新テントのogawa「トリアングロ」が優秀すぎる
日本ワンポールテントの先駆者の一つに数えられる名幕体「ピルツ」に代表される老舗ブランド「ogawa」。2018年は、ベルテント「グロッケ12 T/C」、トンネル型テント「アポロン」、そしてA型テント「トリアングロ」と、様々なフォルムのテントが発売されました。
どのテントもogawaの”実直さ”が伺える優秀テント!
しかし「トリアングロ」はogawaにしては珍しく変化球的な!? 優秀かつ面白いテントなんです。どんな部分が優秀で面白いのか、その魅力に迫ってみましょう!
ogawa「トリアングロ」のここがスゴイ!10の魅力
その1. タープ兼フライシートという新発想!
テントの外壁として、雨風をガードする役割を担うフライシートですが、「トリアングロ」のフライシートはタープとしても使えるビッグサイズ!インナーテントを吊り下げなければ、こちらの画像のようにタープだけとして使う事もできるんです。タープ兼フライシートという発想! ね、面白いでしょ!?
その2. まるで大型のレクタタープのようなフライシート
そしてこのフライシートですが、サイズが大きい! 410×530cmもあり、まるで大きなレクタタープです。奥行きが530cmもあるタープって、かなり大きい部類。たとえば、類似の他タープたちとサイズ比較してみると……。●スノーピーク「HDタープシールドレクタ」415×340cm(6人用)
●タトンカ「タトンカタープ 1tc」425 x 445 cm
幅410cmは同じようなサイズ感ですが、奥行きは相当に長いことが分かりますね。
その3. ちょうどいいサイズの家族向けテント
トリアングロは、抜群のサイズ感でリビングと寝室の仕分け方も絶妙。張り網を含め、もちろん区画サイトで問題なく設営OKです。スペック上での収容人数は5人とのことですが、すこし余裕を持たせるならカップルや、3〜4人家族にこそちょうどいいサイズ感ですよ!
その4. 4面メッシュで夏は涼しく快適
インナーテントの前後がメッシュというのはよくありますが、トリアングロは4面、つまり全面メッシュ!雨風のガードはフライシートにしっかり任せて、インナーテントは居住空間の快適さを重視して作られています。これならしっかり風が通り、寝苦しい夏の夜も快適。やはり湿度の高い日本の気候を知りつくすogawa……さすがです!
さらに、インナーメッシュにはコットンのパネルが付いていて、左右のジッパーで開閉できる仕組み。
上部のトグル(フック)は外さずにジッパーのみ開けると視界は遮りつつも、隙間からゆるく風を通すことも可能です。
その5. インナーテントは「前面」と「背面」で素材が違う
部位で素材を使い分ける点で最近有名なのがDODの「タケノコテント」。屋根部分がT/C素材で、壁部分がポリエステル素材という仕様です。「トリアングロ」のインナーテントの場合は、前後で素材が分かれています。前面の素材は、遮光性や通気性の高いT/C素材。これは使用頻度の高い入り口の耐久性を上げたり、テント内部を涼しくさせる効果が期待できそう。
そしてフライシートの半分より後ろがインナーテントという配置なため、背面は雨の吹込みに考慮し防水性の高いポリエステル素材を使用。この気配りがたまりません!
その6. グランドシートが取り外せるのでコット寝も可能
写真のように、インナーテントのグランドシート部分が取り外せるので、コットを持ち込んでの土間スタイルもOK! さまざまなキャンプスタイルに柔軟に対応できます。ね、優秀でしょ!その7. 【裏技?】他のタープでも使えちゃう
こちらはテンマクデザインの「焚き火タープTCレクタ」に「トリアングロ」のインナーテントを吊り下げている様子。このように、手持ちのタープと組み合わせて使えるのは嬉しいですね。その8. ファミリーサイズのタープ&テントのセットで総重量が約13kgは相当軽い!
テントとタープがセットになっているトリアングロ。総重量に注目してみます。たとえばコールマン「タフドーム3025」はグランドシートなど合わせて重量13kg。そこに「XPヘキサタープ」を合わせた場合、プラス7.6kgで合計20.6kg。ですが「トリアングロ」は2点セットで12.9kg。もちろん収納サイズもその分コンパクトに。こうして考えてみると、相当な重量と積載スペースの節約になりますね。
その9. 設営&撤収でテントが濡れない!
雨天時では、他のギアを濡らさないためにも、設営ならタープが先、撤収なら最後に片付けるのがセオリーです。トリアングロは必然的にその順番で設営&撤収をしなければならないので、雨天時でも慌てずに準備をすることができるはず。
その10. 使っている人は少ないので被らない
2018年売り出したばかりのテントなので、まだ絶対数が少なく人と被りにくいのも嬉しいポイント!もし他の人と被りたくなければ、「トリアングロ」を候補に入れてみてはいかが? 混雑しているハイシーズンは威力発揮です。
ogawa トリアングロ
●使用サイズ:フライシート/最大サイズ535cm・奥行き530cm・幅410cm・高さ230cm、インナーテント/奥行き220cm、底辺幅300cm・高さ200cm
●収納サイズ:80×40×30cm
●重量:総重量(付属品除く)/12.9kg 、フライ/3.5kg、インナーテン/5.2kg、ポール/4.2kg
●素材:フライ/ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)、インナーテント/ T/C・ポリエステル68d、グランドシート/ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)、メインポール/アルミφ34mm×2・フロントポール/アルミφ25mm
●付属:グランドシート、張り綱、アイアンハンマー、スチールピン、収納袋
●収納サイズ:80×40×30cm
●重量:総重量(付属品除く)/12.9kg 、フライ/3.5kg、インナーテン/5.2kg、ポール/4.2kg
●素材:フライ/ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)、インナーテント/ T/C・ポリエステル68d、グランドシート/ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)、メインポール/アルミφ34mm×2・フロントポール/アルミφ25mm
●付属:グランドシート、張り綱、アイアンハンマー、スチールピン、収納袋
気になるポイント2つ
ここまで良いことばかりをお伝えしてきましたが、「トリアングロ」を冷静に見て気になる点を2つ発見。これがクリアできれば購入の道は近い!?① 少し値段が高い……
ogawaの公式サイトでの価格は99,360 円(税込)。少々!? お高いですね。先ほど重量で比較したコールマン「タフドーム3025」の価格は42,984円(税込)ほど。同じ収容人数でも2倍以上の価格差があります。
しかし機能や、信頼のおけるogawaブランドであることを考えると……ここは個人差のあるところ。
② インナーテントは吊り下げ式なので自立はしない
構造上、フライシートからの吊り下げ式なので、インナーテントのみでは自立はしません。フライシートや別タープなしの使用はできないという点をどう捉えるか、自分のキャンプスタイルと相談してみてくださいね。また、似たようなフォルムで自立できるテントだとノルディスクの「Faxe 4」などがあるので、それぞれ単体で使いたい方はこちらも検討してみては?
ogawaの「トリアングロ」が気になる!
ogawaの「トリアングロ」が、ユニークで優秀テントなのがお分かり頂けたでしょうか?タープのような大きいフライシート、素材を使い分けている点、4方向メッシュのインナーテントと、どれをとってもよく考えたなと唸ってしまう工夫が随所に見られます。
気になる方はぜひ実物を見に行きませんか?
Let’s go see ogawa’s “Torianguro”!
ogawaの「トリアングロ」を見に行こう!