2020年に生産終了!働く人に愛されるマツダ「ボンゴバン」
1966年に小型ワンボックスバンとして登場し、瞬く間にベストセラーとなった「ボンゴバン」。その後も1999年までに3回のフルモデルチェンジを重ねながらも、主に商用車として絶大な支持を受けてきた名車です。そんなクルマが、2020年までに全車種の生産を終了し、50年以上の歴史に幕を閉じることに……。
働く人を支え続けてきたボンゴバンですが、じつはキャンパーにも人気があるんです。その理由は一体何なのか……!? 今回はボンゴバンの世界へご案内しますよ。
ボンゴバンの歴史と愛される4つの理由
初代はワンボックスカーの代名詞的存在
ワンボックスカーといえば、トヨタハイエースや日産キャラバンなどが代表的ですが、初代ボンゴバンが登場したのは、まだ「ワンボックスカー」という言葉が世の中に浸透する前。そのため当時は、ワンボックスカーのことを「ボンゴ車」や「ボンゴ型車」などと呼んでおり、代名詞的存在でした。 そして2020年に生産が終了するのが、4代目になったボンゴバンです。そんな名車が、キャンパー達に長年愛されている4つの理由をチェックしていきましょう!
【愛されポイント①】角ばったデザインがかっこいい!
今流行りの流線形のワンボックスカーとは一線を隔した角張ったデザインは、初代から変わりません。このカクカクした無骨なデザインこそ、キャンパーの心を掴んで離さないポイントです。【愛されポイント②】荷物をガンガン積める荷室の広さ
前述したように、荷室がとっても広いのも特徴。ボンゴバンより車体が大きいハイエースと比べても、積載力にそれほど大差がないんです。フルフラットなので、車中泊もしやすいのがキャンパーにとって嬉しいポイント。【愛されポイント③】細い山道もグイグイ進める小回り性能
運転しやすいのも愛される理由のひとつ、小回り性能がバツグンに優れているんです! 元々、鼻先の短いバンタイプは総じて小回り性能がいいのですが、その中でもボンゴバンの最小回転半径は2WDなら4.3mと圧倒的。イメージしにくいかも知れませんが、ハイエースやキャラバンで5.0~5.2m、軽自動車のスペーシアギアでも4,.4mといえば多少スゴさが伝わるでしょうか。これだけ小回りが利くと細い山道でも不安なくグイグイ進めますね。
【愛されポイント④】市街地でも乗りやすいボディサイズ
ボンゴバンは、ハイエースなどに比べて全長が短く作られています。そのため市街地の細い道路や駐車場などでも、楽に運転できるんです。荷物をたくさん積めて市街地も走りやすい、絶妙なサイズ感ですね。でもちょっと商用車の見た目が……という方のために、カスタムした姿もご紹介!
ボンゴバンには男前カスタムがよく似合う
まさにキャンパー好み!オフロードタイヤ×マッドグリーンのボディ
キャンパーなら誰もが憧れるお手本の様なカスタムを発見! ボディ全体をマットな質感の深いグリーンに塗装し、バンパーやエンブレムはブラックで統一しています。そして足元にはオフロードタイヤを装備! ブラックのスチールホイールを剥き出しにしてここまで映えるのは、オフロードタイヤの特権ですね。
旅に出たくなるボンゴバン
あれ? これが、カスタム……? と疑問に思った方も多いはず。じつは車内がキャンピングカー仕様になっているんです!ご覧ください! キッチンやソファにテーブルまであります。一般的なキャンピングカーといえば、小回りが利きづらい車体が多いのですが、市街地でも楽に運転できるボンゴバンなら安心ですね。
【知っトク情報】気になる価格やスペックは?
燃費は約10.5km/L前後
4代目になって20年近くフルモデルチェンジをしていないだけに、やはり気になるのは燃費。当然、2WDと4WDで多少の違いはありますが、10.5Km/L前後です。決してそれほど低くはありませんね。価格は新車で220万円ほど
中古車の場合は走行距離や装備グレードによって値段が変わってきますが、大体100~150万円前後の販売価格が多いようです。新車なら200〜250万円が目安となります。気になる維持費は?
ボンゴバンは小型貨物車(4ナンバー)に分類されるため、普通乗用車と違い毎年車検がある事を覚えておきましょう! 維持費がかさむ……と思うかも知れませんが、毎年払う自動車税が8,000円~16,000円と安く済みます。そのため、車検さえ安く済ませれば4ナンバーの方が維持費が安くなる傾向にあるんです。