キャンプで凝った料理なんてするべき?
キャンプ料理の魅力その① いつもと同じ料理でも数倍おいしく感じられる
普段と同じレシピでも不思議と格別おいしく感じられるキャンプ料理。もちろん調理器具や火元の違いなど理由を挙げればキリがないですが、きっと360度自然に囲まれた環境がなせる業でしょう。キャンプ料理の魅力その② それ自体が目的にもなる充実さ
普段料理する人もしない人も、キャンプでしかできない料理がきっとあるはず。焚き火や炭を利用したBBQ、また遠慮なく燻煙くゆらせる燻製、自宅でできない料理に挑戦するのもきっとキャンプの醍醐味。キャンプ料理の魅力その③ せっかくだからその地の食材を堪能しよう
キャンプ場となるエリアには必ずといっていいほど名物とも呼ぶべき地場食材が発見されます。キャンプ場へ向かう道中、道の駅にでも寄ってみれば一目瞭然。その価格設定に、あっと驚くほど大きな野菜や新鮮な肉、さっき揚がったばかりの魚なども目にするでしょう。その場で得た食材をすぐに調理する、これぞキャンプの魅力ですね。
とはいえビギナーキャンパーが3食を完全に自炊で賄うのはなかなかハードルの高いところ。筆者の3食自炊キャンプ経験談を記したいと思います。
3食自炊キャンプ ~ある1泊2日のタイムスケジュール~
ある週末、例年より少し肌寒い曇天に筆者は「北軽井沢スイートグラス」にて1泊2日の3食自炊キャンプを敢行しました。13:00 現地到着:現地に着くやいなや小1時間ほどのテント・タープ設営が始まり、無事仕上がったマイサイト。
14:00 炭おこし:調理の要とも言える炭おこしの時間。慣れればわずか15分で明々と燃える炭火が準備できます。
14:15 昼食:火元の準備も万端、遅い昼食の準備を開始。この日は使い馴染みのスキレットでつくる「自家製ピザ・マルゲリータ」。
所要時間は30分と短時間ながら、期待をはるかに超えた焼き上がりに満足です。
15:30 くつろぎタイム:ぼちぼち片付けをしながら、予想以上に広いキャンプサイトを回遊してまわることに。秋口とはいえたくさんのキャンパーが思い思いにくつろぐ様にうっとり。
17:00 夕食準備:日も傾いてきた頃、夕食の準備に取り掛かります。この日のメニューは「camp仕込み野菜カレー」。ゴロゴロ野菜を炭火でグリルして、ダッチオーブンに投げ込み煮込む、これぞアウトドア!なカレー。残念ながら光源の少なさから写真に収めることができず。。2時間ほど煮込みはしましたが、仕込みにかかるのはほんの20分ほど。時間が美味しくしてくれるメニューですね。
19:00 夕食&晩酌:夕食&焚き火を見つめながらグラスを傾けるアルコールタイム。夜去から降り出したあいにくの雨で冷え切ったカラダにホットサングリアとラムチャイを流し込みながら気づけば21時過ぎ!それでは、早めの就寝とします。
7:00 起床&朝食:キャンプの朝は早い!テントを打つ雨足に起こされ、重い腰を上げて朝食の準備に取り掛かります。カラダを温めるにはゴハンが一番!この日は昨晩の残りもののカレー・ピザ生地と、現地でいただいた卵を使って「カレー・カルボナーラ2種のカルツォーネ」をスキレットで焼きました。出来合いを包むだけ、わずか20分で仕上がる朝食の焼き上がりを待ちながら、朝からビール。
10:00 サイト引きあげ:なかなか上がらない雨に観念してこの日は早めのキャンプサイトのお片付け。悪天候でほとんど何もできませんでしたが、充実した3食のキャンプ飯に満足した帰路でした。
キャンプサイトでバタバタしない、スムーズな3食自炊のコツとアイテム紹介します!
先ほど紹介した筆者の体験のように、割と凝ったものをつくりたくなるのがキャンプ料理の性。とはいえ凝った料理は得てして時間がかかる。。
そこで、特にビギナーキャンパーへこれだけやると楽になるコツとアイテムを紹介します。
1.下ごしらえのススメ
炊事場も水回りも充実していないキャンプサイトでは、食材の汚れ落としやカットなどの下ごしらえが思いのほか大変です。そこで筆者がオススメするのは、あらかじめ計画された食材や定番ものについて、自宅である程度下ごしらえして持って行く方法。当たり前と言えば当たり前ですが、やるとやらないでは現地での手間が段違い!そこで重宝するのが、以下アイテム。例えば、カレーやシチューには皮をむいた玉ねぎや人参をスタンディングタイプのジップロックに並べて持参したり、おでんをつくる際はゆで玉子をホーロー製タッパーにこのように並べたり、下ゆでした大根をジップロックに詰めてみたり。実は先ほど紹介したピザ生地は発酵ののち冷凍し、カレーの具材はカットしてジップロックへ、すべて下ごしらえ後キャンプ場へ持参しています。
このタッパーやジップロックの素晴らしいところは、液体やにおいを漏らさないその密封性。ホーロー容器はその頑丈さからやわらか食材を運ぶのに適し、ジップロックは、残り物を持ち帰るにも便利、水を詰めて凍らせば保冷剤の代わりにもなる、キャンプに欠かせない料理アイテムです。
液体とニオイが漏れない バルブ付き密閉ホーロー保存容器 大 約幅19×奥行23.5×高5cm
出典:無印良品
ジップロック スタンディングバッグ ダブルジッパー 8枚入
そのほか、カレーの隠し味やおでんつゆのあわせ調理料などを持参するには、こちらの密閉ボトルもオススメ。
nalgene(ナルゲン) 広口丸形ボトル250ml 90508
2. 後片付けのススメ
散々盛り上がったあとの後片付けが億劫なのは普段もキャンプでも同じこと。ましてや、夜も更けた闇に浮かぶ蛇口から出る水の冷たいこと。これでは食器洗いもはかどりませんよね。こんなときはあらかじめ洗浄液に漬け置きしておくことをオススメします。水と一緒に自然にやさしい洗剤を、ウォーターバックを張って。特に肉類の調理後やBBQを楽しんだ後の取り分け小皿など、油分の多いものは、漬け置きをするだけで汚れの落ち具合に大きな差がつきます。使用する水も節約できて一石二鳥。個人的にオススメなのは、肌にもやさしいこの洗剤。
フロッシュ 食器用洗剤 アロエヴェラ ミニボトル 125ml
シートゥサミットキッチンシンク
コンパクトに折り畳みできるので、持ち運びにも便利ですよね。
シートゥサミット キッチン・シンク
ユニフレームのシンクを検討していたのですが、少し小さく感じたことと、値段が高いことで迷っていました。こちらはキャンプで使った食器・ライスクッカーなどの鍋類もガンガン入れて一度にまとめて運べ、洗えます。
出典: Amazon
3. アレンジのススメ
そして最後に。3食すべての食材を準備し、一から調理をするのはいくらベテランでも骨が折れるもの。たとえば、ツマミにつくったアヒージョのオイルをそのままパスタのベースにしたり、おでんの残りにみそを溶かしてほうとうを茹でる、こんなリメイクレシピはキャンプの場でも重宝します。筆者の経験談でも、昨晩の残りをアレンジして簡単に朝食をつくりました。
また、筆者もよく使うこのホットサンドメーカーは、昨晩の残りなら和洋問わず、缶詰系などもただただ挟めば早起きの朝にもってこいのモーニングをすぐに用意できるすぐれもの。上下が分離するため、小さなフライパンとしても活用できます。
Coleman(コールマン) ホットサンドイッチクッカー 170-9435
スムースな自炊キャンプはエコキャンプでもある!
上記で紹介したコツを実践すると、手間が減ってキャンプで過ごすフリータイムが増えるのはもちろん、自ずとゴミや洗い物も減り、自然や環境にやさしいキャンプとなることでしょう。年に何度も楽しみたいキャンプだからこそ、日頃からエコ意識を持ちたいですね!みなさんもぜひお試しください。