軽量な焚き火台の勢いがすごい!
キャンプ道具はなるべくコンパクトに済ませたい。そう考えているキャンパーの方も多いと思います。そんなニーズに合わせて各社からコンパクトで軽量な焚き火台が多数リリース。その勢いはますます加速しています。しかし、”小さくなる”というのは、何かの機能を犠牲にしている場合も多いので注意が必要。
今回は、失敗しない焚き火台選びのために3つの視点をご紹介しつつ、おすすめの有力候補をチェックしていきましょう!
”軽量”以外に考えるべき3つの視点
①薪が入る大きさかどうか
焚き火台の軽量コンパクト化を追求した場合、サイズは小さく、強度が削られていくのが自然な流れ。その際に注意したいのは、使用できる薪の大きさ。コンパクトを追求し過ぎてしまい、小枝しか燃やせない焚き火台ではソロやハイクといった用途に限られます。
ファミリーやグループキャンプで楽しむ大きめの薪を燃やしたいなら、薪のサイズ感を気にしたいところ。市販される薪の長さは35~40cmの長さが一般的です。焚き火台のサイズはこの薪の長さ、35cmを基準として意識しておきましょう。
それでもコンパクトな焚き火台を使いたいという場合、薪の長さを調整できるようナイフやナタを準備すると良いでしょう。
②焚き火調理ができるかどうか
火を眺めて楽しむのが焚火ですが、同時に調理用の火力にもなるのが焚火。もし焚き火台で調理を想定しているなら、調理にマッチしたスペックかどうかのチェックは必須です。専用網はあるか、ゴトクを設置できる仕様か、重要な部分なので忘れずチェックを。
またダッチオーブンや鍋など重たい調理器具などを使用する場合、焚き火台の耐荷重を把握しておきましょう。
もしも「耐荷重の低い軽量焚き火台一つだけで済ませたい!」そんな場合、トライポッドや焚き火ハンガーを用意して吊るせば問題をクリアできます。ULとアイアン系が混在した男前サイトの出来上がりです。
永く使えるかどうか。
そして忘れてはいけないポイントが”耐久性”。焚き火台の価格はスペック向上と共に上昇する傾向にあります、なるべくロングスパンで使用できるアイテムを選びたいところです。とはいえ軽量性と耐久性は反比例します。例えばスノーピークのベーシックな焚き火台、重量級ではあるものの高い耐久性が魅力ですよね。
軽量な焚き火台の耐久性が低い場合でも、メーカーで保証があったり、パーツ交換が可能なら長期的に使用できる焚き火台といえます。この視点は他のアイテム選びにも通じる重要なポイントですね。
【1kg以下】調理も焚火もバランスの良い3アイテム!
それでは、上記3つの視点を踏まえた上でおすすめできる厳選セレクトアイテムをご紹介します。軽量な焚き火台の先駆け!「モノラル ワイヤーフレーム」
デビューと同時に焚き火台シーンに衝撃を与えたモノラルのワイフレームもまだまだ現役。火床は皿状になる難燃生地のクロス。オープンな状態なので長い薪でも太い薪でも耐荷重の範囲内ならどんな薪でも使用可能。専用ゴトクを装着すれば調理にも対応。耐荷重は3kgあるため鍋料理などの調理にも最適。クロスの火床が消耗しやすいという点がありますが、交換用のメッシュ火床がリリースされているので長期的に使用できる焚き火台といえます。
モノラル ワイヤフレーム
●サイズ:展開時=W36×H28cm、収納時=φ9×L35cm
●重量:980g
●素材:特殊耐熱クロス、ステンレススチール
●重量:980g
●素材:特殊耐熱クロス、ステンレススチール
これまでの軽量焚き火台シーンをけん引してきたモノラルですが、最新焚き火台戦線でも新たなアクション。ワイヤフレームをさらに軽量化しワイヤーフレームライトとしてリリース。
調理向きではないものの、焚き火だけ楽しむモバイル焚き火台としては有力な選択肢の一つです。
これも定番!「ピコグリル398」
デザインも組み立て方も、名前までもユニークなピコグリル。火床はシェルと名づけられたプレートを曲げて組む仕様。シェルは湾曲した面で薪を受け止める構造。ゴトクとの間にスペースが開いているため長い薪でも使用OK。「スピット」という串形のユニークな専用五徳はある意味置くだけ。自由に配置できるため調理の幅が広がります。
ワイヤー類は細いものの、火床の部分にシェルを採用しているため強度面もクリア。
ピコグリル 398
●サイズ:収納時=33.5cm×23.5cm×1cm、組立時=38.5cm×26cm×24.5cm
●重量:約450g
●素材:ステンレス鋼
●重量:約450g
●素材:ステンレス鋼
18年の新作!超・軽量「パーゴワークス」
パーゴワークスが満を持して焚き火台戦線に参戦した”忍ばせて行動できる”焚き火台。火床はほぼフラットなタイプ。ゴトクとの隙間に入る薪なら長い薪でも問題なく使用できます。耐荷重は2kgと調理の幅は限られますが、山岳の山飯や湯沸かし程度なら十分活躍してくれます。
クラス最軽量の軽さをうみだしている細いフレームだけを見ると若干の頼りなさを感じるものの、垂直なパイプフレームに差し込むというシンプルな構造がカバーしています。
パーゴワークスニンジャファイアスタンド
●サイズ:収納時=360×360×280mm、組立時=390×直径約60mm
●重量:約280g
●素材:ステンレス
●重量:約280g
●素材:ステンレス
【1kg以下】調理向きの2台
続いては、調理に向いている2アイテムをご紹介します。2〜3人にぴったり!「UCO ミニフラットパックポータブル グリル&ファイヤーピット」
長い薪は入らないものの2〜3人で使うにはジャストなサイズ感。しっかりハマる専用ゴトクもあり、グリル機能も便利。収納方法がシンプルで使い勝手が良く、デザイン面もキャラが立っているため愛好者増殖中です。
ユーコ ミニフラットパックポータブルグリル&ファイヤーピット
●サイズ:収納時=24.1×17.8×20.3cm、組立時=27×18×3cm
●重量:約832g
●素材:ステンレス
●重量:約832g
●素材:ステンレス
対荷重もしっかり10kg!「笑’s B-6君」
こちらは焚き火台に初めに革命を起こした”元祖軽量コンパクト焚き火台”といえるB6君。デビューからそろそろ10年近くたつ現在でもモバイル性能は現役。長い薪は扱いづらいものの、対荷重10kgという強度があるため調理用としても活躍してくれます。
笑's B-6君
●サイズ:収納時=約181mm×122mm×18mm、組立時=約215mm×122mm×165mm
●重量:約500g
●素材:ステンレス
●重量:約500g
●素材:ステンレス
【1kg以下】焚火をガンガン楽しむならこの2台
続いて、調理にはやや不向きですが、焚火をガンガン楽しめる2つの焚き火台をご紹介します。炎を見るだけなら充分!「ユニフレーム ファイアスタンド2」
大きさは一辺40cmと十分なサイズ感。調理できるゴトクはないものの、炎を眺める焚火が目的なら充分なスペック。似ている商品も多数ありますが、信頼のユニフレームというブランドという間違いないアイテムです。
ユニフレーム ファイアスタンド2
●サイズ:収納時=直径60×570mm、組立時=400×400×高さ300mm
●重量:約490g
●素材:ステンレス
●重量:約490g
●素材:ステンレス
完全受注生産。レア度も高い「マニカファクトリー」
軽くて使えて、さらに人とかぶらない焚き火台がほしい! そんな方にはマニカファクトリーが狙い目。2016年始動のガレージブランドによるハンドメイド作品というレア度は高なアイテム。プレートを採用したフレームなため、ワイヤー系よりも強度が期待できそうな点もポイントです。
【スペック】
●サイズ:展開時=縦幅320mm×横幅355mm×奥行き330mm 、収納時=縦430×横60mm×奥行き60mm
●重量:約700g
●素材:ステンレス
購入はこちら
1kg以上の”準”軽量な焚き火台も
惜しくも1kg以下カテゴリには入らなかったアイテムにも魅力ある焚き火台があります。そもそも焚き火台の重量は1kg以上あるのが通常でした。「とにかく軽量!」という視点にこだわらないキャンパーの方なら、まだまだチェックすべき焚き火台がありますよ。
スノーピーク 焚火台 S
●サイズ:収納時=350×410×25mm、組立時=270×270×210mm
●重量:約1.8kg
●素材:ステンレス
●重量:約1.8kg
●素材:ステンレス
UCO フラットパックポータブルグリル&ファイヤーピット
●サイズ:収納時=34×25.4×28.5cm、組立時=37.5×27×3.5cm
●重量:約1.75kg
●素材:ステンレス
●重量:約1.75kg
●素材:ステンレス
DOD 秘密のグリルさん
●サイズ:収納時=W42×D13×H7.5cm、組立時=W47×D47×H25cm
●重量:約2.2kg
●素材:ステンレス
●重量:約2.2kg
●素材:ステンレス
軽量な焚き火台戦線が熱い!
いま軽量コンパクト焚き火台シーンが熱い。元祖ともいえるB6君も現役、”ワイヤフレーム”という革新を起こしたモノラルもニューアイテムを投入。新勢力は新たなデザインとULのテクノロジーを駆使して追撃!今まさに軽量焚き火台史に残るサードインパクト到来中。初めて焚き火台を買う方はもちろん、買い替えを考えていた方も狙い目のタイミングです。
The UL&Compact fire stand third impact arrival!
軽量コンパクト焚き火台サードインパクト到来!