※今回テストした製品「フッ素革命」は塩害を含まないフッ素です。(財)日本食品分析センターにより食品衛生基準に合格し、人体には無害とされています。
クッカーの焦げ付き、どうにかしたい!
野外料理はキャンプの醍醐味。ですがキャンプ用のクッカーって、アルミ製とかチタン製とか、焦げ付きやすい素材の物が多いですよね。
軽くて持ち運びにはいいんですが、お米を炊いたり肉を焼いたりして焦げ付いてしまうと、そのあとの洗い物が非常に憂鬱になります……。ゴシゴシ、ゴシゴシ。この焦げ付き、何とかできないんでしょうか!?
「フッ素革命」を使ってみた
そこで、最近ネットで話題になっている神アイテム「フッ素革命」を試してみることに! 「フッ素革命」は、お鍋やフライパンにスプレーして乾かすだけで、表面ツルツルのフッ素コーティングができるという優れもの。
フッ素加工と言えば、工場で加工するような難しい工程が必要だと思っていましたが、スプレーでもできるようになったとは驚きです。しかも、人体には無害とされているので、これならクッカーにも使えますね。
今回はシリーズ中、もっともリーズナブルな「フッ素革命 11Light」を自分のクッカーに使ってみてその焦げ付き具合を比較してみます!
今回はこのクッカーで試します!
アルミクッカー(写真左)は、いつも私が米を炊いている愛用品。軽くてきちんとフタができて、外でお米を炊くのに最適なんですが、焦げを落とすのには毎度苦労しています。
荷物を少なくしたいときは、チタンコッヘル(写真右2つ)もクッカー代わりに使います。でも、チタンは熱伝導率が低いので、バーナーの炎に接する部分に熱が集中して伝わってしまう……。だから焦げ付きやすいんですよね。
フッ素革命の使い方は?
まずはクッカーを洗って完全に乾かしてから、内側にフッ素革命をスプレーします。25cm四方に1~2回が適量だそう。
すぐにスポンジで全体に伸ばします。
さらに、浮き出た白っぽい水分を布でふき取ります。
仕上げに鍋を弱火で5秒加熱するとフッ素加工が長持ちするそうです(耐熱温度250℃)。ドライヤーで乾かしてもOK。さらに何度か重ね塗りをすると効果大ということで、今回は計3回スプレーしてみました。
最後に水洗いすると……塗る前より明らかに水を弾いています! これは効果が期待できそう。
まずはチタンコッヘルで目玉焼きを作ってみます!
ただでさえ焦げ付きやすいチタンコッヘルで、しかも調味油なしで目玉焼きを作ってみます! 無謀にも思えますが、果たして結果は……?
案の定、なにもしていないチタンコッヘルは焦げ付きがひどい結果に! それに比べて……
あれ、対策をしたこちらも普通に焦げ付いてますね。こんなハズでは……。しかし、洗ってみるとそこには明らかな違いがありました。
スポンジと洗剤で洗っただけで、フッ素革命を塗った右のほうは焦げ付きやこびりついた卵がかなり落ちています。
やはり、熱伝導率の低いチタンコッヘルでまったく焦げ付かせないというのは無理でしたが、フッ素革命を塗っておくと洗い物の手間はかなり減らせそうです。
今度はアルミクッカーで米を炊いてみます!
いつもの手順でお米を炊いていきます。蒸らし前、火を止める直前に10〜20秒ほど中火にするとおこげができて美味しいんですが、火力調節や時間配分を失敗すると大変なことになります。
パッと見はうまく炊けていそうですが、果たして焦げ付きのほどはいかに?
これはかなり違いが分かりやすい! フッ素革命を塗った右側はおこげの部分がきれいに鍋から剥がれましたが、左側の塗っていない方は完全に鍋とおこげが一体化していて、しゃもじではこそげ落とすことができません。
3分ほど水に浸けてからスポンジと洗剤で洗ってみるとこの通り! 右側のフッ素革命を塗った方は簡単にピカピカになりました。対して塗らなかった左側は、一晩水に浸けてからでないとこびりつきは落ちなさそう……。
右側の洗った後の鍋の表面ですが、フッ素革命を塗った直後ほど水を弾きません。定期的に塗り直さないと効果は期待できなさそうですが、その価値はありますよ!
「フッ素革命」の効果は地味にスゴかった
結論として、「フッ素革命」を使ったからといって、チタンやアルミのクッカーがまったく焦げ付かなくなることはありませんでした。なので、目玉焼きがツルッとお皿に滑り落ちる、というような効果は期待しないほうがいいです。
でも、もともと焦げ付きやすいクッカーにスプレーしておくだけで、洗い物の手間がかなり減らせるというのは実感できました。劇的というほどではないですが、地味にスゴイ!
使い方も簡単ですし、一度に1~2プッシュとほんの少しの量で足りるので、キャンプ道具の定期的なメンテナンスとして「フッ素革命」を取り入れてみてはいかがですか?
執筆:岡村朱万里