「ホットサンド=ハムチーズ」から卒業したい
キャンプの朝、とくに撤収日ともなるとバタバタで朝食が手抜きになってしまうもの。そんな時間がないときでもおいしくてアウトドアっぽい料理を作るとなったら、ホットサンドメーカーの出番!しかしキャンプで超簡単な料理しかしない筆者、ズボラな性格もありホットサンドといえば頑張っても定番のハムチーズ一択。自分でも飽きてしまい、最近ではホットサンドすら作っていません……。
そうだ!家でほかのメニューを練習しよう
キャンプで日ごとに違うホットサンドをサッと作れるスマートなパパを目指すべく、家で練習することに。とはいえ正直簡単なレシピすら浮かばなかったのと料理自体に自信がないので、今回は妻にサポートしてもらうことにしました。
妻
アドバイスは任せて!(料理なんて珍しい……これを機に作れるようになってくれたら、私も楽だわ~)
「1週間の朝食はホットサンドメーカーのみで作る」という縛りを設けて、レッツチャレンジ。食材は手に入りやすいものに限定し、キャンプでも手軽に作れそうというのが条件です。早速、1日目からスタートです!
1日目:おさらいとして定番のハムチーズサンドから
いきなり「ほかのメニューに挑戦!」と言っても久々すぎていきなり失敗するとやる気が失せそうなので、肩慣らしとして定番のハムチーズをおさらい。
妻
天板裏にある「ほ」の字をはっきり出すためには、クッカーの裏面にもバターをしっかり塗ったほうがいいよ。
と、さっそく妻のアドバイスが。なるほど、いつもよりもくっきりキレイに「ほ」の字が浮かび上がりました!
1日目の発見:定番メニューも、ひと味プラスで新鮮に!
使った材料はこちら。特別なものもなく、どこでも手に入るものばかりです。
妻
マヨネーズだけだといつもと変わらないから、粒マスタードを加えてみたら?
ということなので試してみましたが、これが大正解! チーズのまったりした風味にピリッとマスタードが効いています。もっとあっさりさせたい場合は、レタスやトマトを追加してもいいかなというのが初日の気付きです。
2日目:レトルトのミートーソースとトマトのホットサンド
2日目から、初の具材に挑戦してみました。選んだのはレトルトのミートソース。イメージはモスバーガーの定番メニュー「モスバーガー」でしたが、使ったレトルトには肉が少なく、かなりトマト感の強いホットサンドに……。
妻
レトルトのミートソースは肉感が少ないものも多いから、ボロネーゼソースの方がよかったかもね。
確かに……。じつはボロネーゼソースが何なのかすぐにわからなかったのですが、肉がゴロゴロしてるやつですね。覚えておきます。
2日目の発見:野菜を挟むと、しっとりして食べやすくなる
ただ、1日目の反省を生かしてスライストマトを挟んだのは正解でした。その分ジューシーになってパンのボソボソした感じがなく、食べやすさという意味でも野菜を挟んだほうが良いということに気付きました。ピクルスなんかが付け合せにあると最高ですね。
3日目:おやつ系にもトライ!チョコバナナサンド
3日目はおやつ系にもチャレンジしようということで、これまた定番のチョコバナナサンドに。パンの焼き加減は、もはや時間を図らずとも匂いで分かるほどに成長。「慣れてきたぞ~」っと板チョコをパキパキのせていたところ……
妻
チョコレートは1枚全部使うと甘くなりすぎるから、半分くらいでいいかな。隙間なく並べると味のムラがなくなるよ。
危ない危ない。アドバイスがなければ、1枚すべて使ってしまうところでした。味のムラなんて気にもしたこともなかったので、これを覚えただけでも大きな成長です(かね?)。
3日目の発見:食材は厚めに切ると満足度アップ
妻
定番のチョコバナナも、シナモンシュガーを入れるとちょっと味が変わるよ~。
ほほう、これはちょっと大人向けの味になってランクが上がる感じ! ただバナナを薄くスライスしすぎたため、食べごたえはやや物足りない結果に。ダイナミックにぶつ切りにしたほうがよかったかもというのが反省点です。
食材の切り方によって食感が大きく変わるというのは新たな発見でした。
4日目:“サンドしない”メニューも作れるのか?ピザトースト
ホットサンドメーカーでもトーストと同じ使い方ができるのか? という疑問が湧いたので、4日目はピザトーストに挑戦。チーズがフタの裏側に張り付かないか心配でしたが、結果は成功!
チーズは、かなり多めにトッピング。トースターの場合は焼いているうちに具材が崩れてしまうことがありますが、ホットサンドはフタができるので逆に作りやすいという発見も。
妻
チーズの面は弱火にしないと焦げてしまうので、火力は注意してね。
普段料理をしないと、この火力調整がというのがピンと来ないんですよね。教えの通りチーズの面は弱火で2分くらい、軽く炙る程度にしたら焦げ付くこともありませんでした。
4日目の発見:具沢山のトーストはフタがあるホットサンドメーカーのほうが作りやすい
ホットサンドとトースト、一台でどちらも作れるのは驚きでした。食材の種類も一気に増え、ゆで卵に塩・こしょう・マヨネーズを加えてあえてたまごスプレッドを作り、野菜もは玉ねぎ・ピーマン・マシュルーム・コーン。栄養バランスもバッチリなメニューに、ちょっと料理上手になった気分です!
5日目:ホットケーキミックスでパンケーキに挑戦
ピザトーストが成功したことで自信がつき、5日目はホットケーキミックスを使ったパンケーキに。ここまでくると「食パンを使わずに何を作れるのか」ということへの興味が、どんどんと湧いてきます。
今回使用したホットサンドメーカーには約2枚分のタネを流し込めたので、ひとつで2人分のボリュームに。
妻
パンケーキを焼くときのコツは、まずは弱火でじっくり焼いていくこと。表面に小さな穴がプツプツと浮いてきたら、フタをしてひっくり返すといいかも。
焼き加減がわからずつい早くひっくり返したくなっちゃいますが、プツプツを目安にすると良いんですね。
5日目の発見:フタをしてパンケーキを焼くと厚みが出てフワフワに!
妻
フワフワのパンケーキにサクッとした食感をプラスするために、リンゴも入れてみない?
というアドバイスのもと、今回リンゴのスライスを底に敷いてみました。フライパンで焼くパンケーキよりもしっとりしていて、厚さがあるぶん食感もフワッフワ! リンゴを後乗せではなく一緒に焼くとは、思いつきもしませんでした……。
6日目:パンに飽きたので、残ったごはんで焼きおにぎり
6日目は、禁断の米に手を出してみました。「両面焼けるというホットサンドメーカーの特徴を考えれば、おにぎりだって焼けるはず」という筆者の思いつきでやってみましたが……これも大成功! カチカチの冷ご飯が、カリッカリの焼きおにぎりになりました。
妻
焦げないよう最初醤油は少なめで、火力は弱火で。途中刷毛を使って醤油を塗り直すと、風味がお米に染み付いておいしくなるよ。
なるほど。ただ焼くだけじゃなくて“追い醤油”をしたほうが香ばしくなるのか……勉強になりますな。
6日目の発見:キャンプでご飯が余ったらホットサンドにするべき!
今回はバターとおかかを混ぜたご飯に、ごまとガーリックチップを追加。このガーリックチップが食欲をそそる良いアクセントになってくれたので、今後、我が家の焼きおにぎりでは定番のレシピとなりそう。
キャンプで前日に炊いたご飯の活用法が広がったのも、思わぬ収穫です!
7日目:子供も絶賛! じゃがいものガレット
ついに最終日。「もっと変わったものはできないか」と妻に相談して、じゃがいものガレットに挑戦です。千切りにしたじゃがいもをギュッと押し固めながら焼くらしく、最初は慣れないピーラーに悪戦苦闘しましたが、結果大成功。
何気なく食べているメニューも、いざつくると結構大変なことがわかりました……。
妻
じゃがいもを焼くときは普通は水でさらしてデンプンを抜くんだけど、ガレットはスライスしたじゃがいもがくっつくようにそのままクッカーに投入したほうがいいよ。
さらす……? デンプン……? よくわからなかったのですが、言われるがままクッカーへ。結果崩れることなく見栄えもバッチリの出来映えでした。
7日目の発見:おつまみ的な一品も手軽に作れる!
妻
バターだけじゃなくオリーブオイルも使うと、しっとり&カリッと焼きあがるよ。油はパンを焼くときよりも多めに、中火で4~5分ほどじっくり焼いて焦げ目を付けるのがコツ!
これは子供たちからの評判も良く、朝食に限らずお酒のおつまみにもなりそうなメニュー。今後キャンプのレギュラーメニューになりそうです!
ちなみに今回使ったホットサンドメーカーはこちら
今回使用したのはTULSA TIMEとテンマクデザインがコラボした「マルチホットサンドイッチメーカーⅡ」。18mmと28mm、2種類の深さのクッカーが付いてくるモデルですが、今回は28mmのみを使いました。
商品について詳しくはこちら
ほかにもホットサンドメーカーには仕切りのあるダブルタイプやパンの耳は落としてから焼くタイプなどいろいろな種類があります。
買う前にチェック!ホットサンドメーカーは熱源に合わせて選ぼう
家のキッチンで使う場合、コンロがIHヒーターだと対応しておらず使えないものも。買う前に仕様を確認して、熱源に合ったアイテムを選びましょう。
バウルー サンドイッチトースター ダブル
●サイズ:W14.2×L35.0×H3.7cm
●重量: 420g
●材質:本体/アルミダイキャスト、取っ手/ステンレス、フェノール樹脂、表面/フッ素樹脂
●重量: 420g
●材質:本体/アルミダイキャスト、取っ手/ステンレス、フェノール樹脂、表面/フッ素樹脂
スノーピーク ホットサンドクッカー トラメジーノ
●素材:本体/アルミダイカスト(内側シリコン加工)・金属、 ハンドル/ステンレス、グリップ/竹集成材
●サイズ:190×330×30mm
●収納時サイズ:210×190×30mm
●重量:850g
●サイズ:190×330×30mm
●収納時サイズ:210×190×30mm
●重量:850g
ホットサンドクッカーは料理ベタの救世主!
1週間に渡ってホットサンドクッカーで朝ご飯を作ってみましたが、妻のサポートのおかげでやる気が出てきました! 餃子や肉まんなんかも、焼いてみたいですね。
ホットサンドメーカーをお持ちの方、家でも使ってみるといろいろなレシピが閃くかも? せひやってみてくださいね。