【レビュー】オリジナルのトレッキングポールを提げて、ヒルバーグの原点回帰となる一張りが上陸!

記事中画像撮影:烏頭尾 拓磨

1stモデルを出自とするトレッキングポールモデル

ヒルバーグ 「アナリス」 ¥76,000、「トレッキングポール」 ¥20,000
注目を集めているヒルバーグの新作テント・アナリス。コンパクトな2人用山型テントですが、最大の特徴はトレッキングポールを使って設営するところ。そのためロングトレイルに最適なアイテムです。

しかし実はこのモデル、ヒルバーグの1stモデルである「ケブ」をインスパイアして生まれた一張りでもあり、ギア好きやヒルバーグファンにとっても見逃す事のできないテントになっています。ということで、早速レビューしてみました!

テントとしての使い心地はいかほどか?

総重量1.4kg(12本の付属ペグ含む)
収納された状態でも片手で楽々持てる軽さです。一般的なデイパックにもすっぽりと収まるコンパクトさも登山家から支持される所以。

その驚きの軽さを実現するのが、ブランド独自の厳しいテストに耐え抜いた「ケルロン」と言われる生地。超軽量でありながら引き裂きに強い高耐久、そして透湿防水性にも優れるというスーパー素材なんです。

この素材特有の光沢感もヒルバーグテントのアイデンティティとなっています。

実際に張ってみた

まずはアウターテントの両サイド4箇所をペグダウンします。

次にフロントとバッグにトレッキングポールのセッティング。トレッキングポールを差し込むポケットにグリップ部分を差し込み、前後の高さを調整します。この際、インナーテントの接地面を見ながら高さを決めるとキレイに建ちます。

ポールの高さが決まり自立したら、フロントとバッグの6箇所をペグダウンし、張り具合を調整します。

完成です。設営時間はわずか10分。超簡単仕様なのも設営に一分一秒のスピードを求められる山岳テントならではです。しかもこの日は南風がやや強めに吹き荒ぶそんな気候であったにもかかわらず安定感抜群。

超軽量で簡単設営だけど、さすがヒルバーグと思わせるに十分な堅牢さを見せてくれました。

前後二箇所に前室と入り口がある構造で軽量コンパクトながら快適な居住スペースを生み出してくれます。また、インナーテントは総メッシュ仕様になっており通気性抜群。

さらに暑い気候で最大限の風通しを確保するために、アウターテントの一方または両方を完全にオープンにできるのも特徴です。

きわめつけは最小限のシェルターとして使いたいとき、インナーテントを取り外しアウターテントだけで「スーパータープ」としても使用可能と、汎用性も高いアイテムとなっているのです。

ディテールや居住性について

ポールの先端が位置するトップ部分にはブランドロゴとモデル名の入ったピスタブが鎮座。デザイン全体を引き締めてくれています。
高山のベースキャンプは常に激しい天候の変化との戦い。強い風にアウターテントがなびき、勝手にオープンしてしまわないようスライダーにはロック機能が備わっています。

アウターテントのアウトラインにはリフレクター素材が配されています。ジップスライダーのロックとともに、使い勝手を考えると非常にありがたいディテールです。


設営時のインナーテントの広さは、高さが約105cm、縦横が約220cm×120cm。山岳テントなので決して広い居住スペースとは言えませんが、荷物を前室などに置いてしまえば二人寝るには充分な広さです。ソロしようともなればそれはもう快適に使えることでしょう。

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トレッキングポールも日本初上陸!

今回こちらのアナリスが登場するということで、ヒルバーグオリジナルとなるトレッキングポールも日本に初上陸しています。

生産はヒルバーグテントのパートナーであり、文字通り骨格をなすDAC社によるもの。9cmから145cmまで無段階調整可能で、収納サイズは65cmと非常にコンパクトサイズにまとまります。

安定感のある高いグリップ力を持ち、さらに軽さと剛性のバランスがしっかりと取れていることから、しなやかな歩行をサポートしてくれます。アナリスユーザーに限らずハイクを楽しむ全ヒルバーグユーザーの物欲を刺激する一本であることは間違いなし!

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山岳テントといえども気張らずキャンプ使い

ヒルバーグのテントというと、どこか敷居の高いイメージ。高山に臨むアウトドアズマンが使う本格派なんてイメージがあるからかもしれませんが、近年キャンプシーンでも多くのモデルを見かけるようになってきました。

理由は単純にカッコいい! から。そんなスタイリッシュで設営も超簡単な新作テント、気になったら候補に入れてみては?

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