ルーフキャリアで積載量を大幅アップ
キャンプに行く上で避けては通れない、積載の悩み。アレもコレも持っていきたいけどもう載らない……、と諦めたことはありませんか?ルーフキャリアがあれば、そんな積載問題も解決! 長所・短所を挙げながら、他の積載方法との違いや特徴をまとめてみました。
ルーフキャリアの使用方法
キャリアの上に載せた荷物は、脱落しないように荷締めベルトで固定。走行中、揺れや風圧で荷物にはかなりの負荷がかかるので、緩みがないようにしっかり締めることが重要です。
万一、高速道路で積荷が落下でもしたら大事故に繋がってしまいます。
荷締めベルトにはいくつか種類がありますが、おすすめなのは、ラチェット式のベルト荷締機。それほど力を入れなくても、積荷をガッチリとロック!
ただでさえ疲れる積載時の肉体的負担を軽減してくれます。
uxcell 荷物ストラップ ラチェット式
●サイズ:長さ4M、幅2.5cm
●素材:ポリプロピレン、亜鉛メッキクランプ
●強度:ラチェットストラップは、250 kg / 551 lb.
●重量:460g
●素材:ポリプロピレン、亜鉛メッキクランプ
●強度:ラチェットストラップは、250 kg / 551 lb.
●重量:460g
伸縮するゴム製の専用ネットで固定する方法もあります。ネットならベルトで抑えられないような形のものでも積み込めるので、より柔軟な積載が可能に。荷物の種類によって、最適な方法を選びましょう。
YAKIMA ロードウォーリアー オフグリッドMサイズ
●サイズ:(縦×横)cm 約80 × 100 cm
●付属品:ロードウォーリア用ストレッチネット(フック16個あり)
●付属品:ロードウォーリア用ストレッチネット(フック16個あり)
ルーフキャリアにして良かった……!【7つのメリット】
ではまず、ルーフキャリアにはどういうメリットがあるのかを紹介します。その1. 積める量が多い
キャリアのサイズにもよりますが、大きいサイズのものであれば、積載スペースも広々。容量に縛られてしまうルーフボックスに比べると、多くの荷物を積むことができます。
ただし、あまり重いものを上に載せると車体が不安定になるため、低い位置に取り付けるヒッチキャリアと比べると耐荷重は少なめ。重いものは車内のラゲッジスペースに入れ、寝袋など軽くてかさばるものをルーフキャリアに載せるのが効率的です。
YAKIMA メガウォーリアー ルーフラック 132cm x 122cm x 16.5cm
●本体サイズ(縦×横×高)cm
外寸:132 × 122 × 16.5 cm、内寸:117.7 × 116.7 × 12 cm
●本体重量:16kg
●貨物耐荷重量:約60kg
外寸:132 × 122 × 16.5 cm、内寸:117.7 × 116.7 × 12 cm
●本体重量:16kg
●貨物耐荷重量:約60kg
その2. 大きなサイズの荷物も詰める
ルーフキャリアの大きな利点は、積荷の形や大きさの自由度が高いこと。高さがある大型のコンテナをそのままいくつも積めるというのは、ルーフキャリアならではの特徴です。これだけ容量を増やせれば、悩むことなく好きな道具を持っていくことができますね。
その3. 車内に入れたくないものを積める
内装やギアを傷つけてしまいそうな剥き出しの薪や、キャンプで出たゴミなどはできれば車内には入れたくない。
車外のルーフキャリアに積んでおけば、カーブや揺れで荷物がズレたときでも気にならずに安心!
その4. 自分の車を見つけやすくなる
キャンプの行き帰りに立ち寄るサービスエリアや、買い出しに行くスーパー。混み合った駐車場で自分の車を見失ったことはありませんか? 荷物を抱えたり、小さな子を連れた状態で迷子になりたくないですよね。
ご安心ください。ルーフの上に積んだ荷物が目印となって、すぐに自分の車を見つけられます。
その5. ヒッチキャリアに比べて導入が容易
ルーフキャリアの取り付けは、車のルーフレールにアタッチメントとバーを取り付けて載せるだけ。専門的な工具は不要で、家庭にあるようなドライバーやレンチを使って、一般人でも簡単に取り付けられます。また、ヒッチキャリアのように、車のナンバーを見えるところに設置しなければいけない、などの複雑な制約もありません。気軽に積載量を増やせるというのは大きなメリットですね。
その6. 多彩な積載アレンジができる
ルーフキャリアもルーフボックスも土台となるベースキャリアは同じもの。必要に応じて付け替えたり、別売のアタッチメントを使えば自転車やスキー、大きなカヤックも載せることが可能に。キャンプだけでなく、様々なアウトドアにフィットする汎用性の高さも魅力。
その7. アウトドアに馴染むワイルドなスタイルに!
機能性も捨て切れませんが、やっぱり見た目の印象も重要。特にアウトドアテイストが強いSUVであれば、スポーティーな雰囲気のルーフボックスよりも、積荷がむき出しのルーフキャリアの方がしっくり馴染みそう。荷物を積んでいない状態でも、キャリアがあるだけでグッとアウトドア感が増して見えますね。
知っておきたいルーフキャリアのデメリット
積載量のアップに役立つルーフキャリアですが、いいことばかりではなく、いくつか気になる点もあります。高いところに荷物を上げる負担
車高が低い車ならまだしも、ミニバンやSUVの場合、2m近くまで荷物を担ぎ上げる必要があります。リアのラダーや脚立が無いと、成人男性でも届きません。
低い位置で積み下ろしできるヒッチキャリアと比べると、積載時に大きな負担がかかります。コンテナに詰め込みすぎて、いざ載せようとしたときに持ち上げられない、なんてことにならないようご注意を。
雨晒しになってしまう
ルーフキャリアの場合、積荷は常に丸出しの状態。雨はもちろん写真のような降雪など様々な気候の影響を受けます。
急な雨で濡れてしまい、キャンプ場に着いたときに道具が使い物にならない、なんてことにもなりかねません。キャンプ中もたまにありますが、運が悪いと鳥のフンが落ちてきたりとか……。
コンテナに入れたり、防水シートでカバーするなど、しっかりした雨・汚れ対策が必要です。積荷の保護、という点では、ルーフボックスの方が安心感はあります。
風切り音や燃費への影響
本来の積載量より重くなり、車体に負担がかかるため、比例して燃費も下がってしまう傾向にあるようです。また、空気抵抗により風切り音がする場合が……。
筆者はキャリアを積んで間もない頃、走行中にそれまでは聞いたことのない異音に気がつきました。じつはそれはキャリアの風切り音だったんですよね。荷物の積み方によってはかなり大きな「ブォー」という音がすることも。
この点はルーフキャリアに限ったことでは無いですが、そういったこともあります。
駐車や運転スピードには注意
キャリアを積むと、それだけで車高が10〜20cmほど高くなります。荷物まで含めると、トータルで50cm以上高くなることも。普段停めている駐車スペースに入れなくなってしまう可能性もあるので、車高の確認はしっかりと。
また、スピードが速くなればなるほど、風圧や遠心力で荷物にかかる負荷が大きくなり、荷物落下のリスクも高まります。車外に積載をした場合は、普段以上に安全運転を心がけて走行しましょう!
実際にルーフキャリアを使ってみて感じたこと
筆者はデメリットも理解した上で、ルーフキャリアを導入。導入後の感想としては、キャリアに荷物を積んで出かけるときは、都会から離れることが多く、高さ制限が気になるシチュエーションは皆無。運転への影響はほぼ感じたことがありません。積載時の負担も、荷物を重くなりすぎないよう工夫することで解消させています。
逆に、積載量アップにより荷崩れしないよう頭を悩ませていた煩わしさが解消され、気分がスッキリ。と同時に、冒険心をくすぐられるような見た目の変化により、キャリアにたっぷり荷物を積んで、もっとキャンプに行きたい気分になりました。