コットとエアマットが合体!?進化系コットが超快適らしい
近ごろキャンプ用ベッドの「コット」が進化していることをご存知ですか? なんとエアマットを内蔵しているものが増えて来ているんだとか。今回はコットの新時代を感じさせる、3ブランドのアイテムをフィールドレポートしていきます!
エアマット式コットの「期待できるメリット」&「気になる点」
実際に使う前にまず、エアマット式コットに「期待できるメリット」と、「気になるポイント」を整理してみます。▼期待できるメリット
・エアが入るので、一般的なコットより寝心地がよさそう
・別途、マットを用意しなくてもいいので荷物が減るはず
▼主な気になるポイント
・収納サイズが大きくなってしまいそう
・エアを入れるのが面倒?
・価格は高めなのでは?
などなど。使ってみないことには、気になることが多いですよね……。価格は商品により差がありますが、エアマット式コットは同ブランド内のコットと比べると高めの価格設定。自身のキャンプに取り入れるかは、機能面を見てからにした方がよさそうです。
その他の気になる点はレポートをしながら確認していきます。
今、気になる3つのエアマット式コット
今回実際にレポートするエアマット式コット代表3選手はこちら!①DOD「ハンペンインザスカイ」
②フィールドア「エアーコンパクトコット」
③イグニオ「フォールディングベッド」
同じようなコットに見えますが、どのような違いがあるのかさっそく使ってみましょう。
多少高くても寝心地重視の人にオススメ!DOD「ハンペンインザスカイ」
アイデア満載のギアがたくさん出ているウサギのロゴでお馴染み「DOD」。かわいらしいデザインも魅力的ですが、機能性も期待大。そんなDODから出たエアマット内蔵のコットが「ハンペンインザスカイ」です。最上級の寝心地を実現したキャンプ用ハイコットとして発売されています。
収納サイズ&設営サイズは?
収納時のサイズは約44×25×22cmで、重さは約5.9kg。専用のキャリーバックでオシャレに持ち運べます。ただ、大きさは一般的なコットに比べると正直大きく重め。長時間ギアを運ぶ必要があるフィールドでのキャンプスタイルには不向きそうですが、クルマ乗り入れOKのキャンプ場で使う分には問題ありません。
寝心地に左右する横幅は約78cm(縦190×高さ39cm)で、かなり広々としています。快適なコットとして有名なヘリノックスのコットワン コンバーチブルが幅68cmということからも、かなりワイドな作りだということが分かります。
高さはちょうどベンチとしても使える高さです。
身長165cmの女性が実際に寝てみると、左右に大きく余裕が。このゆとりがあるだけで本当に寝やすい……。ちなみに180kgまで耐えられる強度も持ち合わせています。
設営の手間は?
設営はマットとサイドフレーム2本、メインフレーム3つを組み立てるだけ。サイドフレームを左右のスリーブにセットしてから、空気を入れていきます。ハンドポンプが内蔵されているのでお手軽で、およそ3分で膨らみました! 別途エアポンプを用意しなくていいのは嬉しいですね。
あとはメインフレームを取り付けるだけ。メインフレームは脚の部分を収納した状態で使うとローコットのように低くできる仕様。
設営はエア注入も含めて合計5分ほどで完了しました。
マットの厚み&沈み込みは?
マットの厚みはエアを入れると約5cmと、なかなかのボリューム。一般的に4cm以上から寝返りのストレスが減ると言われているので十分です。寝転がってみるとけっこうな沈み込み。体を包むようにマットが受け止めてくれます。
ちょっと寝転がっただけでも、あまりの心地よさに眠りそうになりました。さすが「ハンペン」と名前に入っているだけあり、フカフカです。
3WAYのアレンジも魅力
メインフレームの脚を折りたためば、ローコットに変身。テント内など天井が低いときに便利です。さらにフレームをすべて取り外せばインフレータブルマットとしても使えます。ハイコット、ローコット、インフレータブルマットの3WAYでの使用ができ、シーンに応じて使い分けができてお得!
キャンプで寝心地を重視するならオススメ!
クオリティが高い分、お値段もやや高めですが、キャンプで寝心地を重視している方にはオススメです。3WAYで使えて利便性も抜群なので、もしコット使いが気に入らなくてもエアマットとして使えばOK。
DOD ハンペンインザスカイ(タン)
●サイズ : (約)W78×D190×H39cm
●収納サイズ : (約)W44×D25×H22cm
●重量(付属品含む) : (約)5.9kg
●静止耐荷重 : 180kg
●材質 : フレーム アルミ合金 / エアマット TPU / カバー 600Dナイロン(PUコーティング)
●付属品 : キャリーバッグ
●収納サイズ : (約)W44×D25×H22cm
●重量(付属品含む) : (約)5.9kg
●静止耐荷重 : 180kg
●材質 : フレーム アルミ合金 / エアマット TPU / カバー 600Dナイロン(PUコーティング)
●付属品 : キャリーバッグ
DOD ハンペンインザスカイ(ブラック)
●サイズ : (約)W78×D190×H39cm
●収納サイズ : (約)W44×D25×H22cm
●重量(付属品含む) : (約)5.9kg
●静止耐荷重 : 180kg
●材質 : フレーム アルミ合金 / エアマット TPU / カバー 600Dナイロン(PUコーティング)
●付属品 : キャリーバッグ
●収納サイズ : (約)W44×D25×H22cm
●重量(付属品含む) : (約)5.9kg
●静止耐荷重 : 180kg
●材質 : フレーム アルミ合金 / エアマット TPU / カバー 600Dナイロン(PUコーティング)
●付属品 : キャリーバッグ
固めの寝心地が好みの方にオススメ!フィールドア「エアーコンパクトコット」
愛用キャンパーが急増中の、コスパ抜群のギアを展開する「フィールドア」。CAMP HACKにもたびたび登場している人気ブランドからは、「エアーコンパクトコット」というエアマット式ローコットがリリースされています。収納サイズ&設営サイズは?
まず収納時のサイズは約13×37.5×18cmでコンパクト。そして重さは約2.8kgとまずまず軽量。画像のように持ち運びしやすい形状も、使いやすい印象を受けました。設営時のサイズは約64×190×17cm。いわゆるローコットなので、ベンチ使いは望めなさそうですね。
横幅は身長165cmの女性が寝転がってぴったりなサイズ。このくらいの幅があれば寝るのに十分ですが決して“ゆったり”ではありません。
設営の手間は?
組み立てるのはマット、サイドフレーム2本、メインフレーム4本。まずはサイドフレーム2本を左右のスリーブに差し込みます。
次にメインフレームをサイドフレームに4本取り付けます。脚の固定法が変わった仕組みで一瞬戸惑いましたが、説明書を読みながらやれば難なくできました。
サイドフレームにメインフレームのパーツをかませてテンションをかけます。
最後にDODのときと同じように内臓のエアポンプを押して空気を入れていきます。そこまで多くの空気が必要ではないので、1~2分くらいで終了。全体合わせて4分ほどで設営完了です。
マットの厚み&沈み込みは?
マットの厚みは約5cm。枕の箇所がやや厚くなっており7~10cmくらいの膨らみです。沈み込みはほとんどなく、ピンと張りのあるエアマット。高反発の方が寝やすいという人にはオススメです。
沈み込んだ時、メインフレームにマットが触れてしまうかと思いましたが、その心配はなし。ちなみにこのコットは150kgまで耐久できる強度があります。
固めの寝心地が好みの方はぜひ!
エアの弾力を感じる張りのあるローコット。頭の箇所が膨らんでいるから枕いらずで、より荷物の削減にも繋がりますね。なにより10,000円以下とコスパ抜群!
フィールドア エアーコンパクトコット ロータイプ
●サイズ本体:(約)190cm×64cm×17cm
●収納時:(約)37.5cm×13cm×18cm
●重量:(約)2.8kg
●耐荷重:150kg
●収納時:(約)37.5cm×13cm×18cm
●重量:(約)2.8kg
●耐荷重:150kg
エアを入れなくても機能します!イグニオ「フォールディングベッド」
アルペングループのブランド「イグニオ」は、ウッド系やモノトーン系を中心に多数のアウトドアグッズを扱っています。エアを入れられるコット「フォールディングベッド」は機能的でシックなデザインが人気のギアです。収納サイズ&設営サイズは?
収納時のサイズは約14×20×55cmと横長で、重さは約3.9kgと多少重め。ですが専用のケース付きで持ち運びはしやすく、携帯は十分可能。DOD「ハンペンインザスカイ」とフィールドア「エアーコンパクトコット」の間くらいの大きさと重さですね。設営時のサイズは約64×190×30cm。高さがちゃんとあるのでベンチとしても利用OKですし、コットの下にほかのキャンプ道具を収納することもできます。
寝転がると横幅に余裕はありません。幅と長さが、フィールドア「エアーコンパクトコット」と同じですので寝る分には問題なし。
設営の手間は?
マット、サイドフレーム2本、メインフレーム、3つのパーツを組み立てていきます。まずはサイドフレームを左右のスリーブに差し込みます。
メインフレームをサイドフレームに取り付けていきます。今回3つ目のコットを組み立てたのですが、どれも大体同じくらいの手間です。エアマット式コットだからといって、そこまで大変ってことはありませんでした。
最後に空気をお好みで入れていきます。こちらはハンドポンプが内蔵されていないので、別途用意する必要があります。今回はエアポンプを持って来ていなかったのですが、息でも1分ほどで簡単に膨らみ切りました。
マットの厚み&沈み込みは?
空気を入れた状態のマットの厚みは約7cmと分厚く、弾力もしっかりとある仕様です。マットの沈みはほぼなく高反発なので、起き上がるときや立ち上がりが楽にできます。一般的なコットの反発にエアのクッション感が追加された、まさに一体型という印象です。
エアを入れなくても使用できる!
イグニオ「フォールディングベッド」は、エアなしでも使用できるタイプのコット。シンプルなコットとしても十分機能します。もちろんエアを入れれば寝心地はよくなりますが、面倒ならそのままでもOK。荷物を上に置くときは安定しやすくなり便利ですね。
ちなみにDOD「ハンペンインザスカイ」は空気を入れないと、沈み込みが激しく耐久性に不安を感じました。
フィールドア「エアーコンパクトコット」は、エアなしでもさほど問題なく寝れます。とはいえ、DODもフィールドアも“エアなし”ではメーカーが正しい使い方としては出していないので、あまりオススメはしません。
シンプルなコットから使い始めたい方にオススメ
ほかの2つと違いエアを入れなくても使えるコット、イグニオ「フォールディングベッド」。「普通のコットの方がいいんじゃないの?」などとエアマット式コットに抵抗がある方に、どちらでも対応できるのでかなりオススメできます!公式HPでも現在売り切れ中なので、使用してみたい方は随時HPをチェックしましょう!
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エアマット式コットで荷物削減&寝心地アップ!
いかがでしたか? コットとインフレータブルマットを別々で用意しているキャンパーの方には、エアマット式コットは便利なアイテムではないでしょうか。荷物の削減に繋がりますし、今回紹介したアイテムはどれも寝心地がとてもよかったですよ!