新ridgeはなぜ担ぎやすいのか? 中型パックの進化し続けるスタンダードを解剖する -PR

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担ぎやすさには定評のある、ridge。1999年の誕生以来、トレイルからのフィードバックを反映して常に進化し続け、これまでも多くのユーザーを獲得してきました。そんな、中型トレッキングパックのスタンダードとも言えるridgeが、2016年に一新されました。

新モデルの ridge を前にして、その設計思想から、製品に反映された工夫の数々、そして今回の最新版で初めて実現された新しいブレイクスルーまで、ridgeのプロダクトマネージャーが「なぜridgeは担ぎやすい」と言われるのかについて、じっくりとお話しをしてくれました。彼の説明をソースにして、新生 ridge の魅力を解き明かして行きましょう。

30Lモデルのridge。このカラーはK.Blue。

30Lモデルのridge。このカラーはK.Blue。


 

「異次元的にいい」ヒップベルト

2016年モデルのridgeが備える最大の特徴。それがさらに進化したヒップベルトです。現代的なテクニカルバックパックでは荷重のおよそ70%を受け持つと考えられているヒップベルトですが、新ridgeではこのヒップベルトに、かつてない新しいデザインが採用されています。
パッド部分に、高度な縫製技術によって立体的なカーブを作り出しているのです。この立体的なカーブが、従来の1枚仕立てで平面のパッドに比べて、抜群のフィット感を実現したのだといいます。プロダクトマネージャー氏の言葉を借りれば――「異次元的にいい」というこの新しいヒップベルト。具体的には、ユーザーのウェストから腰骨、ヒップにかけてのラインに対して、パッドのすべての部分が、過不足なく包み込むように密着します。geared編集部も実際に体験してみましたが、しっかりしたヒップベルトにもかかわらず、どこがキツいとかどこがユルいということがなく、均等に腰骨の周囲を包んでいることが実感できました。

ヒップベルト内側のパッドに、高度な縫製技術によって立体的なカーブを持たせている。

ヒップベルト内側のパッドに、高度な縫製技術によって立体的なカーブを持たせている。

ヒップベルトの役割には、荷重を腰に伝えることに加えてもうひとつ、脊柱起立筋をサポートするということがあります。背骨は横から見るとS字カーブを描いていて、そのおかげでかなりの重さの荷物を背負うことができるのですが、このS字カーブを主に支えている筋肉が脊柱起立筋。この筋肉が疲れてくると前かがみになってきて、ぎっくり腰の原因にもなったりするのだとか。
そうならないように、ヒップベルトをギュッと締めて脊柱起立筋を前に引きつけることで、重い荷物でも楽に担げるようにするというわけです。ところが、脊柱起立筋をギュッと締めようとすると、どうしても腰骨にストレスがかかかりがちなのだとか。新しいridgeが目論んだのは、この二律背反を解消し、脊柱起立筋をギュッと締めても腰骨の出っ張りに強く当たらないヒップベルトの実現だったのです。
 

カリマー独自のショルダーハーネス形状

ショルダーハーネスの構造も ridge の担ぎやすさに大きく関わっているとのこと。これは少し意外な気がしました。なぜなら、そんなに特殊な形状をしていたり、特殊な素材を使っているようには見えないからです。ところが改めてプロジェクトマネージャー氏が取り外して見せてくれた ridge のショルダーハーネスは、よくあるS字カーブを描いたそれとは少し違っています。

ショルダーハーネスは一般的なS字カーブよりも緩やかなフォルムで、テンションがかかってもよじれにくい。

ショルダーハーネスは一般的なS字カーブよりも緩やかなフォルムで、テンションがかかってもよじれにくい。

ショルダーハーネスは首や肩の骨、バストなど、複雑な身体の構造の上を、当たると不快な部分をよけながら脇の下に通さないといけません。当たる場所が悪いと腕の血管を圧迫して血行障害を起こしてしまうこともあるのだとか。
一般によく見かけるS字カーブしたショルダーハーネスは、こうした通しにくい場所を通すためのひとつのソリューションなのですが、形状やユーザーの体形によっては、テンションを掛けたときに、S字であるがゆえによじれが起きて、身体に広い面で密着できず、浮いてしまうカーブと逆に部分的に強くあたってしまうカーブが生じることがあるようです。それを防ぐためには、常にチェストベルトを引いて置く必要があります。
一方、ridgeのショルダーハーネスは、一般のS字カーブよりも緩やかなカーブを描いています。バナナシェイプなどと呼ばれる終端が徐々に細くなり、外側にカーブするだけのクラシックなハーネスと現代のS字との中間ぐらい。背面から首をよけて前面に出てきたあと、ベルトが浮かず、できるだけ広い面積が体に当たるようなコース――言い換えると、チェストベルトをしなくても歩けるようなコース――を通るように設計しているのだとか。

40Lのridge。Blackはスタイリッシュな印象。

40Lのridge。Blackはスタイリッシュな印象。


 

背中全体にフィットするのに高い通気性もあるバックパネル

バックパネルに隠された機能性も外見を見ただけではわからないかもしれません。
たとえば背中とのフィット感の高さを示すこんなポイントがあります。ショルダーハーネスの付け根部分は、ユーザーがまっすぐ立っているときは背中に密着していても、バックパックによっては前傾姿勢になると隙間が空いてしまうものがあるようです。新しいridgeでは、姿勢が猫背になっても伸びていても、ショルダーベルトの付け根付近が身体にコンタクトするように作られているとのこと。
でもどうやって?

背面のフィット感をより高めるためにインナーパネルも新たに設計された。

背面のフィット感をより高めるためにインナーパネルも新たに設計された。

ridgeの内部には新設計のインナーパネルが入っていて、このパネルが本体の生地との間に1cm程度の隙間を作っているのだそうです。まっすぐ立っていて背中がバックパネルに密着した状態から前傾した場合でも背中の膨らみを上記の隙間とインナーパネルのしなりによって吸収するので、背中はフィットしたままというわけです。
バックパネルのパッドの配置もよく考えられています。実際に背負ってみると背中全体にバックパネルが密着している安心感がありますが、実はパッドの中央には縦に隙間があって、センターチムニーとして通気性を確保しています。なのに背中全体にバックパネルがあるように感じるのは、人間の感覚(錯覚)で隙間が開いていると感じない最適な幅に調整されているから。なるほど。。

バックパネルのパッド中央には通気のための隙間=センターチムニーが設けられている。

バックパネルのパッド中央には通気のための隙間=センターチムニーが設けられている。


 

進化したridgeで、くたびれずに山を歩こう

ridgeが「担ぎやすい」と言われる理由がだんだんわかってきた気がします。
本体のボリュームも下を小さめ、上を大きめに変更され、重心が高く設定されていたり、雨蓋のデザインやフロントポケットの形状が変わったりと外見も新しくなっていますが、やはりこのバックパックはお店でフィッティングしてみて初めて本当の良さに気づく製品なのだと思います。

山の雰囲気に溶け込むKhakiカラー。40Lは2気室構造だ。

山の雰囲気に溶け込むKhakiカラー。40Lは2気室構造だ。

一方でビビッドなMagentaも選べる(背面長が短いTYPE1のみ)。

一方でビビッドなMagentaも選べる(背面長が短いTYPE1のみ)。

新しい ridge は30Lと40Lのモデルをラインナップ。さらに、それぞれに3種類の背面長を用意してくれているのも、担ぎやすさが魅力のバックパックだからこそでしょう。
ちなみに製品の重量は、30Lが1400g~で40Lが1600g~。いわゆる超軽量のパックではありません。
「6〜7キロ以上の荷物で1日6~7時間歩くっていうんだったら、ちょっとぐらい重くても1日歩いてくたびれないリュックのほうがいでしょう?というのが僕らの思いですよね」とプロジェクト・マネージャー氏。
この意味で ridge は現代のバックパック作りのメインストリーム上にあると言えます。そして、この「王道」をさらに進化させるために、新しいridgeではいくつもの果敢な革新が行われたのだと思います。

まもなく始まる今期の夏山シーズンで、この進化の恩恵を受けない手はないでしょう。バックパックを新調するなら、ぜひ検討リストに加えてみては?

製品名1
ridge 30
価格1
¥21,384(税込)
製品名2
ridge 40
価格2
¥23,220(税込)
メーカー
カリマー
購入
カリマー オンラインストア
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