダウンは濡れると厳しい。

SAM:メーカーが一緒で同じ温度域のダウンと化繊シュラフを持っていますが、化繊のほうが体感的に暖かいですね。正確に言うと、下からの冷気にダウンは圧倒的に弱い。ダウンは性能上保温効果があったとしても自らの体重で潰れてしまえばほぼ性能が発揮できません。家だってダウンの敷布団なんてまずないですから。

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oki:やっぱりロフトがものを言いますね。ダウンよりも厚みがあれば化繊の方が暖かい。当然かさ張るけど、登山と違ってキャンプは少しくらい荷物が大きくても大丈夫だしね。

SAMプラスして私は手にホッカイロを持ちます。あと首の近くにも置いて、足元には湯たんぽ。

oki:ボクはシュラフカバーを使ってますね。

SAM:就寝時の寒さ対策はいろいろあるけれど、こればかりは個人差もあるし諸条件が同じとも言えないので、トライ&エラーでベストな方法見つけないと。でも条件付きですが、アレを使うのが実は一番手っ取り早い。秘密兵器(笑)。

oki:あぁアレですね、アレ(笑)

 

(後編につづく)

第1・2回目の記事はこちら。焚き火ではなく、「焚き火台」について語っております。

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