イケてるレザーのボトルカバーが100均グッズで作れちゃう!?
100均の素材でレザークラフトのボトルカバーができるって?ホントかなぁと思って調べてみたら、柔らかなフェイクレザーを使って、道具も全部100均で揃うとな。自作すれば好みの色で、しかも手持ちのボトルにぴったりのものができるじゃないの。これはやってみるしかない!
参考動画を見ると、レザークラフト本来の道具の使い方や、けっこう頭を使う編み方が出てきました。う〜ん、もうちょっと簡単に作りたいな。
と、換骨奪胎して作ってみたのがこれ。なかなか趣のある見た目でしょう? 試行錯誤しながらの、汗と涙の作り方記録をご紹介します。それでは、Here we go!
作り方① 型紙を作る
ボトルの型をとる
愛用のサーモスのマグボトル。7〜8年使って、あちこちに傷や凹みが目立ちます。保温機能には何も問題がないので、今回、このボトルにオシャレなカバーを作ろうと思い立ちました。さて、何色のカバーを着せてあげようかな。ワクワク。
まず、型紙を作成します。ボトルに紙を巻いて、側面の型をとります。
型紙を描く
実寸(黒線)より1.5cm外側にカット線(赤線)を引きます。これが側面のカットサイズになります。底面の型紙は3枚。それぞれ底面の直径(黒線)より、Aは2cm、Bは1cm、Cは5mm大きい円(赤線)をコンパスで描きます。これがカット線になります。AとBは底のレザー用、Cは補強のプラ板用です。
作り方② 部品を作る
フェイクレザーをカットする
ボトルに合わせて濃い青のフェイクレザーにしました。売り場には様々な色のものがありますので、お好みで選んでください。レザーに型紙を当てて、側面、底A、底Bのパーツをカットします。
ボンドで接着・組み立て
側面のレザーの四方を、内側に1cm折って、ボンドで貼り付けます。ボンドはこちら。
取り扱い説明をよく読んで使ってくださいね。
補強用のプラ板をカット
底の補強板に使うのはこれ。工作用のプラ板です。Cの型紙に合わせてプラ板をカットします。
底のパーツを作る
AのレザーとCのプラ板を重ねてボンドで接着し、ハサミでのりしろを刻みます。ちょきちょき。
だんだん作業が楽しくなってきました。
Aののりしろを内側に返して接着し、さらに上からBを被せてボンドで貼りつけます。
Bのレザーのはみ出た分を、ハサミで丁寧に切り落とします。
これで底のパーツができました。
重いものでプレス!
側面と底面を平らにくっつけるために、プレスします。本の上から重しを乗せて、完全にくっつくまでしばらく置きます。
作り方③ 穴を開ける
7mmのゲージを作る
紙に7mm刻みの目盛りを書いたゲージを作ります。この間隔で、レザーに穴を開けていきます。
穴の位置を印つけ
左右の側面、底面にゲージを当て、鉛筆の先で、レザーの端から5mm内側に、コの字型に印をつけます。いよいよ穴あけ!
さてさて、レザークラフトの醍醐味、ポンチで穴を開けていきます。使うのは、左側の2mmのポンチ。
レザーの下に古雑誌を敷き、鉛筆でつけた印のところにポンチの先をあてがい、ハンマーで叩いて穴を開けます。
底面にも穴を開ける
穴に糸を通してパーツを編んでいくわけですが、ここで問題が。側面下部と底面の穴の数が合っていないと、どちらかの穴が足りなくなって、えらいことに! きゃー計算するとか超絶面倒くさいことは大の苦手な私。側面のレザーをボトルに巻きつけ、底面のレザーを仮止めして、側面の穴に合わせて鉛筆で直に印をつけることにしました。こうすれば穴の数はぴったり合います。
トン、トン…。リズミカルに穴が開いていく感覚はクセになりそうです。
底面は間にプラ板が挟まっているので、少し強めに叩くときれいに穴が開けられます。
吊り下げ用のDカンを用意する
さて、ここで忘れてはならない大切なパーツを作ります。ボトル吊り下げ用のDカンを取り付ける、短いベルトを作ります。5cm×7cmの大きさにレザーを切り、縦に3つ折りにして接着します。
できたベルトにDカンを通して2つ折りにすると、こんな感じ。
ゲージを当てて、縦に7mm間隔で、穴を開けておきます。
作り方④ 組み立てる
使うのは毛糸用とじ針とクラフト用コード
さあ、いよいよラストの組み立て。
毛糸用のとじ針は、真ん中の12号を使います。糸はクラフト用のワックスコード。青いレザーに映りが良い、黄土色の糸をチョイスしました。糸の長さは3mほどあれば充分です。(ボトルの大きさに合わせて増減してください)
Dカンをつける
最初に、Dカンと側面を一緒に綴じていきます。糸の先を5〜6cm残して玉止めし、Dカンのベルトと側面を重ねて、裏から糸を通します。
側面の両端を突き合わせて輪にし、Dカンのベルトと一緒に、巻いていくように穴に糸を通して綴じていきます。
綴じ始めの糸の処理
裏側はこんな感じ。玉止めした糸の尻尾は、編み目の下に挟み込んで押さえ、始末します。
側面を綴じる
ぐるぐる…単調だけど、けっこう気持ち良い作業。一目ずつ完成に近づく、それがまた脳内でトリップを呼ぶ感じです。糸は最初ゆるめに綴じておき、後から引っ張って微調整するときれいに仕上げられます。
底まで綴じ終わりました。
このまま続けて底面を綴じていきます。さあ、もう一踏ん張り!
底面を綴じる
糸を廻しながら、側面と底面を綴じていきます。あとちょっとで完成!
ふ〜、全て綴じ終わりました!
最後の穴の際で1回結んで玉止めします。
綴じ終わりの始末
玉止めしたら、5〜6cm残して糸を切ります。糸の先を編み目に通し、ボトルカバーの内側から引っ張って中に隠します。全体を見ながら、糸の張り具合を調整します。
おつかれさまでした!
手数が多くて大変でしたが、それなりの出来栄えについ味をしめて、他のボトルにもカバーを作りたくなり…夜なべして作ってしまいました! そのバリエーションをご紹介します。
完成、色々作ってみた!
左:100均のボトルに、同じ色味のスカイブルーのレザーでカバーを作りました。100均で見つけたブルーの持ち手をつけて運びやすく。中:サーモスのボトルは、ASTRO PRODUCTSのカラビナでハードさをプラス。
右:いつもコーヒーを入れているボトルには、カフェラテ色のレザーを着せ、ネックストラップを装着。表側にコーヒーカップのステッカーを貼ったら、なかなかオシャレな見た目に変身。
▼ダイソー
フェイクレザークロス・1枚:108円
ワックスコード10m:108円
プラバン:108円
Dカン18mm:108円
ボンドG-17:108円
とじ針・毛糸用:108円
▼合計:648円
※ハサミ、ハンマー、鉛筆、定規、コンパス、カラビナ、持ち手等のパーツは含みません。
レザークラフト入門編として、アリかも?
この材料費なら、平気で市販のボトルカバーが買えちゃいます。でも、好みのフェイクレザーと糸を選んで、手持ちのボトルに合わせたカバー作りを気楽に楽しめるのが、なんちゃってレザークラフトの良いところ。
アウトドアで使うシーンを妄想しつつ、挑戦する価値はあると思いますよ!
Yes, you can! Try to the easiest fake leather craft.
なんちゃってレザークラフト、やってみない?
参考:100均アイテムだけで!レザークラフト始めてみませんか?