鉄板市場に新たな刺客参入!?
ソロキャンパーを筆頭に注目度急上昇中のコンパクト鉄板。その人気ぶりも手伝って各メーカから続々と販売されていますが、持ち運びやすさという点ではどれも甲乙つけがたく、選びあぐねている方も多いのではないでしょうか?
ひときわ気になるアイテムこそが「男爆鉄板」
数あるコンパクト鉄板の中でもイチオシなのが「男爆鉄板」。その理由はソロキャンプでも手軽に鉄板料理が楽しめるというのはもちろん、使っている方も多いであろう「メスティン」との相性が抜群なんです!
調理・携行性ともに料理を快適にしてくれること間違いナシの注目の鉄板、さっそくレビューしていきます。
ノーステーキ・ノーライフなキャンパー必携!「男爆鉄板」
男爆鉄板は大久保鉄工という会社から販売されていて、実績40年以上の職人によりひとつひとつ手作りされているこだわりの品。鉄を知り尽くした無骨な男の手によって作られた鉄板、それが「男爆鉄板」なんです。
ちなみにキャラ設定もツボる
鉄板を目にしたときにまず飛び込んでくるのは、インパクトある漢キャラ達。各鉄板の種類とその特徴に合わせたキャラクターがデザインされていて、必殺技「グレートデリシャスワンダフル」や趣味「読書」といった紹介も。
そんな遊び心と本気度が入り混じった独特のコンセプトも、ひそかにツボるポイントです。
鉄板の厚さやタイプも様々で、そのラインナップは驚異の全20種類。今回はその中からメスティン専用の3.2mmと6.0mmをチョイスしてみました。
鉄板の厚みの差による焼き上がりの違いやメスティンと好相性の理由など、詳細を実践レビューしていきます!
まずは3.2mmから
スペックをチェック
セット内容は鉄板・ヘラ・鉄板つかみ・専用収納袋・耐油紙。付属のヘラは金属加工の町として知られる新潟・燕三条産で、取っ手は「大久保掴み」というオリジナルの自社製。メインドインジャパンのこだわりが行き届いた高品質です。
肝心の鉄板は、鉄工業界40年の熟練技によって生み出された本格仕様。バーナーはもちろん焚き火調理もOKで、使い込むほど油がなじみ、より丈夫な鉄板へと育て上げる楽しみもあります。
特徴は4辺の曲がったフチ。曲げて立たせることによって油が落ちにくい設計になっているので、テーブルや地面などが汚れるのを極力防ぐことができます。
使う前はシーズニングを
スキレットやダッチオーブンと同じように鉄板の錆対策として植物性オイルが塗られているので、使用前はシーズニングが必要です。中性洗剤でしっかり全面を洗い、水分の色むらが無くなるまで加熱。
オリーブオイルなどの食物油を全体に薄く塗り、煙が出なくなるまで加熱します。
次に少し多めの油を塗って再度加熱。鉄板の色が落ち着いたら薄く油を拭いて、くず野菜などを炒めます。鉄板が冷めたら中性洗剤で洗い、オリーブオイルなどの植物油を薄く塗り、シーズニング完了。ではさっそく食材を焼いてみます!
ステーキ肉を焼いてみた
鉄板焼きと言ったらお肉! ということで焚き火でステーキを焼いてみました。無骨な鉄板でボリュームあるお肉を焼くのは映えますね~!
コンパクト設計なだけあって重量も軽く、取り回しがかなり楽な印象です。今回焼いた150gは、この鉄板にジャストサイズ。1人前でもそこそこボリュームあるお肉を焼きたいという人に良さそうなサイズ感で、目玉焼きなら2個は同時に焼けそうです。
焼き上がりはミディアムレアの焼き加減がちょうど良く、とてもジューシーでした。
つぎは6.0mm
3.2mmと並べると・・・
基本スペックは3.2mmと同じですが、厚さがほぼ倍になったぶん重さや触り心地にも大きな違いが。厚みのある鉄板ほど蓄熱性が高くジューシーに焼けるというのが通説、これは楽しみです!
3.2mmと同じ肉を焼いてみた
比較のために3.2mmと同じステーキを焚き火で焼いてみました。火力が不安定だったもののさすがの6.0mm、鉄板が効率よく熱を伝導してくれたせいかキレイに焼きあげることができました。
焼き加減は鉄板の置き場所を変えて火力を調整し、自分好みのミディアムレアに。実際食べてみると6.0mmで焼いたお肉の方が柔らかくおいしかったです。
軽量性重視なら3.2mm、本格的な美味しをさ追求するなら6.0mmという選び方が良さそうですね。
使用後もシーズニングを
自分で育てていく楽しさも鉄板の醍醐味。長く愛用していくために使用後もシーズニングを行いましょう。基本的には最初のシーズニングと一緒で、汚れを落とした後に空焼きで水分を飛ばし、オイルを薄く塗って油膜を張って保管しておきましょう。
気になる「メスティン」との関係は?実際に収納してみた
いくつかあるラインナップのうちキャンパーにイチオシなのが「メスティン専用シリーズ」。そう、メスティンにスタッキングできるよう設計されているんです!
実際にレビューしたアイテムをメスティンに入れてみると……
この通りジャストフィット! 内寸約17×9.5cmのメスティンに約15×9cmの鉄板が入り、付属の取っ手とヘラも入れておくことができるので無くす心配もありません。
専用の収納袋に入れた状態でもスタッキングは可能。ちなみに定番のトランギア社はもちろん、ミリキャンプ・ESEE社製のメスティンにも対応しているようです。
鉄板とクッカーをひとまとめで持って行き、メスティンでご飯を炊いて男爆鉄板でステーキ肉を焼く。シンプル・イズ・ベストな男飯料理にうってつけのセットというわけです!
男爆鉄板を使って気づいたこと
今回男爆鉄板と付属品だけで焼いてみて、気づいたことが。どのコンパクト鉄板にも言えることですが、付属の取っ手とヘラだけで焼いたり炒めたりするのは、その小ささゆえ少し窮屈……。
実際にお肉を返そうとヘラを下に滑り込ませると、大事なお肉が危うく炭になるところでした。トングのような掴めるアイテムがあると安心かもしれません。
そんな注意点も工夫しつつ上手く活用したい男爆鉄板、その他の種類もいくつかご紹介しておきます。
男爆鉄板、他にもいろいろある!
ラージメスティン専用4.5mm
よりお肉が美味しく焼きあがる“黄金律”とされる、厚さ4.5mmの鉄板。鉄板が素早く加熱されることで、お肉を絶妙な焼き加減にしてくれるのだとか。こちらは一般規格の「ラージメスティン」にスタッキングできるサイズです。レギュラー3.2mm
こちらは3.2mmのレギュラーサイズ。15×17.5cmという十分な広さの焼き面があるので、メスティン専用と比べて調理も快適です。2辺を跳ね上げる加工によって、油もコントロールもしやすくなっています。フチあり9.0mm
高火力で焼き上げることのできる超極厚鉄板。男爆鉄板の中でも最も厚い9.0mm、これで焼いたらもう他の鉄板に浮気できないかも!?選び方をまとめると、こうらしい
鉄板の形状は大きく分けて「2辺曲げ」「4辺曲げ」「メスティンスタッキング」の3つ。鉄板の厚みやサイズが大きくなると重量もアップするので、オートキャンプなのかバックパックキャンプなのかなど、スタイルによっても選ぶべき種類は変わってきます。優先したいポイントで自分に合った鉄板が選べるきめ細やかさはまさに男前ですね。
こだわりの「男爆鉄板」、一生モノの予感!
使い勝手も雰囲気も良く付属品も充実、国産ならではの高品質とこれだけのスペックが揃っていながら価格は5,000円以下! このコスパの良さは、購入を後押しする充分な要素ではないでしょうか。
メスティンユーザーであれば誰もが買って損なしと太鼓判を押せる「男爆鉄板」、男女問わずブ厚いキャンパーになってみませんか?
大久保鉄工「男爆鉄板」について詳細はこちら