キャンプで美味しいハイボールを楽しもう!
ウイスキーを炭酸水で割る「ハイボール」、最近とても人気ですよね。手軽に飲めるよう、缶のタイプが各メーカーから多数発売されています。
すっきりとした飲み口で、いつの季節でもぐびぐび飲める美味しさも理由のひとつですが、じつはまだほかにもハイボールが好まれる理由があるんです。
ビールよりも低カロリー
ハイボールはアルコール度数あたりのカロリーが低いんです。例えば、ビールのカロリーは中ジョッキでおおよそ150kcal。対してハイボールのカロリーはグラス1杯で70kcalと半分以下。
もちろん、ウイスキーを無糖の炭酸で割った場合のカロリー数値。コーラやジンジャーエールなどで割るとその糖の分、カロリーは増えてしまいます。
太りにくいのは醸造酒より蒸留酒
そして、糖質の量もビールと違いがあります。お酒は発酵の工程によって「醸造酒」と「蒸留酒」に分かれます。ウイスキーに代表される「蒸留酒」は糖質量が少なく、脂肪として吸収される量がビールなどの「醸造酒」に比べて少ないんです。
コスパもいい!
選ぶウイスキーの種類にもよりますが、コンビニで販売している一般的なウイスキーは1ビン1,000円から2,000円程度。内容量は700mlがほとんどなので、シングル30mlで23杯飲める計算。缶ビールよりもコスパはよくなります。
そんなヘルシーで高コスパなハイボール。キャンプで美味しく作るのにはコツがあるんです。さっそく見ていきましょう!
黄金比ハイボールの作り方
ハイボールは、ウイスキーと炭酸水のシンプルなお酒。簡単なだけに作り方が肝心で、出来上がりに違いが出てきます。今回は、外でも簡単に楽しめる、おいしい黄金比ハイボールの作り方を紹介します。
お話を聞いたのは、カクテルの街・宇都宮でBar Maronを営む、マスターの栗山剛さん。美味しいハイボール作りのコツを伺いました。
屋外でも美味しいハイボールを作るポイント
美味しいハイボールとは、①炭酸がしっかりときいていること ②十分に冷えていること ③すぐに氷がとけて薄くならないこと。気温が高い屋外の場合、とくに②と③に気を配る必要があります。ポイントをおさえてさっそく実践です!
作り方① 氷をグラスいっぱいにパンパンに入れる
まずは、氷をグラスにパンパンに詰め込みます。屋外では、暑い季節など気温によっては想像以上に早く氷は溶けてしまいます。多めの氷を用意しましょう。
また氷の質も重要。白く濁っている氷は塩素などの不純物が混じっていて、ウイスキーの香りを邪魔してしまいます。コンビニなどで手軽に入手できるので、できるだけ透明な氷を用意しましょう。
栗山氏
まずウイスキーを入れる前に、グラスを冷やすために中の氷をマドラーなどでかき混ぜます。
少しずつ氷が溶けて沈んでいくので、減った分氷を足していきます。溶けた水は必ず捨てましょう! この水が残っていると出来上がりが薄くなってしまいます。
少しずつ氷が溶けて沈んでいくので、減った分氷を足していきます。溶けた水は必ず捨てましょう! この水が残っていると出来上がりが薄くなってしまいます。
栗山氏
かき混ぜる目安はグラスがしっかり冷えるまで。グラスは素材によって特性が異なります。
薄いグラスは冷えやすく、ぬるくなりやすいです。また、反対に厚さのあるグラスは一度冷えればある程度冷たさをキープできます。
薄いグラスは冷えやすく、ぬるくなりやすいです。また、反対に厚さのあるグラスは一度冷えればある程度冷たさをキープできます。
作り方② ウイスキーを入れてマドラーで混ぜる
グラスが良く冷えたらウイスキーを注ぎ入れます。またここでも、しっかりかき混ぜてウイスキーの温度を下げておくことが重要です。ウイスキーが常温のままだと、温度の差によって、後から入れる炭酸水の炭酸が抜けやすくなってしまいます。
ウイスキーと炭酸水はクーラーボックスに入れて持ち込み、それぞれ十分に冷やしておきましょう。
栗山氏
炭酸が抜けないコツは、グラス、ウイスキー、炭酸水の温度を揃えてあげることです。
屋外では、それぞれ素材の温度が変わりやすいです。可能な限り管理して、難しい場合は氷でしっかり冷やしてあげましょう。
屋外では、それぞれ素材の温度が変わりやすいです。可能な限り管理して、難しい場合は氷でしっかり冷やしてあげましょう。
作り方③ 炭酸水を注ぐ
次に炭酸水を注ぎ入れます。このとき、ウイスキーと炭酸水の分量は「1対3.5」を目安に。この比率で作ることで、しっかりとウイスキーの味と香りを感じて美味しいハイボールになります。
お好みによってソーダの分量を3から4になるように調整しましょう。
栗山氏
水割りやハイボールは、自分にとって薄すぎても濃すぎても美味しくないものです。基本の量を目安に、少しずつウイスキーと炭酸水の分量を変えて試して、自分好みの濃さを見つけましょう!
炭酸水は氷にあてず、グラスのへりに沿わせて、優しく少しずつ注ぎます。このとき炭酸水を直接ウイスキーに注ぐことが重要です。氷にあててラフに注ぐと、せっかくの炭酸が抜けてしまいます。
栗山氏
炭酸水を注ぎ終わったら、最後のステアはほんのひと回し。糖分がないアルコールは自然とグラスの中で上にあがってきて炭酸水と混ざります。少しだけ氷を持ち上げてやるような要領でやるといいでしょう。
作り方④ レモンピールを振りかけて完成
最後にグラスの上で、レモンピールを軽くひねって香りづけ。飲むときグラスを口に近づけると、レモンの香りがふんわりとして、リッチな味わいになります。
栗山氏
ウイスキーの香りを損なわないためにも、レモンピールを軽く絞るのはグラスの上で。サワーのように、レモンの実の果汁を入れてしまうと味が強すぎて、ウイスキーの風味を消してしまいます。
キャンプで美味しさ爆発!アレンジハイボール
王道のハイボールの作り方を紹介してきましたが、ウイスキーと炭酸水だけのシンプルなハイボールはアレンジも多彩!冷凍フルーツを使ってお手軽アレンジ「フルーツハイボール」
こちらの方はハイボールに冷凍のブルーベリーをIN。見た目が鮮やかでとても美味しそう! 甘みが加わることで、女子も飲みやすいかも。最近はコンビニでも冷凍のフルーツが売っているので入手しやすく、アレンジをキャンプで楽しむのにいいですね。
割るもので変化!定番コークハイ
ハイボールアレンジでは昔からある定番! コーラで割ったコークハイ。プラスするだけでなく、炭酸そのものを変化させて楽しめるのもハイボールの魅力です。ほかにも辛口のジンジャーエールやオレンジ味の炭酸「オランジーナ」でウイスキーを割ったハイボールも。いろんな炭酸を持ち込んで、みんなで試してみましょう!
低カロリーでアレンジも豊富!ハイボール、オススメです
キャンプでは、自然とお酒の量も食べる量も増えてしまいがち。ハイボールはカロリーを抑えられるので、健康を気にされる方にもオススメです。
今回、お話しを伺ったBar Maronの栗山さんは、バーボンウイスキーのハイボールをオススメされていました。バーボンウイスキーの特徴は、トウモロコシ由来の甘みがあって、ハイボールにしても炭酸に負けないしっかりとしたウイスキーの味わいが出ます。ぜひお試しください!
執筆:高久浩一