秋冬キャンプは一酸化炭素中毒に注意!
寒くなるこれからの季節、キャンプでどう暖を取るかは重要課題です。石油ストーブを持って出かける方も増えますが、そこで気をつけたいのが一酸化炭素中毒。
ガス・石油ストーブに限らず誤った火器使用で発生してしまう一酸化炭素は、思いも寄らぬ重大事故に繋がる場合もあります。
実際にあった!キャンパーの「一酸化炭素中毒体験」
まずは、秋冬キャンプで一酸化炭素中毒に陥ってしまったキャンパーの実体験エピソードをチェックしてみましょう。練炭
あと3時間ほどで燃え尽きるであろうと思い、ベンチレータと、メッシュ部を閉めてインナーテントで寝ることに。
子供をトイレに起こすため、約3時間後におきました。そこで、嫁が前室にでて子供が靴を履いているのを待っていると……突然倒れました。(意識回復後)トイレへ向かうことに。その道すがら、10歩ほどで、また急に膝から崩れ落ちた。(出典:キャンプしようよ。)
七輪
練炭や豆炭が、一酸化炭素中毒を起こして死に至る事は知っていました。でも、木炭は違うんだと思っていたんです。
夜中、トイレに行く為に身体を動かすと、息はゼーゼーいうし、心臓はバクバクで、トイレへの道、約50メートルくらいを歩く時……それはまるで夢遊病者でした。全く、自分の身体が自分ではない、コントロールできない。(出典:河童の歌声)
自覚症状のないまま中毒に陥ってしまうのが典型パターンのようです。思い込みや間違った知識も危険!
こうならないためにも、一酸化炭素中毒に関する基礎知識と防御策を頭に入れておきましょう。
一酸化炭素中毒に陥らないための「3つの知識」
未然に防ぐためには「どういう状態になったら一酸化炭素が発生するのか」を知っておくことが大事です。また、こんな症状が起きたら危険というサインも要チェック!なぜ起こる?
一酸化炭素は、狭い空間で炭を燃やしたり石油ストーブを使うと酸素が不足することで発生します。燃料の種類に関わらず「燃焼される」ものであれば、炭でも薪でも石油でも起こりうる現象です。
発生したらわかるの?
一酸化炭素は無色無臭。就寝中に中毒に陥り気づかぬまま命を落としてしまう事故が後を絶たないのも、この恐ろしい特性による部分が大きいようです。どんな症状?
頭がボーッとするという初期症状に始まり、頭痛を感じたら要注意です。他にもしびれが出たり、重症化すると意識が遠のき身動きがまったく取れなくなる場合も。一酸化炭素中毒にならないための具体策は?
まず火気類は、密閉空間に持ち込まない
これは実際に起こった事例ですが、寒いからといって閉め切ったテント内にバーベキューコンロを持ち込むのはNG。大勢で盛り上がっていると一酸化炭素に気づかないので、本当に危険!屋外に限らず、コテージやバンガローといった室内空間でも同様に注意が必要です。集団で盛り上がっていたり、寒さに耐えられなかったり、現場での判断は時に理性とは真逆の方向にいってしまうこともあります。そういう時こそ、冷静な判断が必要です。
必ず換気を
テント内で火器はどんな状況であれ使用厳禁です。それでもテント内で石油ストーブや焚き火台を使う場合は、閉め切らないこと。スカートが付いていて裾から風が出入りしないようなテントは、特に要注意です。窓の一部をメッシュにしたりベンチレーションを開けておくなどの換気対策は、定期的に確認を!
一酸化炭素警報機の使用
酸素不足にならないための対策と注意を払ったうえで併用すると安心なのが、一酸化炭素警報機。テント内の一酸化炭素を感知し、アラームで危険を知らせてくれます。ただし、電池切れや故障をしていたら……そう考えると、絶対の信頼を置くのは危険です。●材質:プラスチック
●重量:90g
●電源:単三電池×2本(別売り)
●動作環境:4~38度
●湿度:25~85%
安心をこの価格で買えるので、安いもんです。キャンプに使いますので、自己責任のもとに。
出典: 楽天
●重量 : 50g
●材質 : プラスチック、アルミニウム
●電源 : CR2032×2個
●動作温度 : -5℃〜50℃
●動作湿度 : 15〜90%
心配なら電源サイトを
そもそもの熱源を極力安全なものにしておくという選択肢も。電源サイトを利用してファンヒーターやホットカーペットなどを活用すると、危険度が下がります。一酸化炭素中毒に注意!
ストーブや焚き火でじんわりと暖を取るのも、秋冬キャンプならではの楽しみのひとつです。きちんと気をつければ、石油ストーブも大丈夫!一酸化炭素中毒には充分配慮して、快適で安全な秋冬キャンプを楽しみましょう。
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一酸化炭素中毒に注意!